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合コンの社会学 の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2009/10/04

なるけい氏から借りた本。「合コン力 上げましょう!!」の付箋がついてきました。 おかげさまで、鬼気合い入れて読み始めることができました!笑 「合コン」という世界を社会学的に書いた本。 なんとなく悪いイメージを持たれがちな「合コン」ですが、それによって恋愛や結婚が行われ社会構造の...

なるけい氏から借りた本。「合コン力 上げましょう!!」の付箋がついてきました。 おかげさまで、鬼気合い入れて読み始めることができました!笑 「合コン」という世界を社会学的に書いた本。 なんとなく悪いイメージを持たれがちな「合コン」ですが、それによって恋愛や結婚が行われ社会構造の維持に貢献していることから、この本では合コンはもはや「制度」だと書かれています。 筆者は今や合コンに参加する人が求めているのは「理想の相手」ではなく「運命の物語」だと言っている。ここでおもしろいのは合コンという作られた制度の中に「運命の物語」を求めることだ。つまり、その「運命の物語」というのも結局は演じられたものでしかないのに、みんなそれを求めてしまっているというところに矛盾が生じていて、それを筆者が指摘しています。ではなぜ「運命の物語」を求めるのかというのが最後に書かれていますが、『社会の流動性が高まり未来の不透明な時代において自分たちの運命も不透明だからこそ、「運命で導かれた相手」という堅固なものを人々が求めてるから』ってな見解だそうです。 本当かよ!?って突っ込みたくなりますが、社会学的に見るとこうなのかもしれません。 そういう意味ではおもしろい視点だと思いました。 最後の方は、合コンと結婚の関係などを基にした恋愛観みたいな感じでした。まぁ僕の好きな「人それぞれ」って言葉を使えばそれまでですが、こういう視点もあるのだなという事がわかりました。いやぁみんなどう思ってるんですかねぇ? ちなみに合コンのハウツー本ではないですが、参考になる部分もあるのでぜひ読んでみると良いかもしれません! 合コン力 上げましょう!!

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2009/10/04

最近の新書らしくさっと読める内容だった。著者たちはまさにこの本に書かれている世代であり、まさに自分たちのこととして書いているようだ。 31人のインタビューから導くというのはやや強引なようだが、読んでいて、それは確かによく聞く話であり、そうずれていないように思う。 面白いのは合コン...

最近の新書らしくさっと読める内容だった。著者たちはまさにこの本に書かれている世代であり、まさに自分たちのこととして書いているようだ。 31人のインタビューから導くというのはやや強引なようだが、読んでいて、それは確かによく聞く話であり、そうずれていないように思う。 面白いのは合コンで起きている様々な行為を社会学の視線で見てみるとどうなるか、という点だ。この本はそこは見事に書いていると思う。確かに合コンには作戦ありかけひきあり、共闘あり、絡まった欲望と抑制が複雑な場を作り上げている。その中での自分の振舞を考えないといけない訳だ。そこを解きほぐす。 結果、哀しい物語ができあがる。8人で進める囚人のジレンマみたいだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

合コンで人は「理想の相手」ではなくて「運命の物語」を求めているのだという話。経験的にはあまり同意できないが、n=31という一般論にはなりえない話なので、そういう人もいる、ということでしょう。補論の方が面白いかも。 「合コンは、奔放でカオティックにも見えるけれど、実は村祭り同様しっ...

合コンで人は「理想の相手」ではなくて「運命の物語」を求めているのだという話。経験的にはあまり同意できないが、n=31という一般論にはなりえない話なので、そういう人もいる、ということでしょう。補論の方が面白いかも。 「合コンは、奔放でカオティックにも見えるけれど、実は村祭り同様しっかりと既存の秩序のなかに位置づけられている。度が過ぎて秩序を崩壊させないように、囲い込まれた遊びの場だ。」という考察は的を得ていた。 あと、女性の求めている男性像が「三高」から「三低」になっているということははじめて知りました。

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2009/10/04

タイトルに惹かれた本 現代、様々なところで学生、社会人問わず行われる合コン そんな自由に見える合コンにも見えないルールが存在する。 同性間での協調をしつつも競争がある。 合コンというのがその場にいる人の均一性を生み出しそれによって、同階層の人間が結ばれていくという現象...

タイトルに惹かれた本 現代、様々なところで学生、社会人問わず行われる合コン そんな自由に見える合コンにも見えないルールが存在する。 同性間での協調をしつつも競争がある。 合コンというのがその場にいる人の均一性を生み出しそれによって、同階層の人間が結ばれていくという現象。 またパーソナリティーではなくキャラを設定しているが故に合コン後に互いの人間性の違いを知り、それ以上の関係が築けないという問題 合コンのために合コンをする人、合コンから降りる人(諦める)、合コンから抜ける人(成功者)それぞれの階層の状況 現代人が運命の出会いを求めて合コンに行くが、合コンという仕組まれた場であるが故の矛盾などなど合コンを多様な面から考える一冊 合コンから格差問題が出るなど非常に面白いです。 合コン好きな人も合コンに行ったことない人も楽しめます。

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2009/10/04

【2007/12】 合コンを社会学的側面から扱った本だが、思索は浅いし、調査のサンプルは偏ってるしで名前のインパクトばかりの内容。ただ、合コンに行く男と女の心理が見事に典型化されていて楽しめた。

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2009/10/04

2008/1 合コンを社会学的な視点で斬るという試み自体は面白い本。ただ、内容がついていっていないというしかない。 結局は身近な人のインタビューをまとめて書いているだけだが、とても酷いというレベルではない。

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2009/10/04

最後の補論を先に読むと見通しがよくなる。ロスト・ジェネレーションの仕事・恋愛観の根底にあるのは将来と価値観の不確実性という世代論。

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2009/10/04

コンという切り口をどこまで学術的に切り取れるのか、と興味本位で手に取ってみました。 結果、結構共感できるし、あたりまえのことをあたりまえに書くということがこのテーマに関しては結構面白いんだなぁというのが全体を通じた感想。テーマチョイス勝ち!みたいな。 偶然な出会いを生み出す行...

コンという切り口をどこまで学術的に切り取れるのか、と興味本位で手に取ってみました。 結果、結構共感できるし、あたりまえのことをあたりまえに書くということがこのテーマに関しては結構面白いんだなぁというのが全体を通じた感想。テーマチョイス勝ち!みたいな。 偶然な出会いを生み出す行為としての合コンの抱える様々な矛盾を指摘していきます。 偶然を装った作為的な出会いであり。 協同でありかつ競争であったり。 公平であるはずが最初からフィルタリングされていたり。 出会いの手段の合コンが目的化してしまっていたり。 等々。 個別の論点はなかなか楽しめます。 抜粋 合コン時代の私たちは、運命の物語を阻む要素を排斥しつくそうとしてきた。しかし今、本当に出逢うために必要なのは、恋愛や結婚のなまなましい現実に対する耐性だろう。相手の年収や容姿に惹かれてしまう自分がいるということ、自分の年収や容姿が相手にとって重要だということ、結婚に際しては社会的経済的なバランスを考えずにはいられないということ、そうした事実に目を背けるのではなく、この手にとって確かめてみる。そのうえで、「運命」をつくっていけばいい。私たちはかつてない数のプロットが利用可能で、さらに新しい物語をつくるための資源もたくさんあるのだから。

Posted byブクログ