間宮兄弟 の商品レビュー
軽い読み物として十分に面白いです、文体も軽快で長旅にも合うかと。映画化されていたような記憶ありですが、さもありなん、です。 ただ、最後の解説が。。。 この作品、作家にまったく関係ないですし、もちろん本作の面白さにも影響なしです。そして、当方、村上春樹のファンでもないですが、率直に...
軽い読み物として十分に面白いです、文体も軽快で長旅にも合うかと。映画化されていたような記憶ありですが、さもありなん、です。 ただ、最後の解説が。。。 この作品、作家にまったく関係ないですし、もちろん本作の面白さにも影響なしです。そして、当方、村上春樹のファンでもないですが、率直に言って、この解説はちょっと感性を疑うなと。比較対象に持ち出す作家として村上春樹というのは、見えてないかなと。
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江國香織さんの作品はぼぼ全部読んでいるので、基本再読になるが、本作は初めて読んだ。男性のみが主人公になる構成は江國さんにしては珍しいけど、全体の構成は既視感がある感じ。不満ではないけど、文体にあんまり江國さんらしさがなかったかな。でもそれも、この物語に合うように計算されたもののよ...
江國香織さんの作品はぼぼ全部読んでいるので、基本再読になるが、本作は初めて読んだ。男性のみが主人公になる構成は江國さんにしては珍しいけど、全体の構成は既視感がある感じ。不満ではないけど、文体にあんまり江國さんらしさがなかったかな。でもそれも、この物語に合うように計算されたもののようにも感じる。大人になりきれない兄弟と、それを取り巻く優しくも冷たい友人たちの物語
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普通って何か、普通は正しいのか。 変わってるとは罪なのか、いや個性なのか。 でもそれを愛せるか。そんな感じ。 この2人に幸多き事を願う。
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2回目にして、味わいが増す。 映画の俳優さんたちの顔が浮かんで面白かった。 解説の三浦雅士さん、素晴らしい。
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映画化されていたよね? と、読む前にキャストを調べてイメージしつつ. どこが?かは分からないけど、なんだか面白くて一気に読んだ! これ映画だと淡々としすぎてそうな気がするけどどうなんだろう?? でも佐々木蔵之介だったら、多少…いや、かなり真面目で内気でダサくても良いよね!! 派手...
映画化されていたよね? と、読む前にキャストを調べてイメージしつつ. どこが?かは分からないけど、なんだか面白くて一気に読んだ! これ映画だと淡々としすぎてそうな気がするけどどうなんだろう?? でも佐々木蔵之介だったら、多少…いや、かなり真面目で内気でダサくても良いよね!! 派手さはないけれどささやかに生活を楽しんでる佐々木蔵之介なんて良いよね!! 徹信が女性に対して…グイグイ行き過ぎじゃない??とも思ったけれど。 仲の良い、中身は子供のまま大人になった兄弟のピュアさに周りが何となく羨ましく思う気持ちが良くわかる。 おでんパーティに参加したい!
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ありのままに受け入れてくれる家族に見守られて、時に見守って…とにかく真面目に仕事をして生活を楽しんで。恋愛は全然上手くいかないけど、なんだか愛すべき間宮兄弟。 都合の良い勘違いも多いからふわっとしているようだけど、ちゃんと地に足がついている。だからか?そこそこ友達も出来る。 ...
ありのままに受け入れてくれる家族に見守られて、時に見守って…とにかく真面目に仕事をして生活を楽しんで。恋愛は全然上手くいかないけど、なんだか愛すべき間宮兄弟。 都合の良い勘違いも多いからふわっとしているようだけど、ちゃんと地に足がついている。だからか?そこそこ友達も出来る。 いろんな不安はあるけど、おじいちゃんになっても間宮兄弟はこのままでいてほしい。
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いつもながら、しみじみとやさしい空間をつくる名人江國香織。 ほんとうは厳しく複雑な人間関係を思うと、ほおっと安堵のため息が出て癒される。 恋愛というものは人間のさびしさを補ってはくれない。 しないよりしたほうがいいけれども。 恋愛は強気と臆するものを生む、ちょうど兄弟のそれぞ...
いつもながら、しみじみとやさしい空間をつくる名人江國香織。 ほんとうは厳しく複雑な人間関係を思うと、ほおっと安堵のため息が出て癒される。 恋愛というものは人間のさびしさを補ってはくれない。 しないよりしたほうがいいけれども。 恋愛は強気と臆するものを生む、ちょうど兄弟のそれぞれの性格のように。 だからうまくいかない兄弟がせつない。 しかし、この間宮兄弟の哀しみはさびしくはない。 だって二人だから。 江國香織描く、兄弟の有り方がいい。そこを読みとくだけでしみじみする。 いい時代だと思う、今は。こんな暮らしもOKだよ、と思った。 江國香織は間宮兄弟だけではなく、とりまく女性の描写もきっちり、 作品のすみずみまで好もしい。 ときにはこんな作品で癒されるのが、私の楽しみとなるようである。 ほんとうは結婚しない息子のことが、知りたくて読んだようなところもあったが、 ちょっと違った?!(苦笑) “そもそも範疇外、ありえない、いい人だけど、恋愛関係には絶対ならない”男たちをめぐる、江國氏の最新恋愛小説。
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“「私たち、こんな風に二人でお買物して、ぶらぶら散歩したりできるのっていまだけかもしれないわね」 ぽきぽきと音を立ててポッキーをかみ砕いていた夕美は、大げさに目をまるくして直美を見た。 「何言ってんの?そんなことあるわけないじゃん」 食べれば、と言って箱を差し出す。 「だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでいるじゃん」” この本好きだなぁ、って思った。なぜだか懐かしくって、ほろ苦い気持ちになる。そしてジーンと温かい。 昔映画も見たことがある。兄が佐々木蔵之介で、弟が塚地武雄でハマり役だった。男二人の、オタクで奥手で純朴っぷりがすごくいい感じ。映画は一夏の出来事がぎゅっとつまって起承転結がはっきりしていた(気がする)けど、原作は1つ1つのエピソードがもっと細かく描かれていてとてもよかった。 一夏の間に、間宮兄弟にはいろんな恋のきっかけが芽生えるが「なにか起こりそうで起こらない」ところが、とても普通で、とてもいい。人生がいつもドラマチックとは限らないのだ。けれど、自分のやり方次第で、楽しむことは大いにできる。「なにも起こらなく」ても世界は続いていく。そんな長閑な様子が、微笑ましくって最高だ。
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間宮兄弟がなんだかんだと騒ぐから波が立ってるように見えるけど、実はたいしたことはおこっていない、とても穏やかな日常の物語 江國香織さんが描く間宮兄弟だから愛おしく思えたけど、もし実際会ったらなかなかの強者達だろうな…
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30代独身の間宮兄弟は、歯磨きもシャンプーもおこたらないけど、格好わるい、気持ち悪い、おたくっぽい、むさくるしい、いい人かもしれないけど恋愛関係には絶対ならない…というモテない男たち。性格も風貌も違う兄弟だけど2人でマンションに住んでいて、ささやかな楽しみや喜びもいろいろある。そ...
30代独身の間宮兄弟は、歯磨きもシャンプーもおこたらないけど、格好わるい、気持ち悪い、おたくっぽい、むさくるしい、いい人かもしれないけど恋愛関係には絶対ならない…というモテない男たち。性格も風貌も違う兄弟だけど2人でマンションに住んでいて、ささやかな楽しみや喜びもいろいろある。そんな彼らの日常的な物語。2人とも真面目で、誠意もあるけど、どこか見当違いな方向に走ってしまうので、生ぬるい声援を心の中で送りながら読みました。が、しかし、やはり結果は冴えなくて…。だけどなんとなく懐かしさや暖かさが残るから不思議です。どうか兄弟仲良く末永く穏やかに過ごして欲しいと思ってしまいました。こんな人達、どこかに居そうですよね。
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