紅雲町ものがたり の商品レビュー
お草さん、かっけー。 着物を日常着にして、好きなことを仕事にして生きていく。憧れる。出来る気はしないけど。 お互いにいろいろあった友人と気安く行き来出来る社会は、すぐに噂を流される息苦しさとセットになってる気がする。私は息苦しさから逃げた代わりにリアルで一緒にごはん食べる友人もい...
お草さん、かっけー。 着物を日常着にして、好きなことを仕事にして生きていく。憧れる。出来る気はしないけど。 お互いにいろいろあった友人と気安く行き来出来る社会は、すぐに噂を流される息苦しさとセットになってる気がする。私は息苦しさから逃げた代わりにリアルで一緒にごはん食べる友人もいない。自分で選んだからそれでいいって思うけど、お草さんと由紀乃さん、いいなぁとは思ってしまう。 今は昭和99年だから、大正生まれさんは100歳前後。お元気な方はお元気で、あやかりたいと思います。初版2008年、15年前の本。冒頭を読んで、ん?時代小説だったか?と思ってしまいましたが、今読んでも面白かった。
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還暦過ぎてから、好きなことでお店を切り回す。 素敵な生き方ですね。 ちょっと周りが良く見えすぎていろいろ関わってしまうけど、基本的には関わらず、見守るようにしてくれていて近くにいると安心できる人だと思いました。
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一人で凛と暮らしているお草さん、カッコいいですね。重めのストーリーですが、76歳自営業で生きていくには、のほほんとしていられないということなのかなぁ。見習うのは…私は自信がありません。
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紅雲町という町は群馬県前橋市に実在するというのが意外だった。てっきり架空の場所かと思って読んでいた。 主人公の杉浦草は76歳の老婆。 彼女が様々な事件に遭遇しながら解決?していく。 シリーズ物として8作出ていて、その第一作。 二作以降を読むか?と言われると微妙だが、老婆が主人公で...
紅雲町という町は群馬県前橋市に実在するというのが意外だった。てっきり架空の場所かと思って読んでいた。 主人公の杉浦草は76歳の老婆。 彼女が様々な事件に遭遇しながら解決?していく。 シリーズ物として8作出ていて、その第一作。 二作以降を読むか?と言われると微妙だが、老婆が主人公で事件と関わるという設定は興味深い。 内容(「BOOK」データベースより) 離婚や息子との死別を乗り越え、老いても自分の夢にかけた大正生まれのお草。知的で小粋な彼女が、街の噂や事件の先に見た人生の“真実”とは―。オール讀物推理小説新人賞受賞作を含む連作短編集。
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老いても自分の夢にかけた大正生まれのお草は、 マンションの一室で虐待が行われていると気づき、 ひとり捜索まがいのことを始める。知的で小粋な 彼女が、街の噂や事件の先に見た人生の”真実”とは…?
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どの短編も読み終えて、「はぁ~」となりました。文庫の表紙のイメージからもっとのんびりとした物語だと思っていましたが、そんな想像を覆されるお話たちでした。主人公のお草さんは、もう高齢という位置にいますが、まだまだ30代、40代のような雰囲気です。ご近所のさんや地域との関係や、自分や...
どの短編も読み終えて、「はぁ~」となりました。文庫の表紙のイメージからもっとのんびりとした物語だと思っていましたが、そんな想像を覆されるお話たちでした。主人公のお草さんは、もう高齢という位置にいますが、まだまだ30代、40代のような雰囲気です。ご近所のさんや地域との関係や、自分や親友の老いに心を痛めていたり、淡い恋心にちょっと苦しんでいたり、過去の傷を癒し切れずに抱えながら生きていたりします。設定では76歳ですが、この年齢でもこういうことでじたばたしながら生きているんだなと思いました。
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重かった…… いくらバイタリティあふれるお草さんでも、喜寿間近。 そんなおばあちゃんに、こっちはハラハラさせられっぱなしでした。 続刊はたぶん読まないかなぁ。
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草さん、あんまり無茶しないでー!! と思いながら読み終わりました。 こんなお婆さんが自分の祖母、または義理の母だったら大変だなぁっと思ったり(笑) 事件解決までは早く読みやすかったです。 2017.6.6読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紅雲町で和食器とコーヒー豆を扱う店を営む年配の杉浦草。 お客さんたちの情報から、周辺で起きる小事件の手がかりをつきとめる。 新築マンションの密室で起きているらしい虐待を、空き巣と共謀しての救出劇。 幼少時代に嫌がらせをしてきた秀子の本当の思いに気付いたとき、草がしてやれたこと。 パソコン操作の家庭教師である大学生白石が一人で抱えていた血縁関係の悩み。 配達の寺田の旧友が、悪い男を演じておきながら、強盗を疑われても才能をもった人へ力を貸していた事実。 草がひそかに思いを寄せていた人の愛人の息子に、伝言を伝えるために赴いた京都での一悶着。 事を荒立てずに穏便に解決へと導いていくお草さんの 人生経験の豊富さゆえと、気遣いに似た優しさが染みる。 井上荒野さんの静子の日常を思い出した。 主人公がおばあちゃんってところがいい)^o^(
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76歳の草さん、「なんだか嫌な感じ」を察知するのが上手すぎてあれこれ巻き込まれたり、飛び込んでいったり。辛い過去があればこそ放っておけない何かを感じてしまうのでしょうか。ドラマで見たような気もしますが、読んで想像する小蔵屋は佇まいの良い素敵な雰囲気でした。1歩そこを出ると割りとシ...
76歳の草さん、「なんだか嫌な感じ」を察知するのが上手すぎてあれこれ巻き込まれたり、飛び込んでいったり。辛い過去があればこそ放っておけない何かを感じてしまうのでしょうか。ドラマで見たような気もしますが、読んで想像する小蔵屋は佇まいの良い素敵な雰囲気でした。1歩そこを出ると割りとシビアな事件が待っていて、描写だけを読んでいると「何で骨折しないの!?」というハードさもあり。どうかあまり無理をされないように、怪我をさるないように、と余計な心配をしてしまいます。事件の解決までが割りと早いのでテンポ良く読めました。
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