紅雲町ものがたり の商品レビュー
コーヒーと和食器のお店をいとなむ 草(そう)さん 76才が 店や友人の回りで起きた事件のなかからみつける人生とは…なお話です 日常の謎に分類したけど どちらかというと謎より日常の生活に重点がある感じでした
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吉永南央さんの本を読むのは初めて。 親の代からの雑貨屋を閉めてコーヒー販売と和食器の店を始めた老齢(60代~)の女性が主人公。 日常のちょっとした(とはいえ思いがけずディープな)謎を解いていく「コージーミステリー」の短編集。それぞれの時期がバラバラなので主人公の年齢も変化し、それに伴い周囲や環境も少しずつ変わっている点に注意して読みたい。 和服+白髪を低い位置のお団子にまとめ、考え事をしている時はお団子に刺した小ぶりの櫛でほつれ髪を梳かし上げる・・・というような描写を想像すると、とってもお婆さんと思ってしまうのだが、作品の中では64歳だったりする・・・周りの知っている方たちと照らし合わせると64歳でこの「老け」っぷりは、ある種のコスプレ?などと思ってしまったが、私がその年代に対する想像力が足りないのかもしれない。 体の衰えや心の移ろい、同年代の友達の病などはしみじみ実感を持って描かれているように感じた。 一番最後の短編「萩を揺らす雨」が文庫化の際には書名になったようです。これも注意と。
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北村薫の謎解きシリーズとは、少し違うけれど 主人公、お草さんの日常の中で起こるいくつかの事件のお話。 設定が好き。 20代で離婚し、子どもを亡くし、 親の営んでいた小さな雑貨店を畳んで、 老齢になってから、器と珈琲のお店を始める。 街の人のくつろぎ、憩いの場。 幼馴染みの、老い衰えていく友人。 お店で働いているスキー選手だった溌剌な久美さん。 この2人とのかかわり合いもとても素敵。 事件にそれぞれ出てくる人たちの 人間くささや、あったかさも、 うまく表現されていて読んでて気持ちがよかった。
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先日読んだ「アンジャーネ」で、その存在を知った吉永さんのデビュー作。第43回(2004年)オール讀物推理小説新人賞受賞作「紅雲町のお草(そう)」を含む、5編の読み切り連作短編集。高崎市を思わせる町を舞台に、コーヒー豆と和食器を商う古民家風のギフト・ショップ「小蔵屋」を営むおばあち...
先日読んだ「アンジャーネ」で、その存在を知った吉永さんのデビュー作。第43回(2004年)オール讀物推理小説新人賞受賞作「紅雲町のお草(そう)」を含む、5編の読み切り連作短編集。高崎市を思わせる町を舞台に、コーヒー豆と和食器を商う古民家風のギフト・ショップ「小蔵屋」を営むおばあちゃん、杉浦草を主人公にした人情味あふれる探偵物語。元気で頭の回転も速いお草さんの持つ風格と「小蔵屋」の佇まい、店で働く久実さんや出入りする運送屋の寺田、幼なじみの隣人・由紀乃など、脇役の配し方、性格付けもよく出来ていて、まるでベテランの味わいだ。日常のミステリといった味わいのものから重いテーマのものまで、こまかく情緒豊かな筆致で書き進めている。老いてなお、お草さんに恋心を持たせるところなど、女性の書き手らしい着眼点といえるかも。
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おばあちゃんが身の回りに起こる謎、事件を解決していく。 2011.4.13
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著者の作品をはじめて読みましたが、とてもよかった!和製ミス・マープルと呼びたい主人公は、私には若干年齢と行動のアンバランスさが感じられるけれど、とても魅力的です。
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連続短編集…なのですが、最初の話を読み終えた時 ミステリー系? と思ったのですが違いました。 題名にある町を舞台にした…人間関係もの?? しかし、話に出てくる女の人がちょっと…。 視点はおばあちゃんなのですが、この人はよし。 お手伝いにきてる女性もよし。 問題は(?)2番目と3...
連続短編集…なのですが、最初の話を読み終えた時 ミステリー系? と思ったのですが違いました。 題名にある町を舞台にした…人間関係もの?? しかし、話に出てくる女の人がちょっと…。 視点はおばあちゃんなのですが、この人はよし。 お手伝いにきてる女性もよし。 問題は(?)2番目と3番目の話の女性。 怒りを覚えたりするのはいいんですけど それを人様に当たるとは…育ちがしれますね、と。 きちんと教育されてない、意地の悪い、というのを押し出しているのでしょうし これだけでよく表現できるな、とも思いますが、腹が立つ人物なのは確かです。 出会いたくもないですし、知り合いにもなりたくないタイプです。
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(収録作品)紅雲町のお草(オール読物推理小説新人賞(2004/43回))/クワバラ、クワバラ/0と1の間/悪い男/萩を揺らす雨
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