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袋小路の男 の商品レビュー

3.7

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2009/11/14

絲山 秋子の文章って独特で、読むとむずむずする。本作もそう。 付かず離れずのふたりのむずむずした距離感が伝わってくる。が、これが男女の関係として「ちょうどいい」とは思わない。いつか均衡が崩れる。そういう儚い感じ。

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2009/11/10

表題作と他2篇。 つかず離れず、距離感がとてもすばらしい。 微妙な空気感や流れるような時間は読んでてとても居心地がいい。 初めて読んだけど作者をとても気に入ってしまった。

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2009/11/07

この不思議な距離感、絶妙。 純愛ってこういうものかしら。 「小田切孝の言い分」のおかげでまた「袋小路の男」の感じ方が変わるところが素敵だと思った。 切なくて、そしてなんだか微笑ましい。 「アーリオ・オーリオ」はほっこり美しい。 淡々とした文章、なのに、なんだかあったかい。 こ...

この不思議な距離感、絶妙。 純愛ってこういうものかしら。 「小田切孝の言い分」のおかげでまた「袋小路の男」の感じ方が変わるところが素敵だと思った。 切なくて、そしてなんだか微笑ましい。 「アーリオ・オーリオ」はほっこり美しい。 淡々とした文章、なのに、なんだかあったかい。 このひとの文章好きかも。

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2010/11/09

090809(a 090902) 090924(a 091006) 100305(a 100330) 100413(a 100812) 101001(a 101024)

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2009/10/04

知り合ってから12年もの間、 付かず離れずを繰り返す不器用な男女。 勿論、身体の関係もないままで。 女目線と男目線各々で書かれた短編集だったが、 距離感や温度差がよく出ていた。 3つ目の短編『アーリオ オーリオ』は凄く良かった! 独身中年の叔父と中3の姪との交流。 メールの時代...

知り合ってから12年もの間、 付かず離れずを繰り返す不器用な男女。 勿論、身体の関係もないままで。 女目線と男目線各々で書かれた短編集だったが、 距離感や温度差がよく出ていた。 3つ目の短編『アーリオ オーリオ』は凄く良かった! 独身中年の叔父と中3の姪との交流。 メールの時代にあって、 日にちを要する手紙でのやり取りがアタタカイ気持ちになった。

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2009/10/04

この距離感ね、いいよね。どうしたって届かないんだけど、お互いに気にし合っていて、でもそれ以上でもそれ以下でもない。 そういう人がわたしにはたくさんいて、そういう人こそ大切にしたいって思ってしまうんだけど、それは間違っているのかな。 この本、表紙のデザインも好き。 同時収録の「アー...

この距離感ね、いいよね。どうしたって届かないんだけど、お互いに気にし合っていて、でもそれ以上でもそれ以下でもない。 そういう人がわたしにはたくさんいて、そういう人こそ大切にしたいって思ってしまうんだけど、それは間違っているのかな。 この本、表紙のデザインも好き。 同時収録の「アーリオオーリオ」も、宇宙に思いを馳せる名作です。 絲山さんの作品を好きになった最初の一冊。

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2009/10/04

こわごわと手を伸ばしたものの、 あれれれれ・・・。 これが、恋ですよね。 きっと大いに反論されそうだけれど。 ああやって誰かに恋をし続けるのは、 あるいはそう夢見させてくれたらと、 男に願うことはとても多い。 それが裏切られることも、また甘美ではあるが。

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2009/10/04

「小田切は答えずに背を向けた。それは、彼が嬉しいときの仕草だと日向子はずっと昔から知っていた。」 3つの短編からなるいい感じの本。 2つ目の「小田切の言い分」という短編が新鮮だった。文中で何の区切れも無く、語り部が変わる。こんな本は初めて読んだ。二人の想いが絡みながらもズレ...

「小田切は答えずに背を向けた。それは、彼が嬉しいときの仕草だと日向子はずっと昔から知っていた。」 3つの短編からなるいい感じの本。 2つ目の「小田切の言い分」という短編が新鮮だった。文中で何の区切れも無く、語り部が変わる。こんな本は初めて読んだ。二人の想いが絡みながらもズレていて、着かず離れず時間が過ぎて、こんな関係は実際はあり得ないんだろうけど、小説だからそれは良しとしよう。

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2009/10/04

う〜ん、なんだかなぁ。。。 「沖で待つ」で証明した通り絲山秋子の才能は本物であり、文学界期待の星の一人ではあるのだろう。 ポトスライムの舟でも感じたけど、こういうのは日本の私小説とまではいわないが、小説の作法の伝統を立派に受け継いでいると思う。(ようは主人公がうじうじ悩むという...

う〜ん、なんだかなぁ。。。 「沖で待つ」で証明した通り絲山秋子の才能は本物であり、文学界期待の星の一人ではあるのだろう。 ポトスライムの舟でも感じたけど、こういうのは日本の私小説とまではいわないが、小説の作法の伝統を立派に受け継いでいると思う。(ようは主人公がうじうじ悩むという部分なのだが。。。)主人公が脊椎カリエスで悩もうが、だめ男にひっかかったことを悩もうが、読者にとってみればしょせん人ごとなのだが、しかし第三の新人たちは、その後、遠藤周作は沈黙を書き、阿川弘之は山本五十六を書きと成長していった。果たして絲山秋子はもっと高い次元にのぼっていけるのだろうか?

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2009/10/07

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。指さえ触れることもなく12年、それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった・・・。 男女の微妙な距離感を描いた物語が3篇収められている。この微妙な距離感は、これらの物語と読者の距離感に似ている。常に、読者...

高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。指さえ触れることもなく12年、それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった・・・。 男女の微妙な距離感を描いた物語が3篇収められている。この微妙な距離感は、これらの物語と読者の距離感に似ている。常に、読者と一定の距離を置いた文体のリズム感が心地いい。でも、12年は長いなぁ。

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