ほかに踊りを知らない。 の商品レビュー
07/13/2008読了 川上弘美の日記。 どこかつかみ所のない、なんとなく漂うシュールさ。 完全なフィクションのように感じるできごとの、五分の四は本当のことだそうです。 もしかしたら、日常は思っている以上にシュールな出来事が沢山あるのかもしれない、と思ってしまう。 『赤ちゃ...
07/13/2008読了 川上弘美の日記。 どこかつかみ所のない、なんとなく漂うシュールさ。 完全なフィクションのように感じるできごとの、五分の四は本当のことだそうです。 もしかしたら、日常は思っている以上にシュールな出来事が沢山あるのかもしれない、と思ってしまう。 『赤ちゃんのおことば』に、思わず微笑む。
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川上さんの、ウソのようでホントのようで、ウソもちょっぴり混じってる日々の日記。読み始めたときは落ち込み気味だったのに、くすりくすりと笑ううちに、すっかり元気になってしまいました。
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相変わらずおかしみたっぷりで、しみじみ明るい気持ちになる。流しに出現する「ぬる」のくだりが特に好き!そして装丁が本当に本当に可愛い。絵をすごく活かしてて。絵:門馬則雄 装丁:祖父江慎 08.02.09
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カワカミさんの東京日記第2弾 相変わらずのです。 ほわほわでは無い、ふらふらでもふわふわでもへろへろでもない、なんだか不思議な日記です。
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川上さんの日記を集めたもの第二弾。十一月二十日に出たばかりの本で、この本を書店で見つけなかったら、第一弾も知らなかったでしょう。一巻よりも、文章がほんの少し長くなっています。普通の日常が文章にしてみると、すこしぶれているようなそんな感覚が返って心地よい気分にさせてくれます。
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川上弘美の書くものへの惹かれ方は我ながら尋常ではないと常々思っているのだが、好きなものは仕方がない。会社の帰りに「東京人」を探し出して(何故か、この雑誌の置き場所はは時々変わる。置き場所が変わるといえばもう一冊立ち読みを決め込んでいる「Ku:nel」も、女性誌のコーナーに入ったり...
川上弘美の書くものへの惹かれ方は我ながら尋常ではないと常々思っているのだが、好きなものは仕方がない。会社の帰りに「東京人」を探し出して(何故か、この雑誌の置き場所はは時々変わる。置き場所が変わるといえばもう一冊立ち読みを決め込んでいる「Ku:nel」も、女性誌のコーナーに入ったり、料理のコーナーに入ったり、最近はロハスなコーナーに落ち着きつつあるけれど、これも立ち位置によって大きくぶれることのない川上弘美の為せる技かしらと時々思ったりしています)、いつも東京日記だけをぐんぐん読んでさっと棚に戻す。 月に一度保育所でもらっていた肝油ドロップをなめた後のような気分のまま勢いよく扉を押し開けて店の外に出る時の感じ。すっきりでもなく、くよくよでもなく、高揚した気分でもなく、名残惜しい気分でもなく、何となく名状し難い何かが残る感じ。その想いが幾つも幾つもまとまった東京日記の単行本化は、であるからして、うひゃあな感じなのである。 そもそも川上弘美の妙な諧謔性にしびれるのだ。例えば、ひよこにのしかかられて迷惑なのかと思いきやうっとりしたり、髪型のことでうじうじした後で怒りに気付いたり。もちろん全てが素の川上弘美の描写であるはずはないと思うけれども、感情のベクトルをひょいと曲げてみせる変化球に空振りさせられることの喜びが川上弘美の文章を読むことにはある。 それにしても時間の経つのは早い。この前の一冊は海外赴任中に発表されたもをまとめたもので、休みの度に少しずつ読んだもの(余程のこと、この文章のためだけに定期購読しようかと思いましたが)読めなかったものの集まりだったのだが、今回の集成は帰国後の時間の流れと重なったもののまとまりで、もうそんなに経つのかという想いが一入。特に、くぜさんのコトは改めて思い出した。その時、川上さんが朝日に寄せた文章と、東京日記がその時だけ少し違うトーンだったこと、馬がくるくると灯りの周りを回った。人間、いいことも悲しいこともどんどん忘れるものなんだなあと思いつつ、いやいやふとしたことで何も忘れていないことにも気付かされてなんて厄介なことなんだろうとも、改めて思う。
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