1,800円以上の注文で送料無料

君のためなら千回でも(上) の商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/01/07

これはタイトルが秀逸!アフガニスタンは未知の国。商人の子アミールと召使の子ハッサン。パシュトゥーン人とハザラ人。スンニ派とシーア派。そこにある溝は解せないモノだ。アミールの小賢しさやせこさは身に覚えがある分恥しいやら嫌気がさすやら。激動の時代っていうのは確かにあって、今ある「今日...

これはタイトルが秀逸!アフガニスタンは未知の国。商人の子アミールと召使の子ハッサン。パシュトゥーン人とハザラ人。スンニ派とシーア派。そこにある溝は解せないモノだ。アミールの小賢しさやせこさは身に覚えがある分恥しいやら嫌気がさすやら。激動の時代っていうのは確かにあって、今ある「今日」が「明日」も続くとも限らず、亡命できる金と人脈があるババに手をひかれたアミールがどうなるのやら。と、妙にハラハラしてしまう。

Posted byブクログ

2014/11/10

図書館で。素敵なタイトルだなあ。 初っ端のアフガニスタンでは話が誇張されるのがあたりまえってのが面白かったです。 どこもそういう所はあるけれども話半分で聞かなくてはいけないんだな、という所が。 感想は下巻に。

Posted byブクログ

2014/09/25

時代は1970年代~2000年。アフガニスタンで生まれ育った少年の話。前半はアフガニスタンでの少年時代、後半は亡命後の大人になった時代の様子が描かれる。アフガニスタンでの裕福で幸せな時代と、後半の亡命後のさびしい生活のギャップに胸打たれる。主人と召使という壁をこえた信頼の感情や、...

時代は1970年代~2000年。アフガニスタンで生まれ育った少年の話。前半はアフガニスタンでの少年時代、後半は亡命後の大人になった時代の様子が描かれる。アフガニスタンでの裕福で幸せな時代と、後半の亡命後のさびしい生活のギャップに胸打たれる。主人と召使という壁をこえた信頼の感情や、それぞれの立場での自己嫌悪などが入り混じった部分が表現されていてすごい。「君のためなら千回でも!」のセリフが二回出てくるが、その部分も衝撃的に感動する。

Posted byブクログ

2014/03/19

(上下巻合わせての感想)アフガニスタンから米国へ亡命した主人公が、かつて裏切った友人のため、タリバン政権が支配する祖国に戻るという贖罪の話。同名で映画にもなった。 アフガンやタリバンと聞くと身構えてしまいますが、基本的には感動ストーリー。物語の運びからみても、終盤に向けて「感動...

(上下巻合わせての感想)アフガニスタンから米国へ亡命した主人公が、かつて裏切った友人のため、タリバン政権が支配する祖国に戻るという贖罪の話。同名で映画にもなった。 アフガンやタリバンと聞くと身構えてしまいますが、基本的には感動ストーリー。物語の運びからみても、終盤に向けて「感動させられる」ことがわかってしまうけれど、それでも感動する。やはり危険を承知で友のために……というテーマは、下手なラブロマンスよりもよっぽど良いですね。特にタリバン政権下という現実的な脅威がページを繰る手を止めませんw そんな荒れた祖国に戻ってからはエンタテイメント色が強くなりますが、ひとつの作品としてみると、厳しい背景と相まって、「すばらしかった」と言うほかありません。 しかしながら許せないのは、タイトル。原題「カイト・ランナー」をなぜ変えた。「君のためなら千回でも」って……安っぽすぎて泣けてきます。「凧を追う」というタイトルだからこそ、ラストもより一層意味深くなるというのに……、映画に合わせてライト層を取り入れようとしたのでしょうが(それが悪いとは言いません)、文学として見ると非常に残念です。

Posted byブクログ

2013/08/18

映画化されたということと、またタイトルからしても、どうせ安っぽい感動話だろうと舐めてかかったところ、予想外にすばらしい本だった。小説の主題やストーリー展開もよくできているが、何より文章がクリアで非常にわかりやすい。各登場人物(アフガニスタン人)の境遇や主人公アミールの心の動きがよ...

映画化されたということと、またタイトルからしても、どうせ安っぽい感動話だろうと舐めてかかったところ、予想外にすばらしい本だった。小説の主題やストーリー展開もよくできているが、何より文章がクリアで非常にわかりやすい。各登場人物(アフガニスタン人)の境遇や主人公アミールの心の動きがよく頭に入ってくるので読んでいて楽しい。邦題以外すべて良い。

Posted byブクログ

2013/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公はアフガンの金持ちの息子で、運動音痴の卑怯者でコンプレックスの塊。召使の子供で年の近いxxと仲が良かったが、ある時、xxが苦境に陥った時に、怖くなり、彼を見捨てて逃げてしまったことが、負い目となり、召使親子を汚い策略で追い出してしまう。その後、アメリカに渡り、貧しいながら、大学に行って、作家になって、奥さんをもらう。上巻終了。下巻を読むか微妙。。。

Posted byブクログ

2013/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

60年代の平和なアフガニスタンに生まれた裕福な主人公アミールと従者の子供ハッサンを中心に、友情・罪悪・戦争・家族等様々な横軸を展開させつつ贖罪と赦しを求める物語。少なくとも、涙で前が見えなくなるくらいには名作だったw 身分や宗教・環境・能力のちょっとした違いから、アミールは少年期に一生消えないような罪を以って友人を追いやってしまう。その後革命の戦火を逃れ、移民としてアメリカで過ごすようになったアミールの下へ一通の手紙がアフガニスタンから届き…という導入。 とにかくどの軸においても贖罪がテーマになっているので、語りかけるような文体にやや救われつつも全体的に暗くて物悲しい。結果、ハッサンの真摯さや純粋さがより一層際立つことになり、そして彼を裏切った世界はもっと物悲しく…とループになっていくが、その分許された時の爽快さが素晴らしかった。 同世代的には、小学校の教科書に載っていたヘッセの小説の強烈な一言「そうか、つまり君はそういう奴だったんだな」という、あの感情から解放されて共に前を向けるようになったと言えば伝わると思うwラストで少しグダったけど、エピローグが具体的なところはまぁ洋書的と言える程度の許容範囲かな? タイトルはハッサンがアミールに誠意を込めて発し、アミールが後に赦しの対象に向けて誓った言葉でもある。原題よりは個人的にこっちの方が好き。とにかく泣けて読後感が素敵だった。罪の意識から前を向くというのはとても辛くて素晴らしいことだなぁ(小並感溢れる感想) 付随的な感想として、主にネットで頻出する、こち亀の両津が暴走族から更生した少年と周囲に向かって「元々マイナスだったんだから戻っただけで褒めるとこはない、むしろ今までダメだったんだから」と啖呵切る画像と賛同する論調を見る度疑問に思ってたけど、やっぱそうじゃないよな、と思う。 ベクトル量を0にして逆へ加速度をつけるというのは、静止状態より遥かに多くの力量を必要とするんだから、それを達成した人間は第三者や周囲の世界から祝福されるべきだし、そうありたいと思う。主にダイエット的な意味で。だから、減量成功したらゼニアのスーツとコートが空から降ってきますように… 読んでる最中ずっと、ハッサンが昔観たドキュメンタリーで密着していたハイチの平和を願う青年とだぶって仕方がなかった。今でもあのドキュメンタリーを思い出した際はたまにネットで探してみるんだけど、中々見つからない。どこかで観れないかなー…

Posted byブクログ

2013/05/05

アフガニスタン、タリバン… ニュースでしか知らない、遠くて危険な国…そう認識しただけで、何も知らなかった。ニュースの中の国のように感じていたのかもしれない。 この本は、そのような激動で危険な場所で生まれ育ったアミールの目線から物語をみる。 臆病がゆえに、大切な人を裏切ってしまっ...

アフガニスタン、タリバン… ニュースでしか知らない、遠くて危険な国…そう認識しただけで、何も知らなかった。ニュースの中の国のように感じていたのかもしれない。 この本は、そのような激動で危険な場所で生まれ育ったアミールの目線から物語をみる。 臆病がゆえに、大切な人を裏切ってしまった子時代。そのことを心に引きずったまま、大人になっていく。 アミールの目を通して、知らない世界を垣間見た。 恐怖、はがゆさ、感動、色々な感情が溢れだした。 多くを考えさせられるこの本は、私にとっては、貴重な一冊です。

Posted byブクログ

2012/04/16

良い話なのだが、 主人公のへたれ具合がどうも・・・。 馴染みの無い国アフガニスタンの生活、 文化、歴史を知るためのテキストとして good 。 裏切りの前半と、 アメリカのアフガニスタン人の後半。 下巻に期待。

Posted byブクログ

2011/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心情描写があらすじみたいに感じてしまった。最近濃いの読みすぎた。物を見る目のピントをうまく調節できない。なんだかバカになってしまったような感覚。アミール・アハもそんな感じではないかだろうか。ババにしぼられたピントは、事件以降ずっとハッサンにピントが合わされている。

Posted byブクログ