世界史(上) の商品レビュー
本書は、オックスフォード大学出版局のより出版され、40年以上にわたって世界で読み続けられている世界史の教科書である。40年という看板は伊達でなく、世界史の「地理的つながり」と「歴史的つながり」の両方をバランスよく織り込んだ記述は、日本の高校の世界史教科書あたりとは比べものにならな...
本書は、オックスフォード大学出版局のより出版され、40年以上にわたって世界で読み続けられている世界史の教科書である。40年という看板は伊達でなく、世界史の「地理的つながり」と「歴史的つながり」の両方をバランスよく織り込んだ記述は、日本の高校の世界史教科書あたりとは比べものにならない。前半は、ユーラシア大陸の文明のあけぼのから、中世まで。古代文明に関する記述は、最新の研究からは隔たりがあるように感じないではないが、一つの史観として一本筋が通っているので、歴史を概観するのにはちょうど良い。
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高校時代、歴史って苦手だったなぁ~。 色々と覚えなきゃいけないと思ったから、重圧だったんだね~。 なのに、大人になってから読む歴史書は、面白いのは何故でしょう?嬉しい誤算です。 大人になると、「歴史を知らない=文脈を知らない」のは、恥であるし、何を言っても説得力がなくなるので、...
高校時代、歴史って苦手だったなぁ~。 色々と覚えなきゃいけないと思ったから、重圧だったんだね~。 なのに、大人になってから読む歴史書は、面白いのは何故でしょう?嬉しい誤算です。 大人になると、「歴史を知らない=文脈を知らない」のは、恥であるし、何を言っても説得力がなくなるので、教養として知っておかなければならない。 本書は、詳細な歴史学の教科書(全10巻)の副読本として、ザックリとした歴史について書かれているので、文脈を掴むのに持って来いだし、スピード感が良いのです。 面白くてスイスイ読めちゃいますよ。 これを教科書にすれば良いのに…てか、読むと良いよ、高校生諸君!
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修学旅行で、世界史選択クラスの1組についていくことになり、前泊のホテルに向かう途中、品川駅の書店で見つけて購入した。 イスラムの勃興の辺りって、どうしてもあやふやで、ペルシャ人とアラブ人の違いさえ明確でなかったんだけれど、この本のおかげですっきりした。 日本の皇室も、客観的な記述では「太陽の女神の末裔を称」する「女神信仰」というまとめ方になるんだ、となんだか感心してしまった。 世界の文化・文明は影響し合い、混じり合っているんだということがよくわかった。 下巻も読もう。
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時間をかけて読みたいです。何度でも反復して読めそう。 世界史は中学以来勉強したことなかったので、すべてが新鮮でした。 あやふやだった部分もすっきりした感じです。 また時間を置いて読み直したい本です。
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ある程度大人になってから世界史を振り返るのには本書程度が良いかな。本書(上)では紀元1500年頃までが解説されています。世界史なんかは年をとってから学ぶ方が、社会の仕組みだとか政治だとか宗教だとか自分自身の色々な経験を踏まえられるので、記述されていることも理解しやすい気がした。今...
ある程度大人になってから世界史を振り返るのには本書程度が良いかな。本書(上)では紀元1500年頃までが解説されています。世界史なんかは年をとってから学ぶ方が、社会の仕組みだとか政治だとか宗教だとか自分自身の色々な経験を踏まえられるので、記述されていることも理解しやすい気がした。今売れてる本、と新聞で紹介されていたのでこの本を読んでみたのだが、翻訳本でしかも直訳調なので結構読みにくいのが難点。記述は思ったよりも教科書的でした。
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世界の4大文明がどう交錯し、どう影響を与えあったかの流れが説明されている。この流れを知っていれば、より一層世界史が面白くなるだろうということは間違いない。ただ、誤字・脱字が多くて若干読みにくい。 ある文明が繁栄すると、その周辺部がその文明の知識や制度を取り入れて、また発展する。ユーラシア大陸の東と西でそれが交互に繰り返されてきたことは注目すべき事実だと思う。 歴史の転換点において、遊牧民族の侵入が重大な役割を何度も果たしてきた。過去二千年にわたって、その圧倒的な機動力と組織的攻撃力で影響を及ぼしてきた遊牧騎馬民族の末裔は今、ほとんど影響力を持っていないように思える。しかし、現代、遊牧民と同じ役割を持つ人たちはいるのではないか。 だとしたら、それはどういうものなのか興味がわく。
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世界史を知らずして現代、そして未来を知ることはできない、そう思える本でした。 受験勉強の対象ではなく、教養として読む世界史がこんなに面白いのかと目から鱗です。
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噂の必読本。確かに、ローマ人や銃病原菌よりも先にこっちかなとは思う。所々訳が残念な章があるのがいまいち。
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この作品は分厚くて読みづらい文庫だというのが、唯一の難点というぐらいである。 試験のための高校の世界史がいかにつまらなかったんだ!と思わせるぐらいに、試験に出る用語のスキマを心地よいぐらいにわかりやすくストーリーとして著述しており、また、ヨーロッパ、中国を分断した歴史ではなく、地...
この作品は分厚くて読みづらい文庫だというのが、唯一の難点というぐらいである。 試験のための高校の世界史がいかにつまらなかったんだ!と思わせるぐらいに、試験に出る用語のスキマを心地よいぐらいにわかりやすくストーリーとして著述しており、また、ヨーロッパ、中国を分断した歴史ではなく、地球規模で、世界史を優しく語りかける作品。 完全に理解しているのかと言われると、困る。 しかし、教養として何回か読まなければならないぐらいに価値のある作品だと思う。
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文明のはじまりから1500年までの世界の歴史を俯瞰的に書いている。4大河文明が周りに伝播し、蛮族が壊してまた再生しつつ1500年まではユーラシア大陸の諸文明は均衡していた。極西のヨーロッパと極東の日本だけは独自の発展をして近代に他の文明を抑えこむ元になったというのがあらすじ。日本...
文明のはじまりから1500年までの世界の歴史を俯瞰的に書いている。4大河文明が周りに伝播し、蛮族が壊してまた再生しつつ1500年まではユーラシア大陸の諸文明は均衡していた。極西のヨーロッパと極東の日本だけは独自の発展をして近代に他の文明を抑えこむ元になったというのがあらすじ。日本については若干違う気がするがインド、中国については納得。西欧諸国が中世からルネサンスにかけてなぜ近代化の準備ができたのかという点もよくわかる。インドのインド化の過程が興味深かった。
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