世界史(上) の商品レビュー
自身どうしても政治経済を俯瞰することを妨げられている一因に世界史の不勉強があげられる。 個人的には武力により勢力圏は大きく変更されてきたとの基本認識だったが、もっと根源にあるものは文明の中心から発する力による撹乱とのこと。 そう眺めてみると、世界史は宗教の勢力争いの歴史でもあ...
自身どうしても政治経済を俯瞰することを妨げられている一因に世界史の不勉強があげられる。 個人的には武力により勢力圏は大きく変更されてきたとの基本認識だったが、もっと根源にあるものは文明の中心から発する力による撹乱とのこと。 そう眺めてみると、世界史は宗教の勢力争いの歴史でもある。(ユダヤ教より前の各地域における土着の神は日本の八百万の神のようだったのか。) 世界の成り立ちをマクニール世界史で駆け巡る体験は不足しているピース(イスラム教の興りなど)を埋めてくれ、脳内知的欲求が刺激され、あらたな思索をかりたててくれる。 最高の読書となりそう。 西洋から見た世界?蛮族?文明化されてない地域は滅ぼされる運命?ところどころの歴史観に疑問は湧くものの、情報の洪水に流されながら下巻へ突入する。 あ、分業による経済の発展の説明で、アダムスミスの『国富論』登場。。。牛歩で読んでます。。。
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高校生の頃に日本史を選択したため、あまり世界史を知らないまま大人になってしまった。その穴を埋めるためのトピックを総ざらいするにはよい書籍だったと思う。 ただし、思想的中立性には検証が必要なのではないかという感じもした。
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高校生の時、試験科目としては日本史を選択していたが、先生が魅力的で世界史も授業を受けていた。その経験が無ければ読み終えることは出来なかったであろう。事実、一度挫折して長らく積読に入っていた一冊だった。大学の授業でいうところの『世界史概論』とでもいうべきもので、具体的な歴史的な出来...
高校生の時、試験科目としては日本史を選択していたが、先生が魅力的で世界史も授業を受けていた。その経験が無ければ読み終えることは出来なかったであろう。事実、一度挫折して長らく積読に入っていた一冊だった。大学の授業でいうところの『世界史概論』とでもいうべきもので、具体的な歴史的な出来事云々というよりも、「ここではこういった文明が発達しました、こういう環境も相まってこういう風に考えるようになりました、こんなことが起こってこうなっていきました」というのを大まかに因果関係は出来うる限り精密に描かれていると思う。 例えば、理系の学生時代は地理選択の人が教養の一環としてこの一冊を選んで読み始めたら、読み進めることは難しいのではないかと思う。それは歴史好きを自称する典型的な文系である自分ですら、という自尊心もありながらも実際のところそうだと思う。難しいけど、こういったことって大まかにでも捉えておくと理解深まるよなーと思いながら何とか何とか読み終えたって感じ。
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これは時間がある学生が読む本だ。社会人にはキツイ。とにかくページが進まない。文章も硬い。しかし一度は読むべきかと考えて手を出してみたが、大変だ。
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世界各地の歴史を俯瞰的に網羅し、主要文明のそれぞれの特徴や、相互にどのように影響したかを、同時並行で追っている。こういう切り口で世界史を語れるのか! 一文一文の情報量が濃厚。また社会の変化や宗教の衰退など様々な側面が、原因と結果の流れを提示しながら分かりやすく説明されている。
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高校で世界史を取らなかったがために、何だか世界を知らない?(今でもよくわかっていませんが)というコンプレクスがありました。 数年前に子どもの高校受験に際し、スタディサプリを申し込み、子どもたちは日本史を、私は趣味で世界史を勉強し始めました。 で、これをきっかけに世界史について幾つか本も読んできました。 従前のものは所謂教科書的なものが多かったのですが、今回はシカゴ大名誉教授であったマクニール氏による単著。 余りに厚いので、先ずは上巻が読了したタイミングで書いています。 ・・・ 印象ですが、本作、古代史・文明史が強い、という印象です。 逆に言えば、世界史の教科書の初めの章で終わるような4大文明とか紀元前の話がかなり手厚い、という印象。 まあでも、こういうのって教科書だとつまらないですよね。へー、そうなの。メソポタミアね、肥沃な三日月地帯とか暗記せねば、みたいな。 ところが、ところが。 本作、私は結構楽しく読めたのです。 その楽しく読めた理由をワードにすると、文明の起源、文化の伝播・相互作用、とでも言ったところ。 ・・・ 文明の起源といえば、例えば小麦栽培。メソポタミアです。 初めは作って食べる。保存する。こうした原始的な生産。 筆者は「余剰」に注目します。 この「余剰」を農家が手にできた瞬間、そこに文明の萌芽を見出せると。何故か。 その「余剰」は通貨の代わりになります。その「余剰」でより土を起こせる犂を買う、或いは農耕に資する動物を飼う、等。 さらにこうした「余剰」をきっかけに、農耕に従事するのではなく、農耕法の研究であったり、肥料の研究であったり、所謂農家そのものではなく、その周辺事業を興そうという人々やその専門知識が生まれるとします。こうやって「余剰」が新たな産業・ビジネスを隆盛させるというのです。 このような説明を受けると、かつて世界史でやっていた「ヒッタイト:鉄製武器」みたいな無味乾燥な暗記は、より彩りのあるイメージに変換されるのではないでしょうか。 鉄の利用が可能になり、先ずもって農耕に一層自由が利く、また利便性や効率が増す。併せて周辺産業も一層と拡大・隆盛する、と。 ・・・ そして、もう一つのワードである、伝播。 つまり一方の文明から他方への影響の有無等について書いている点が面白い。 例えば、マニ教(3世紀のイランに起源)というのはゾロアスター教、キリスト教、仏教という宗教を鑑みて開宗したとか。宗教が世界に伝播し、相応に堕落し、そして民衆に問いかける。本当にそれでよいのか、と。 そうした反省の下に発生したマニ教。これは知識の伝播なくしては起こりえません。 そういう出自の話を読むと、ユダヤ教の反面教師的立場から生まれたキリスト教と何と似ていることか。 また各文明は他へ影響があるということは、そこに必ず道・交易があることを示唆します。例えばマダガスカルにはマレー・インドネシア語の語源を共に有する言葉があるんだとか。つまり交易を示唆します。 或いは卑近な例でいえば、殆ど世界に伝播しなかったヒンドゥー教ですが、今でもインドネシアのバリ島はヒンドゥー教ですね。仏教なぞはインドを起源に東南アジアに大いに伝播したわけです。つまり、一度文明が築かれると、否応なくそれは辺境にも伝播すると。 或いは受け入れられ、或いはそのまま受け入れられない。でも、グローバリゼーションなんて、そういう意味では紀元前から起きていた(とっても緩いスピードだけど)とも言えます。 このような「伝播」「交流」とでもいったワードで本作の面白さを特徴づけることが出来ると感じました。 ・・・ ということで、マクニールの世界史、上巻でした。 何となく世界史を勉強したいな、という人には正直ぼんやりしていて余り面白くないと思います。 そうした点では、より一層世界史を学びたいという、初学者以降の方や一通り教科書を読み終えた方にはおすすめできると思います。
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わりと駆け足で送る、現時点でそれなりに判明してる人間の歴史ダイジェスト。 欧州中心だけど東洋やアメリカ大陸も一応さらってある感じ。 いろんな地域の発掘と調査が進めば、もうちょっと最古の文明とか塗り替えられたりするのかもしれないなとか。 犂(すき)の発明が農業の発展の重要転換点。 ミノアの平和っぽさの不思議。 いくら海に隔たれてても交易やってたんだし、外敵対策とかどうしてたんだろう? インドのカーストの複雑さ。 一応ヴェルナの教義の4つのカーストはイギリスの植民地時代にも利用された感じだけど、実際は数百、部族ごととか。 めちゃくちゃ排他的なような、でも異邦の人間が異邦の風習を保ったままその地域に住むことができる、ゆるいんだか厳しいんだか…。 仏教の発生は紀元前500年頃。 発生地のインドで廃れてしまったのは、初期仏教が冠婚葬祭での儀式を持たなかったから。 とにかく修行して解脱することが目的だったので、僧侶ではない一般人の心をつかめなかったそう。 日本ではとにかく僧侶以外でも気軽になんまんだして祖先を敬って祈ったり、お葬式という儀式に食い込めたので無事生き残れたのかなぁ。 古代ギリシャでは合唱から演劇へ発展。 悲劇から始まり繰り返し上演され、新作は喜劇へ。 というか、この時代に太陽は神ではなく灼熱した岩塊にすぎないと論じた人がいたとは! 宗教的にアウト判定食らったわけだけども。素直にそういう発想になるのが凄い。 地球が太陽の周りを回ってる説も紀元前3世紀の人だし。 ヘロドトスはハリカルナッソスの人だったのね。 ヘロドトスの歴史も機会を見て読んでみたいなぁ。 エンペラーの語はラテン語のインペラトール(軍の最高司令官)から。 十進法は270年頃インドで発祥。 インドでは口授によって伝えられたので、サンスクリット文学の発生などが謎。 スンナ派とシーア派の対立根深い。 宗教における解釈違いほんとやばい(これはどの宗教も同じくだけど。 6世紀頃に揚子江と黄河を繋ぐ運河が作られていた。 日本は島国だったからアレだけど、韓国(当時は朝鮮)はよくあの位置にあって中国に完全に取り込まれて一地方ってならなかったよなぁ。 独自の言語があっても、中国に飲み込まれた少数民族はいくらでもあるからそこは素直に感嘆する。 源氏物語キター(p347)。 仏教における中国はほんと通過点って感じ。儒教強い。 まぁ日本も別に仏教より前の神道だって生き残ってるけれど、冠婚葬祭に馴染むの重要。 イスラム教なんか法律と生き方の指針だもんなぁ。人身密着。 イェニチェリ部隊は特別な奴隷身分だった。 科学の天秤の反対側はどこも宗教だね~。 サムラーイ、茶の湯!(p418) 荘園とか僧兵とか。 アフリカの黒人と一口では言い表せない外見の多様性、宗教、民族性、文化の違い(p424)。 西暦紀元の初め頃、インドネシアからの入植者がマダガスカルへ来ていた。すごくない!? 大航海時代よりも大航海…。
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どこまでが著者の推測で、どこまでが裏付けのある史実なのか分からないところがあるが、それも含めて、一般の教科書の隙間を埋めてくれていて面白い。 特に宗教が社会統治や統合の媒体として機能していることがよく分かり、興味深かった。 あと、ヨーロッパだけでなく、アジアも含めた、正しく世界史...
どこまでが著者の推測で、どこまでが裏付けのある史実なのか分からないところがあるが、それも含めて、一般の教科書の隙間を埋めてくれていて面白い。 特に宗教が社会統治や統合の媒体として機能していることがよく分かり、興味深かった。 あと、ヨーロッパだけでなく、アジアも含めた、正しく世界史である部分も好感が持てた。
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全く頭に入ってこないのにも関わらず通読。世界史の映像で観るような世界観みたいなのは感じられたかな。とにかく宗教のことや闘いから時代は経過してきたのかなというぐらいしかわからなかった。ゲームやアニメなどでも武器や道具のことなどなんとなくプレイしてよく出てきているが、このような歴史を...
全く頭に入ってこないのにも関わらず通読。世界史の映像で観るような世界観みたいなのは感じられたかな。とにかく宗教のことや闘いから時代は経過してきたのかなというぐらいしかわからなかった。ゲームやアニメなどでも武器や道具のことなどなんとなくプレイしてよく出てきているが、このような歴史を研究して作られてるのかなと思うと、これらの事はよくアレンジされてるなと思った。きっと下巻を読んでもさっぱりだろうが、なんとなく通読はしておきたい作品。
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