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死の接吻 の商品レビュー

4.3

44件のお客様レビュー

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2013/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドロシィ・エレン・マリオンと、巨大財閥三姉妹令嬢の三つの章からなる。 だいぶ古い文庫だったので、読みにくいかなと思ったけれど、そうでもなく相当に感情移入して一気読み。 アイラ・レヴィンの処女作。 ストーリー仕立てもキャラも立っているので、映画化は? 案の定、大分昔にされていてしかも、日本でもドラマ化までされていました。俳優さんの名前ほとんどわからないくらい昔に。 さて、感想は?と言うと、私はちょっと怒っています。 せっかく面白くなってきたのに、何でそこで彼女が死ぬの? 中盤になってから出てくるこいつは? もっと、この人間の魅力引き出してよ! 姉さんあっけなさすぎない? 犯人追い詰めたらそこから? などなど。 感情移入しすぎて怒りながら読みました。だからこその一気読み。 5月の読書会の課題図書。 これは語らねば。

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2012/12/04

好きなタイプのサスペンスです。ウィリアム・アイリッシュやアルレーに近い、経過をドキドキハラハラしながら楽しめる作品。 大企業の娘と結婚することで成り上がろうとする男と、そのターゲットにされた娘。彼女の母親は何らかの理由により離婚され、愛情のない父親の元で育った分年の近い姉妹の絆は...

好きなタイプのサスペンスです。ウィリアム・アイリッシュやアルレーに近い、経過をドキドキハラハラしながら楽しめる作品。 大企業の娘と結婚することで成り上がろうとする男と、そのターゲットにされた娘。彼女の母親は何らかの理由により離婚され、愛情のない父親の元で育った分年の近い姉妹の絆は強い。被害にあう方はそれぞれに後悔や責任を積もらせ、対して男は犯罪者としての自信を深めていく…。ありがちといってはありがちなんですが、どんどん引き込まれてしまいます。第一章はサスペンス、 第二章はミステリ、第三章は小説として、それぞれ独立しても成り立つような完成度です。主人公の思惑が外れるたびにいい加減に腹くくれと思うし、エレンの着眼点と真犯人の意外性にはそうきたか!と驚き、父親の孤独感とマリオンの葛藤に悲しくなり。最後の精錬所の描写を読み飛ばしてしまうほど面白かったです。ラストは物足りなさと言うより、消化不良なところが余韻を残すようで。感傷的な気分になりました。

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2017/08/16

 犯罪を追った描写を続けながら、最後の最後まで犯人を明かさないストーリーに引っ張られました。  犯人の冷酷さ、渇望など古くからあるパターンのようでもありますが、新鮮な部分も。  調べてみると、やはり映像化されていました。

Posted byブクログ

2010/11/24

財産目当てで金持ちの娘との結婚をもくろみ、殺人を犯す「彼」とはだれなのか。ドロシィを殺した「彼」は、その姉エレンに近づき、エレンも殺したあと、長姉のマリオンにまで近づく。

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2010/10/10

「——彼は飛びだして、いま自ら求めて手を離した。それだけのことだ。全てが終わりなのだ。彼の膝はもうふるえていなかった。とにかく、あまりふるえてもいなかったのだ。彼の膝はもうふるえていなかった。いま、彼は自由になったのだ——」 雑誌の夏に読みたい本企画で桜庭さんがオススメしていた...

「——彼は飛びだして、いま自ら求めて手を離した。それだけのことだ。全てが終わりなのだ。彼の膝はもうふるえていなかった。とにかく、あまりふるえてもいなかったのだ。彼の膝はもうふるえていなかった。いま、彼は自由になったのだ——」 雑誌の夏に読みたい本企画で桜庭さんがオススメしていた1冊。 有無をいわず買って読んだ。 とにかく、最初は、まぁあまり翻訳モノは得意でないから少々苦労したのだけれど、2章がはじまった時に、あ、、誰が殺したのかホントに分からない!!!という衝撃は、大きかった。 それは凄いなぁ、、、とつくづく思ったのでした。。。 これがデビュー作だなんて、ホントに凄い作家が世界にはいっぱいいるんだなぁ。。。(遠い目) とにかく、ハズレじゃなかった。 当然っちゃあ当然だけれど。 もう、古典、、名作の部類だ。 凄いなぁ・・・。 【8/14読了・初読・個人蔵書】

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2010/08/28

 非常に評価の高い作品なので、機会を見つけて読もうと思っていた。作者23歳で書いた処女作、それがミステリ死に残る、オールタイムベストテンに入る傑作だという。その後14年後に書いた2作目が、映画でも有名な「ローズマリーの赤ちゃん」だ。なんかすごい。  で、読んでみて。カバーの裏にあ...

 非常に評価の高い作品なので、機会を見つけて読もうと思っていた。作者23歳で書いた処女作、それがミステリ死に残る、オールタイムベストテンに入る傑作だという。その後14年後に書いた2作目が、映画でも有名な「ローズマリーの赤ちゃん」だ。なんかすごい。  で、読んでみて。カバーの裏にあるあらすじを見る限り、インテリ青年の殺人犯を主人公とした犯罪サスペンス。ありがちなパターンと言えばそうなんだけど、案外本格ミステリふうの味付けが濃いのに驚いた。構成がとてもよくできているなと思う。そこいらにあるような作品とは、たしかに一線を画しているように思う。特に、後半に入って、前半の大きな仕掛けだった謎が解けてからあと、作者の底力が見えてくる。ラストシーン、名場面だと思う。  楽しめた作品であった。 2004/8/4

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2010/07/11

このミスリーディングにやられた感は気持ちいい。 あいつがあいつだったなんて! 花嫁のサムシングブルー、その他が謎解明のヒントになっていて、痛々しい。 痛快であるとともに、ビターエンドな傑作。

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2010/04/13

これは一晩で読まざるを得ない…。ただ、犯人が最初の犯罪で仕掛けたトリックが暴かれずに物語が終わってる気が。

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2009/10/04

「彼」と言われている人物の正体が明かされた時の驚き!そこからジェットコースターの如く一気に急展開する。ラストはややあっさり感が残るものの、三部作構成がスパイスとなって、引き締まったサスペンスに仕上がっている。

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2011/08/09

己の野望のために企業家令嬢である3姉妹を次々と毒牙にかけていく男が狙う完全犯罪。 たなぞうで見かけて興味を持って読んでみた。 最初はフーダニットで始まり、途中犯人が思わぬ人物であることが分かり、俄然サスペンス色を強めていく。 冷酷非情な犯人は野望を遂行してしまうのか?読み手を一気...

己の野望のために企業家令嬢である3姉妹を次々と毒牙にかけていく男が狙う完全犯罪。 たなぞうで見かけて興味を持って読んでみた。 最初はフーダニットで始まり、途中犯人が思わぬ人物であることが分かり、俄然サスペンス色を強めていく。 冷酷非情な犯人は野望を遂行してしまうのか?読み手を一気にひきつけるプロットは見事。 犯人の正体が分かり、3姉妹の次女が窮地に置かれるあたりが一番読み応えがあった。犯人を追い詰めていくあたりは、ちょっと迫力不足かと。 それもこの作品が書かれた時代を考えると仕方がないとは思うけど。 ラストの余韻はいい感じだった。

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