君のためなら千回でも(上) の商品レビュー
アフガニスタンの首都カブール。 事業で成功した父ババと共に裕福な生活を送る12歳のアミールは、父アリと共にアミールの家で召使いとして働くハッサンを最良の友とし、毎日一緒に遊び、いたずらをし、時に字を読めないハッサンに『シャー・ナーメ』を読み聞かせていた。 “同じ乳房で育った人間...
アフガニスタンの首都カブール。 事業で成功した父ババと共に裕福な生活を送る12歳のアミールは、父アリと共にアミールの家で召使いとして働くハッサンを最良の友とし、毎日一緒に遊び、いたずらをし、時に字を読めないハッサンに『シャー・ナーメ』を読み聞かせていた。 “同じ乳房で育った人間は兄弟となる。その強い絆は、断ち切ることができない” 同じ乳母の乳を飲み、同じ庭の同じ芝生で生まれて最初の一歩を踏み出したふたり。 しかし1975年冬、凧合戦の日、アミールは彼のために凧を追って走ったハッサンを裏切ってしまう。 それは、後のハッサンの人生を破壊するほどの仕打ちだった――。 「君のためなら千回でも」 それがハッサンの最後の言葉、最後の笑顔。 あの冬、アミールは最愛のものを失い、そして、すべてが変わってしまった……。 アミールはパシュトゥーン人。ハッサンはハザラ人。 アミールはスンニ派モスレムで、ハッサンはシーア派モスレム。 ふたりは兄弟同然に育った親友同士なのに、あるがままに振舞えるのはふたりきりの庭でだけ。 一歩世間に踏み出してしまえばそこでは、民族と宗教と身分の違いが彼らを乳兄弟であること、親友であることを許してくれない。 友情はあらゆる障害を越える。というのは身分制度も民族問題もない日本だけがのたまう幻想かと思えるような現実が、物語の舞台である1970年代のアフガニスタンにはありました。 この作品は日本では2006年に『カイト・ランナー』の題で出版、2007年劇場公開された映画の邦題が『君のためなら千回でも』となったため、文庫化にあたり映画に合わせて改題されたもの。
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離看完已有一段時間,現在回想,腦中呈現影片式的記憶,書的敘述生動貼切,讓人沈重嘆息的故事。珍惜人生遇到知己好友,為他願千千萬萬遍。
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かなり長い時間かけて上下巻を読んだ。だからちょこちょこと登場人物の名前を忘れて大変だった。 アフガニスタンとかソ連とかタリバンとかで混乱してた頃の話。 最初「わたし」と「ハッサン」がどっちも男だってわかんなかった。 罪とその償いの話。ロングスパンで書いてくれてたのがよかった。 ...
かなり長い時間かけて上下巻を読んだ。だからちょこちょこと登場人物の名前を忘れて大変だった。 アフガニスタンとかソ連とかタリバンとかで混乱してた頃の話。 最初「わたし」と「ハッサン」がどっちも男だってわかんなかった。 罪とその償いの話。ロングスパンで書いてくれてたのがよかった。 そして大人になって勇気を出した主人公に感動した。 最後は泣きますね。よかったです。 「君のためなら千回でも!」
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アフガニスタンを描いた本は初めて読みました。この国の現状や、激しい人種差別、厳しい生活が体感するように感じられたのも、もちろん素晴らしいですが、何よりも、この本のタイトル。この言葉を純粋に言われたら…心の底がつんとつつかれたような胸苦しさ、せつなさを感じます。少年たちの物語、私は...
アフガニスタンを描いた本は初めて読みました。この国の現状や、激しい人種差別、厳しい生活が体感するように感じられたのも、もちろん素晴らしいですが、何よりも、この本のタイトル。この言葉を純粋に言われたら…心の底がつんとつつかれたような胸苦しさ、せつなさを感じます。少年たちの物語、私は好きです。
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著者はアメリカに亡命し医師になったアフガニスタン人だが、自伝では無くフィクション。上巻は主人公のアフガニスタンでの少年時代と亡命、アメリカでの生活、結婚までが描かれる。翻訳のせいかも知れないが、非常にアメリカ的な小説。
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上下巻。 アフガニスタンが舞台で、イスラーム文化の暮らし、 クーデタ、ソ連の侵攻、タリバンの暴力、9・11、アメリカの空爆といった背景に、主人公とハッサンの物語が進行していく。 読者としては主人公の煮え切らなさにだいぶいらいらするけど、じっさい当事者の心境はこんなものなのかもし...
上下巻。 アフガニスタンが舞台で、イスラーム文化の暮らし、 クーデタ、ソ連の侵攻、タリバンの暴力、9・11、アメリカの空爆といった背景に、主人公とハッサンの物語が進行していく。 読者としては主人公の煮え切らなさにだいぶいらいらするけど、じっさい当事者の心境はこんなものなのかもしれない。 自分の今の生活の中では、死の危険に直面する場面が無いだけに、ぴんとこないところがあるのは確か。 暴力の前で、人間らしさを保つことの難しさを思う。 暴力を振るう側が正しくない、卑怯なのだ。なのにそれに屈したときに恥ずかしく惨めに感じてしまうのは理不尽だ。途方も無く理不尽だ。 高潔なまま死んでゆくか、恥をさらして生き延びるか。 ケースバイケースだと思うけども、後者を選んで前に進む勇気と希望を持ちたい。どんな罪でも恥でも傷でも抱えて生きてくやり方はあるはずなんだ、立って歩いている限り。 多くの失望と絶望と虚無感の中に、ひとかけらのそういう希望。 物語とは、文学とは、そういうものであってほしい。 そういう、ひとつの物語です。
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「君のためなら千回でも!」 召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打...
「君のためなら千回でも!」 召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打ちだった。だが二十六年を経て、一本の電話がわたしを償いの旅へと導く・・・。(文庫背表紙より) アフガニスタンの過酷な部分しかクローズアップされない現在だけれども、そんなアフガニスタンにも美しい時代があったのだとこの本で学ぶ事ができた気がする。 とにかく主人公たちの子供時代のアフガニスタンの描写が素晴らしく美しくて・・・作者はホントに故郷を愛しているのだなぁと感じ入りました。 主人公アミールがしてしまった事は、彼にとって恥ずべきこととして一生の心の重荷になっていたけれど、この年の子供には、こういった「友人を見捨てる」という行為自体は(悲しいけれど)珍しくないんじゃないかと思う。 大事なのはその後のこと。 何年経とうが、はるか遠くの地に住んでいようが、かつて自分の友たらんとその体や命を張ってくれた友人に対して、同じだけのものを返せるか・・・。 アミールに課せられた試練は重いものだったけれど、その分それを乗り越えようと奮闘した彼の姿は尊いものだと思う。 下巻で故郷に帰るアミール。 彼の償いの旅の結果がどうなるのか・・・、誰の身の上にも幸福が訪れる事を祈りつつつ、後半の彼の物語を読んでみたいと思います。
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人は多くの間違いを犯す。 そしてそれを背負って生きていく。 でも、いいじゃないか、 罪を犯すほど、罪を償うという人生の目標ができる。 そんなことを思った本。 愛を勝ち取るためなら人はときにずるいことをしてしまう。
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以前に映画を見ようと思ってスルーしちゃったのですが超後悔……切なくてじんわりとした。 翻訳がちょっと読みにくかったのですが、ぐいぐいと引きつけられ上下巻、一気に読んでしまいました。 舞台はアフガニスタンで、物語にも政治、人種差別、文化などが深く絡んできます。その中で生きる主...
以前に映画を見ようと思ってスルーしちゃったのですが超後悔……切なくてじんわりとした。 翻訳がちょっと読みにくかったのですが、ぐいぐいと引きつけられ上下巻、一気に読んでしまいました。 舞台はアフガニスタンで、物語にも政治、人種差別、文化などが深く絡んできます。その中で生きる主人公アミールとハッサン。この作品は贖罪というのがまさに核にあって、基本的に物語のトーンは暗いのですが、最後もどこか希望が感じられるエンドでよかった。 あと、物語の伏線も張り巡らされていて、意外な人物が登場したり、事実が発覚したのが面白かったなぁ。けっこうえげつないシーンもあったりするので、悲しいお話が苦手だと辛いかも知れません。生々しいし痛い。でも、読む価値のある作品だと思います。中東ってのもなかなかないので面白いかと。おすすめ。
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友達に教えてもらって出会った一冊 止まらない・・・そしてすごく気になる! おもしろいっというより何だか心に響くものがある一冊。 考えさせられることが沢山詰まった暖かい本です。
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