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袋小路の男 の商品レビュー

3.7

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2014/02/08

3本の短編。 友達以上恋人未満の関係。 その関係が長すぎてそれ以上に持っていきたいかどうかも本人たちも分からなくなってしまった。 姪と叔父が手紙で文通する。 メールではなく、手紙である事が新鮮だった。 どの短編も日常生活にスポットを当てたものだった。 特筆すべき...

3本の短編。 友達以上恋人未満の関係。 その関係が長すぎてそれ以上に持っていきたいかどうかも本人たちも分からなくなってしまった。 姪と叔父が手紙で文通する。 メールではなく、手紙である事が新鮮だった。 どの短編も日常生活にスポットを当てたものだった。 特筆すべきことは無いが、何か心に残った。

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2013/11/29

淡々と降り募るような思い。 指さえ触れる事もなく、ただ思い続ける12年という歳月。 主人公のそんな恋愛模様を描いたお話でした^^ もどかしい気持ちを掻き立てられる物語でしたね(=▽=) 最後の最後で、少し歩み寄った感じで物語が終わるので・・・その先は どうなったか、読者が想...

淡々と降り募るような思い。 指さえ触れる事もなく、ただ思い続ける12年という歳月。 主人公のそんな恋愛模様を描いたお話でした^^ もどかしい気持ちを掻き立てられる物語でしたね(=▽=) 最後の最後で、少し歩み寄った感じで物語が終わるので・・・その先は どうなったか、読者が想像する形なのでしょうかね? うーん。友達以上恋人未満のまま行きそう(=▽=; 同時収録されている「アーリオ オーリオ」素敵なお話でした(=▽=) 「星が放つ光が地球に届いて私達の目に届くには、実はタイムラグがある」 という事と、 「手紙が出してから到着するまでのタイムラグ」を重ねあわせて語られる話が なんとも心温かくなるエピソードなのです。「光が・・・手紙が届く頃には 星や手紙を書いた人は存在しているかどうかわからないものね」なんて。 なんか不思議な空気が素敵でした(=▽=)

Posted byブクログ

2014/09/04

「袋小路の男」だけでも満足だけれど,「小田切孝の言い分」があってくれてさらにこの世界が好きになれた。

Posted byブクログ

2013/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作家さんの良さを思い出して、 積読したこの作家さんの本を新しく読み、 やっぱりいいな。と思って、忘れて、 またふと、この作家さんの良さを思い出す。 心の端に小さく引っかかってくれる 作品が多い。 短編3つ。 なんだか今回のは登場人物の 魅力を感じなかった。 だけどこれだけ読ませるのは凄い。

Posted byブクログ

2013/08/05

「袋小路の男」 「小田切孝の言い分」 「アーリオ オーリオ」 の3篇を収録。 (うち、ふたつは連作短編) 体に悪いと知りつつも、 すっと体に溶ける、 バファリンのような優しさ。 登場人物の 日向子のように恋をして、 小田切孝のように生きていきたい。 どれだけ苦しく、甘美なのか...

「袋小路の男」 「小田切孝の言い分」 「アーリオ オーリオ」 の3篇を収録。 (うち、ふたつは連作短編) 体に悪いと知りつつも、 すっと体に溶ける、 バファリンのような優しさ。 登場人物の 日向子のように恋をして、 小田切孝のように生きていきたい。 どれだけ苦しく、甘美なのかを味わいながら。 個人的に絲山秋子さんは メンヘラな小説しか書かない(書けない)作家さんなのかと思ってましたが、 「アーリオ オーリオ」では童話、少女小説みたいな柔らかさ。 もちろん純文学として大人の目にも耐えうる文章なのだけれど、 大人だからこそ惹かれてしまう思春期の世界の広がりを 描いているのかも知れない。

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2014/02/17

はじめは表題作をさらりさらりと読んでいて、まぁ短編だしこんなものかなぁと思っていたら、連作短編の「小田切孝の言い訳」で引き込まれ、もう一編もなかなか好み。絲山秋子さん、他の作品も読んでみたい。20130617 ------------------------------ 再読。や...

はじめは表題作をさらりさらりと読んでいて、まぁ短編だしこんなものかなぁと思っていたら、連作短編の「小田切孝の言い訳」で引き込まれ、もう一編もなかなか好み。絲山秋子さん、他の作品も読んでみたい。20130617 ------------------------------ 再読。やはり好き。201401

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2013/06/04

ホント微妙というコトバが当てはまる男女の物語。距離感が絶妙だな。クルマの使い方が上手いな。嫌いじゃない。

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2013/04/10

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」...

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(「BOOK」データベースより) エグジット・ミュージックでのカウンターを挟んだ距離、それが正しいのだ、と日向子は思った。離れていてもいけないし、ぴったりくっついてもいけない。大事な気持ちがいつも、二人の間で子供のように遊んでいる。ぴったりくっついて窒息させてはいけない。 袋小路に住んでいて、置かれてる状況ももうずっと長いこと袋小路。そんな男の人を一定の距離間で好きなお話。近い距離でずっと平行線な恋ってビターチョコみたいな味がしそうで憧れるけどしたくはないな。「小田切孝の言い分」読んでもう一回読むとさらにもどかしい2人の関係。でもまたそこがいい。「アーリオ オーリオ」も好き。日常的にパスタを食べる男の人ってセクシーな気がする。どこかミステリアスで孤独で優しい哲に惹かれる。 今日、私は新しい星を作りました。私だけにしか見えない星です。たったの3光日の距離にあります。名前はアーリオ オーリオ。 自分が見たいのは光っている天体ではなくダークまたーなのだということに気がついた。見えないものを見たいのだ。

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2013/03/19

わたしならこんなに長い間待てないよー!と思わず叫びそうになった。こういう距離感の恋愛もあるんだなあ。気負わずさらっと読める。

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2013/01/26

寿命まで生きれば夫を見送るのは自分。お世話をしたいとか、骨入りカフェオレとか女性として共感する部分が多かった。この2人は結婚していないから余計そう思うんだろうな。 ろくでもない男にひっかかっている人は身につまされると思う。んっ?

Posted byブクログ