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食堂かたつむり の商品レビュー

3.6

964件のお客様レビュー

  1. 5つ

    178

  2. 4つ

    321

  3. 3つ

    278

  4. 2つ

    87

  5. 1つ

    16

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お腹すいた~

恋人と声を同時に失い、ぬか床ひとつ持って故郷に戻った主人公。彼女が開いた「食堂かたつむり」、お客は一日一組のみ。たった一組のために供される料理には、なにやら不思議な力があるようで……?

abtm

2025/11/16

田舎ほっこり。豚を食べるシーンは衝撃だったけど、田舎だから、、と読み進めていった。 母と娘の物語、料理人の物語、田舎ストーリー どの側面から見ても面白かった。

Posted byブクログ

2025/11/14
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いつ辛いことが起きるだろうとハラハラしながら、気が気じゃない感じで読んだから、もう一度フラットに安心した状態で再読したい。辛い事件何にもないじゃん!ハッピーじゃん!となった。間違いなく、料理がしたくなる本。食べ物の描写が良い。ただの食材じゃなく、命をいただくこと、自然に生かされること、そして、死んでいくこと、全てが詰まっていた。最後の手紙で、もう、ダメだった。ずるい、あれは。泣くしかないでしょう。

Posted byブクログ

2025/11/04
  • ネタバレ

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〜1周目〜 2022.07.29 声が出せなくなるという状況によって料理の大切さ、おいしさなどがより際立っているなと思った。 最後には親子のあたたかいキズナがあってとてもよかった。

Posted byブクログ

2025/10/13
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おいしそうなご飯がたくさんでてきて、おなかがすいたし、私も料理をしたくなった。スープとか、何か簡単なものでいいから、やっぱり素材からこだわったものをつくってみたい。 料理に人が癒されるというのはよくある描写だけど、料理する側が癒されていくということをしっかりと描いているのがいいな、と思う。最終的に豚を一頭まるまるさばいてしまったのには驚いた。。結局、インド人の元彼はなんで急に出ていってしまったんだろう?ロマンス詐欺だったのか? おかんの元恋人も、どうして住所を知らせてくれなかったんだろう? と、気になるところはあるけど、おそらく主題はそこじゃないから、まあいいか。恋愛にどんなに振り回されても、恋愛だけじゃないのだ。人生。

Posted byブクログ

2025/10/09
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外の寒さを利用してアイスクリームを作るシーンが素敵だった。田舎の広い星空の下でボウルをかき混ぜ作ったアイスクリームは普通のアイスクリームよりもっとずっと美味しそうな気がする。 食べることと生きることは密接に関係している。生きていくことの力強さや覚悟を感じる本だった。料理作れる人、作ることが好きな人って本当にすごい。一人一人にあった料理を出したり眠くなったら休めるようにベッドを用意してくれる心遣いも素敵。ただ、一回いくらかかるんだろうとちょっと思ってしまった笑。 豚のエルメスを解体するシーンが悲しくてその部分だけ飛ばしてしまった……。あと修一さんが消えた理由が明かされないのがちょっとだけモヤッとする。 よしもとばななが苦手な母と姉と友達が刺さらなかったと言っていたのがなんとなくわかる。ちょっとだけ雰囲気が似ているような。

Posted byブクログ

2025/09/22
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婚約者に逃げられ、そのショックで声を出すことが出来なくなった女性が、故郷に帰って食堂を開き、人々と交流する物語。 NHKテレビで「ツバキ文具店~鎌倉代筆屋物語~」を見て面白かったので、原作者小川糸氏の書いたこの本を読むことにした。 かたつむりという名の食堂で、食事を通して食べた人々、例えば地元有力者のお妾さんで有力者の死によって意気消沈した女性が食事をすることにより生気を取り戻すというように、その人生が変わっていくというよくある筋書きだけれども、こういう物語は安心して読むことが出来る。 ただ、可愛がっているペットの豚を自分が癌で余命いくばくもないからといって、自分の結婚式に殺して食べてしまうっていうのは理解できない。そして、この豚を殺し、食材にしていく過程が詳しく述べられていて、可哀想で斜め読み。。。理解できないっていうか、読んでいて、そのペットの豚に愛着を感じている読者に対しても残酷だと思うのだけれど。 最後は、自分で調理した鳩を食べて、「おいしい」という言葉を発して声を取り戻してハッピーエンドだから、まあ、いいかな。。

Posted byブクログ

2025/08/14

食堂かたつむり 小川糸 ほろりと涙⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ゆったり時間⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 食の有り難さ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ----------- 1.故郷に戻った理由、それは希望を失ったから 物語の主人公は、25歳の倫子(りんこ)。 彼女は、中学卒業と同時に母から離れたくて...

食堂かたつむり 小川糸 ほろりと涙⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ゆったり時間⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 食の有り難さ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ----------- 1.故郷に戻った理由、それは希望を失ったから 物語の主人公は、25歳の倫子(りんこ)。 彼女は、中学卒業と同時に母から離れたくて上京しました。しかし、恋人に家財一式と心を奪われ、全てを失い、行くあてをなくしてしまいます。 彼女に残された道は、故郷に戻ることだけでした。希望を失った彼女が、心に傷を抱えながら故郷の家に戻るところから、物語は始まります。 ----------- 2.実家の離れで始める小さな「食堂」 東京では、祖母と暮らす中で、食事がどれほど大切で、手間のかかる、そしてありがたいものかを知りました。 その祖母が遺してくれたぬか床を育てながら、倫子は自分にできることを探します。 そして、彼女が出した答えが、大好きな食でのおもてなしでした。 実家の離れを改装し、「食堂かたつむり」のオープンへと辿りつきました。 メニューは、一日一組だけのお客様のために、心を込めてお客様に合った料理を作るです。 ----------- 3.軌道に乗った食堂、そして心の癒し 「食堂かたつむり」に訪れるお客様は、それぞれが心に悩みを抱えています。 倫子は、彼らの話に耳を傾け、その物語に寄り添うようにして食事をもてなします。 それは、まるで心のマッサージのような、温かいおもてなしでした。 その評判は人づてに広まり、食堂は少しずつ軌道に乗っていきます。 ----------- 4.母との別れ、そして絆 そんな中、倫子の母が癌を患い、闘病生活に入ります。倫子は食堂を休業し、母の看病を始めます。 未婚の母は、初恋の相手と再会し、結婚という幸せな時間を過ごします。 しかし、病は進行し、やがて亡き人のなります。 母から子供へ遺した手紙の内容とは、、、 ----------- 5.読みおえて 倫子と母の間には、表面的には仲違いな様子がみてとれます。 しかし、実際には、倫子が成長する25年間に育まれていた深い絆が描かれています。 改めて「衣食住」の「食」についても深く考えさせられました。 私たちが口にする野菜、肉、魚。それら全てが、一度は命あるものだったという事実。 そして、誰かを想って料理を作る大変さや、それをいただくことのありがたさ。 家族の物語、そして、人と生命が織りなし、生まれる食の物語。 いずれも、心にじーんとくる物語でした。 泣いてしまいました。

Posted byブクログ

2025/08/13
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 いろんなお客さんとの出会いの中で、倫子の食堂での日常を感じられる穏やかに流れる物語だと思ったら、終盤の展開にすごく感情が揺さぶられた。  倫子にとって受け入れられない強烈な母も、他の人から見るととても情があり魅力のある人。 思いやりのある倫子が、母にだけは態度が違う。そして、理想の自分像があり、そうあるために母から距離をとろうとしているところに、人としてのリアリティを感じた。  親子だからこそ、うとましくもあり、本当の思いを感じた時に、そして潜在意識的にはいつも〝永遠におかんは、私のおかんだ〟と感じているのだと思う。 倫子とおかんの関係にとても共感できた。  おかんの手紙を読んだ後、体がぜんぜん動かなかったことに倫子の悲しみの大きさを感じた。 でも、鳩の出来事があって、それを母からのメッセージとして受けとり、また一歩を踏み出した倫子。 周りの世界は自分の必要な時に必要なメッセージを何度でも与えてくれるんだ、と受け取れた。 倫子がそれを受けとれてよかった。  この物語を通して、食への興味や意識がより深まった。倫子の作ったごはんがどれも美味しそうで 食べてみたい。 余るほど食べ物が作られて捨てられていく世の中… どうにかならないかな。 倫子はどうやって生まれたのか、は謎が残るところ。

Posted byブクログ

2025/08/04

良かった。主人公が作る料理が、食べたことない物、飲んだことない物ばかりで、想像するのが楽しかった。豚のエルメスもキュートで癒やされた。ほのぼのして終わるのかと思ったら、最後は涙。でも、食べることは生きること。この世界のどこかで、食堂かたつむりが営業してるといいな。

Posted byブクログ