1,800円以上の注文で送料無料

世界史(上) の商品レビュー

3.8

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界史を五〇〇年、地域毎に記している。中央アジアの遊牧民の影響が中国やアラブ、ヨーロッパに与えた影響など、より俯瞰的な視点で述べられているので興味深い。単純に事件を追うのではなくその背景までも読めるので面白かった。

Posted byブクログ

2018/03/30

人間の文明化のうねりが徹底した客観視点から記述されている。時々視点が地上にひゅっと降りてきて、細部描写が挟まれる。神の視点を得た気分。

Posted byブクログ

2018/02/07

その後の人類の生活や規格に影響を与えるような、過去にない大きな事象が起きた時、それが歴史を作る。または歴史と呼ばれる。 歴史の本質はそういうもの。 内容について 情報共有のスタンスは広く深く。 ただし深く、の部分は他で情報を補わなければ50%以下程度の理解しか得られないため、時...

その後の人類の生活や規格に影響を与えるような、過去にない大きな事象が起きた時、それが歴史を作る。または歴史と呼ばれる。 歴史の本質はそういうもの。 内容について 情報共有のスタンスは広く深く。 ただし深く、の部分は他で情報を補わなければ50%以下程度の理解しか得られないため、時間をかけずに大枠を捉えたい、基本事項を記憶したい、といった人が読むには不向きだと考える。

Posted byブクログ

2017/06/18

 書評サイト「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で紹介されているのを見て購入。単に出来事を並べるのではなく、また世界の様々な場所(例えばヨーロッパと中国)をバラバラに語るのではなく、人類の文明がどのように発展してきたか全体像をつかめるように語っている。  著者...

 書評サイト「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で紹介されているのを見て購入。単に出来事を並べるのではなく、また世界の様々な場所(例えばヨーロッパと中国)をバラバラに語るのではなく、人類の文明がどのように発展してきたか全体像をつかめるように語っている。  著者のマクニールはカナダ生まれでシカゴ大学の教授となり、引退後もアメリカ在住とのこと。つまり西洋世界の人だ。しかし本書は決して西洋中心の史観ではない。むしろ、欧米人が他の地域の住民より優れているような誤解を丁寧に排除している印象だ。そうでなければ欧米のみならぬ世界で名著とみなされたりはしないだろうが。  私が本書を読んで興味深く感じたのは、個人と国家の関係がどのように進化してきたかという点だった。  現在では、地球上ほぼすべての土地はいずれかの国家の領土であり、ほぼすべての人類がいずれかの国家の国民となっている。しかし国家の概念は最初からあったわけではなく、最初からすべての土地と人間が国家に属していたわけではない。では、国家はなぜ生まれ、なぜ定着したのか。本書でその答が明確に示されているわけではないが、初期の国家における支配者と民衆の関係を読むうちに、なんとなく理解できた気がする。  今の世界のあり方が当然ではないのだ。

Posted byブクログ

2017/06/15

 通史というのは、ある程度の細部の犠牲の代償として大局観を語るものと思う。この本は、まさにそれに成功している。西欧人の観点で見たときに、世界の歴史がどう評価されているのか、大きなところを掴むことができる。  ジャレド・ダイアモンドの『銃、病原菌、鉄』を読んで、著者の独自の観点と受...

 通史というのは、ある程度の細部の犠牲の代償として大局観を語るものと思う。この本は、まさにそれに成功している。西欧人の観点で見たときに、世界の歴史がどう評価されているのか、大きなところを掴むことができる。  ジャレド・ダイアモンドの『銃、病原菌、鉄』を読んで、著者の独自の観点と受け止めて感心した観点のいくつかは、本書で既に指摘されているものだった。私が『銃~』を読んだ際のスタート地点がずいぶん後方だったのだと思う。  特に興味深かった点を挙げる: ・ヒンズー教とカースト制が、征服した民族の風俗を大きく変えずに取り込むカプセルの機能をもっていたという観点。 ・古代ギリシャにおける貧富の差の拡大が、ギリシャ悲劇の発展を終わらせ、ギリシャ哲学の成立を促したという観点。および戦車の使用の関連。 ・エジプト文明が発展した理由の一つとして、ナイル川の交通の便が国内統治を捗らせたという観点。 ・都会人のための宗教としてユダヤ教が他の宗教より優れていたという指摘。 ・中国文明の安定性は、世界的にも特異であるという指摘。 ・遊牧民族からの防衛と軍事技術の性質が、いかに各文明の社会的変化に影響を与えたか。(梅棹忠雄『文明の生態的史観』にあった「乾燥地帯は悪魔の巣だ」のくだりを思い出す)

Posted byブクログ

2017/05/20

この本について、「学生時代に、こんな風に世界史を教えてくれたらよかったのに」という感想をよく聞くが、わたしはそうは思わない。思想や文化の発達の視点から、世界史を解いてゆくこの本は、一度は「教科書的な」世界史を学び、かつ、世界史に興味がある人にしか響かないのではなかろうか。 高校時...

この本について、「学生時代に、こんな風に世界史を教えてくれたらよかったのに」という感想をよく聞くが、わたしはそうは思わない。思想や文化の発達の視点から、世界史を解いてゆくこの本は、一度は「教科書的な」世界史を学び、かつ、世界史に興味がある人にしか響かないのではなかろうか。 高校時代、世界史が苦手科目の1つであったわたしだが、世界史に興味はある。だからこの本を読んでみると、学校で教わる世界史が、単なる言葉の羅列ではなく人間の営みとして動き出したような体験ができた。 どんどん興味を削がれ、言葉を追いかけるだけになってしまった近代史を取り上げる下巻にも期待したい。

Posted byブクログ

2017/05/07

上下巻と一気にいきました。物語調で一瞬フィクションかと思うくらい、気持ちよく読み進めることができました。 やはり、歴史を学ばなければ、現状分析や将来の見通しを立てることはできませんね。

Posted byブクログ

2017/03/04

世界史の知識が皆無だったが、粗方の知識を学ぶにはいい本だった。 しかし、終盤は理解が追いつかない部分も。 紀元前の考古学的発見から1500年あたりまで。

Posted byブクログ

2017/09/16

本当に心から楽しい本に出会った。 常に次の展開が楽しみで、時代が進んで振り返るたびに、川の周りで麦を植えてた人間たちが、よくここまでたどり着いたものだと感じ入る。小さな赤ちゃんが立派に成長していく過程をつぶさに見届けていくような、そういう感動をもたらしてくれる。 そして、それが基...

本当に心から楽しい本に出会った。 常に次の展開が楽しみで、時代が進んで振り返るたびに、川の周りで麦を植えてた人間たちが、よくここまでたどり着いたものだと感じ入る。小さな赤ちゃんが立派に成長していく過程をつぶさに見届けていくような、そういう感動をもたらしてくれる。 そして、それが基本的に全て史実であり、自分がその成長の最新の到達点、つまり現代に生きている。それが小説にない味わいになる。 170624下巻まで読み終わり 読書にそんなに時間を取ってない割にしつこい読み方をしたので、もう半年くらいずっとこの本を読んでいた。で、19-20世紀を最後一気に読んだ。単にそういう読み方をしたせいかも知れないが、1500年以降の下巻は、時代が進むのがとても速かった印象。まぁ、ルネサンス〜宗教改革〜科学〜大航海〜アメリカ独立/フランスの革命〜段階的な産業革命〜一次大戦/戦間期/二次大戦〜独立/冷戦まで、割と改めて勉強しなくてもそこそこ知ってることだからでもあるけど、我々の生きてる時代は決して完成した特別な時代なんかではなく、過去からしっかりひとつずつ進んできた道の上にある、ある一点に過ぎないことがよくわかる。ここ70年ほどひどい戦争がないのは確かにラッキーではあるけど、それは我々が何か完成の域に達したという意味ではない。着実に技術と制度が現代型へと変化してきて、それに伴って今の世界や生活ができてるということ。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、そうだとしても、21世紀というのは確かに20世紀とも違うし18-19世紀とも全然違っていて、謎や可能性に満ちてる。その時間を自分が実際に生きてるということに対して、感慨というか感動というか、感覚が改まった。 最後に、素人にもこんなに読みやすい形で、歴史の中での人間の姿を生き生きとイメージさせてくれたマクニール先生に感謝をしたい。彼の死を悲しむ。これだけの物語を語っておいて、あまりにも謙虚かつ前向きなひと言で最後を締めた。 さて、自分は生物学の視点から、この仕事に何をどう積むことができるか? ところで、翻訳の文章は、すばらしいとまでは言わないが、特に悪い意味で気になりはしなかった。翻訳体の物語を小さい頃によく読んでいたからかも。

Posted byブクログ

2016/12/31

評判がよいマクニールの世界史だったので読んでみた。 高校の授業では触れられないような国の歴史も幅広く書かれた通史本。 特に下巻が面白かったかな(興味を持っているという意味も含めて) 情報量が多いので、また時間があれば繰り返し読みたい。 --- 170 密集軍団の効果 下...

評判がよいマクニールの世界史だったので読んでみた。 高校の授業では触れられないような国の歴史も幅広く書かれた通史本。 特に下巻が面白かったかな(興味を持っているという意味も含めて) 情報量が多いので、また時間があれば繰り返し読みたい。 --- 170 密集軍団の効果 下巻 295 コンゴにおける強制労働へのショック 1914〜19第 一世界大戦 1929世界恐慌 1939〜45 第二次世界大戦

Posted byブクログ