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君のためなら千回でも(上) ハヤカワepi文庫
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君のためなら千回でも(上) ハヤカワepi文庫

カーレドホッセイニ【著】, 佐藤耕士【訳】

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君のためなら千回でも(上) ハヤカワepi文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2007/12/25
JAN 9784151200434

君のためなら千回でも(上)

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商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2024/09/14

アフガニスタンが舞台の1人の青年の成長物語。 召使で親友でもあったハッサンとの複雑で心温まる書き出しから始まるが、主人公は後に勇気の欠如と父親の愛を奪われていると勘違いした主人公の嫉妬や恐怖から、ハッサンに対して酷い仕打ちに出てしまう。 それがのちの結婚まで尾を引くが、主人公...

アフガニスタンが舞台の1人の青年の成長物語。 召使で親友でもあったハッサンとの複雑で心温まる書き出しから始まるが、主人公は後に勇気の欠如と父親の愛を奪われていると勘違いした主人公の嫉妬や恐怖から、ハッサンに対して酷い仕打ちに出てしまう。 それがのちの結婚まで尾を引くが、主人公が自分の卑怯さを覚えているのは主人公の優しさだと思った。 アフガニスタンの文化や歴史に関する背景知識はなかったが、アフガニスタンにも興味が湧いた。 ハッサンとの邂逅や関係修復はあるのか、下巻も楽しみに読みたい。

Posted by ブクログ

2022/09/15

冒頭で姿を消すハッサンというキャラクターが非常に印象的で、そのハッサンをずっと心に抱えた主人公アミールが寂しくも愛おしい。 後半でより濃く描かれるアミールとその父ババの関係は、大昔から続いてきた父子の難しい絆そのものだ。大きすぎる存在が故に、息子を一番苦しめ、縛ってきた。それはア...

冒頭で姿を消すハッサンというキャラクターが非常に印象的で、そのハッサンをずっと心に抱えた主人公アミールが寂しくも愛おしい。 後半でより濃く描かれるアミールとその父ババの関係は、大昔から続いてきた父子の難しい絆そのものだ。大きすぎる存在が故に、息子を一番苦しめ、縛ってきた。それはアフガニスタンという秩序も。そういった、現代では見直そうとされている伝統的な家族関係が、長い時を経てどう許されていくのか、解されていくのか。 アフガニスタンという異国の話とは思えない、読者の友の物語だ。

Posted by ブクログ

2021/09/12

 「君のためなら千回でも!」唇裂の凧追い、ハッサンの声が耳に蘇る。 だがわたしはハッサンに酷い仕打ちをした。それから26年後の2001年、アフガニスタンからアメリカに脱出していたわたしに、父の親友からかかってきた電話が告げる。「もう一度やり直す道がある」 2021年、アフガニ...

 「君のためなら千回でも!」唇裂の凧追い、ハッサンの声が耳に蘇る。 だがわたしはハッサンに酷い仕打ちをした。それから26年後の2001年、アフガニスタンからアメリカに脱出していたわたしに、父の親友からかかってきた電話が告げる。「もう一度やり直す道がある」 2021年、アフガニスタンではタリバン政権が樹立。私は中東情勢の基本をわかっていないのでこちらの本を読んでみた。 上下巻で、1960年代王政時代、1978年共産主義者のクーデター、1979年のソ連侵攻、1989年ソ連撤退のあとの、北部同盟やタリバンによる支配、そして年月は流れ2001年アメリカ同時多発テロ事件とアメリカのアフガニスタン侵攻までの時代に渡っている。 アフガニスタンの生活状況や、アメリカでのアフガニスタン人社会など、かなり読みやすい小説で、時代の流れとも少しわかってきた。 小説の語り手であるアミールは、アフガニスタンの都市カブールで裕福な家に生まれた。祖父は尊敬されていた検事で、父のババは成功した事業者だった。母はアミールを生むとすぐに亡くなっていた。大きな屋敷の庭の隅には召使いのアリとその息子のハッサンがいる。ババとアリは共に育ち、そしてアミールとハッサンも共に育った。 ババは、裕福で人望があり大胆で誇り高い。アミールはババの関心を買おうと一生懸命だが、ババにはスポーツにも商売にも関心がなく勇敢さにもかけるアミールが物足りない。ババの親友ラヒム・ハーンは、アミールにとっても友人で、アミールに物書きの才能があることを応援してくれている。 アミールの子供時代はアフガニスタンは王政だった。この頃のアフガニスタンは割と平穏だが、民族同士の差別も見られる。 アミールたちはスンニ派のパシュトゥーン人で、アリとハッサンはシーア派でモンゴル系のハザラ人。 パシュトゥーン人はハザラ人を迫害して弾圧していたので、アリやハッサンは差別の対象になる。だがババは母のいないハッサンにアミールと同じ乳母を付け、誕生日を祝い、家族の大事な集まりにも同席させていた。アリは「同じ乳を飲んで育った者たちには兄弟の絆があると言われています」と言う。 アミールとハッサンは子供の頃は常に一緒にいた。アミールは字の読めないハッサンに本を読んだり、自作のお話を聞かせる。だがアミールにとってハッサンは、ババを独り占めしたい気持ちもあり、あくまでも召使いの子供で”友達”とは言えない気持ちを持っている。 ある冬、アミールはハッサンを決定的に見捨てる。 そして罪悪感からハッサンを遠ざける。そのためには更に酷い仕打ちまでする。 その後は激動の時代になだれ込む。 1978年共産主義者のクーデター、1979年のソ連侵攻によりすっかり混乱したカブールから、ババと18歳のアミールは身一つで脱出する。 アミールとババとの複雑な父子感情、アメリカのアフガニスタン人社会での様相、アミールの結婚の話、アミールのハッサンへの罪が、多くの暴力に晒されて荒廃する社会を背景に書かれる。 アメリカで作家になったアミールが、電話を受けてアフガニスタンに向かうことにしたところで上巻終わり。 下巻はこちら https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4151200444

Posted by ブクログ

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