紅雲町ものがたり の商品レビュー
コーヒー豆と和食器を扱う小蔵屋の店主、杉浦草が、町内の事件に関わる短編集。あっさりすぱっと事件を解決する物語ではない。主人公は70歳過ぎで、友人たちもそろそろ不安な年頃。だから世の中が白黒はっきりつけられるわけがないと知っている。物語の中で登場人物が気持ちを重ねていくような場面が...
コーヒー豆と和食器を扱う小蔵屋の店主、杉浦草が、町内の事件に関わる短編集。あっさりすぱっと事件を解決する物語ではない。主人公は70歳過ぎで、友人たちもそろそろ不安な年頃。だから世の中が白黒はっきりつけられるわけがないと知っている。物語の中で登場人物が気持ちを重ねていくような場面が多くて、なんかしみじみしてしまった。いろんな気遣いって大事。
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ドラマ化、高崎が舞台、しかし地名が紅雲町ってびみょーwwwwってことで、一部のグンマー女子には読まずにはおれない、日常の謎系連作短編集。 いやそれがなくとも、主人公の草さんがとても素敵なおばあさんなので、続きも読もうと思ってるけどな! それにしても吉永さんの出身高校はどこなんだろ...
ドラマ化、高崎が舞台、しかし地名が紅雲町ってびみょーwwwwってことで、一部のグンマー女子には読まずにはおれない、日常の謎系連作短編集。 いやそれがなくとも、主人公の草さんがとても素敵なおばあさんなので、続きも読もうと思ってるけどな! それにしても吉永さんの出身高校はどこなんだろう。大学は県女らしいけど。
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続刊2冊を先に読んでいたが しょっぱなのこれが一番重い題材続き。 お草さんもアクティブだしちと荒っぽい感じ。 【図書館・初読・8/29読了】
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図書館で借りる。雑誌か新聞で紹介されていたので興味を持って呼んだ。主人公のお草さんがよい。年頃の悩みや忘れられない思いを持ちながら、自分に出来ることを出来るだけと思っている姿が美しい。次作も楽しみ。
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もっと軽いお話かとおもっていたら、重い話でした。 生活の中で、私自身は、こんなに難しい経験は、していません。 虐待、家族、痴呆、許されない恋。世の中、なかなか思うようにはなりません。 大学時代の友人のことを思い出しました。 初恋の人と結ばれず、つけ込まれて、他の人と逃避行。正気に...
もっと軽いお話かとおもっていたら、重い話でした。 生活の中で、私自身は、こんなに難しい経験は、していません。 虐待、家族、痴呆、許されない恋。世の中、なかなか思うようにはなりません。 大学時代の友人のことを思い出しました。 初恋の人と結ばれず、つけ込まれて、他の人と逃避行。正気に返って、別れ、すべてのことを理解してくれた人と結婚しました。同士という感じでした。三人の子に恵まれたけど、ご主人が急逝。それでも、強く生きています。 私の人生なんて、平和です。
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+++ 離婚や息子との死別を乗り越え、老いても自分の夢にかけた大正生まれのお草。知的で小粋な彼女が、街の噂や事件の先に見た人生の“真実”とは―。オール讀物推理小説新人賞受賞作を含む連作短編集。 +++ 「紅雲町のお草」 「クワバラ、クワバラ」 「0と1の間」 「悪い男」 「萩を濡...
+++ 離婚や息子との死別を乗り越え、老いても自分の夢にかけた大正生まれのお草。知的で小粋な彼女が、街の噂や事件の先に見た人生の“真実”とは―。オール讀物推理小説新人賞受賞作を含む連作短編集。 +++ 「紅雲町のお草」 「クワバラ、クワバラ」 「0と1の間」 「悪い男」 「萩を濡らす雨」 +++ 還暦を過ぎてから、和食器とおいしいコーヒーのお店「小蔵屋」をはじめたお草さんが主人公であり、いわゆる探偵役でもある。ただ、探偵と言っても、本格的に推理して謎を解き明かすというよりは、自分や小蔵屋に多少でもかかわりのある出来事や事件に興味を持ち、放っておけない心持ちで目配り気配りをするうちに、事の真相が見えてくる、ということのようでもある。お草さんの来し方や、自覚せざるを得ない老いの気配も加わって、元気溌剌というわけにはいかないが、だからこそ見えてくるものもあるに違いない。小蔵屋を訪ね、おいしいコーヒーを味わってみたいと思わされる一冊である。
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老女の活躍?を描いた日常の謎短編集。主人公の草、そんなにめちゃめちゃキャラが濃いわけではなく。とびぬけた能力があるわけでもないのだけれど。微笑ましくて好感が持てます。こういう年の取り方をしたいかな。 お気に入りは「紅雲町のお草」。近頃無関心な世の中で、こういう存在は貴重。にしても...
老女の活躍?を描いた日常の謎短編集。主人公の草、そんなにめちゃめちゃキャラが濃いわけではなく。とびぬけた能力があるわけでもないのだけれど。微笑ましくて好感が持てます。こういう年の取り方をしたいかな。 お気に入りは「紅雲町のお草」。近頃無関心な世の中で、こういう存在は貴重。にしてもあの人が存外かっこいいことをやってくれるよねえ。
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和食器とコーヒー豆を販売しているお婆ちゃん日常ミステリー。 短編集だったから、謎ときまでが早い。もう少し一話一話長い方が個人的には楽しかったな。 ひとりひとりの心に迫る推理は好きなだけに、惜しいと思う。
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なんかやさしい。 どこにでもいそうでいなさそうな お草さんのキャラが染みるようにいい。 クワバラ、クワバラがかなり好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全体的にしっとりとしたお話。主人公が70過ぎの女性なせいか、全編を通して、物悲しさがただよう感じで、謎解きよりも登場人物の人間物語に重きを置いている。 老いの悲しさを感じつつも、だからこそ、深みのある話に仕上がっていると思う。
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