私の男 の商品レビュー
とにかくドロドロしてるし性的描写多めで、しかも父娘の禁断の愛なので、生理的に受け付けない方も多そう。淳吾の花への執着心に何となく共感。たった一人の肉親であり、たった一人の恋人。面白かったけどあまり再読しようとは思わない、、、
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映画化されるということで読んでみた。 近親相姦の話なので気持ち悪いかと思ったけど、 嫌悪感なく読めた。 共依存って怖いけど、本人たちはそれなりに幸せな部分もあるんだろうな。 閉ざされた世界での倒錯した愛のお話。 女が新婚旅行から帰ってから、父親が失踪。 そこから、時間軸をさかのぼってゆくストーリーなので最後まで読み終えたとき、 そして父はどこに行ったんだろう?って また、はじめに戻って手がかりを探すために読み返したくなる。
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同じ血が流れる、それはわたしの父で、わたしの男である。 2008年、真っ当な過程で育った男と結婚することになり、花と養父との別れ。 2005年、惹かれる雰囲気を漂わせる花と恐怖をもらたす養父の家で美郎が見た、見開かれた眼球の窪みを持つ死体。 2000年、過去の真実を暴くためにやってきた田岡を、いともたやすく殺した淳悟。 2000年、北で、父娘の秘密を知られたことで大塩のじいさんを殺してしまった花。 1996年、恋人だった淳悟を得体の知れない小娘に取られた小町が見た父娘の異常さ。 1993年、震災孤児となった花が、淳悟と出会い共に生活をするまで。 大好きでずっと一緒にいたくてだけど逃げたくて 離れたくなくて苦しくてでも、傍にいたかった父、淳悟と花の歪んでしまった愛情と希望と後悔。 未来から過去へと話は進んでいくよ~。 結局淳悟が16歳のときに花のお母さんと関係を持って、花が生まれてきて 震災で孤児になった花と再び再会し、養子縁組の末に父娘からの~近親相姦な関係からの~殺人~。 押入れに死体入っているとかなんかトラウマになったw 砂糖菓子の弾丸とちょっと似てたね。 東京で花が働くようになって、淳悟はニートで、毎日後悔しているってところが印象的。 淳悟はどこに行っちゃったんだろ~?)^o^(
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花が結婚するところからは話は始まり、章が進むごとに物語の時代は遡って行く。 最終章では、花が地震に遭遇して家族の中で一人助かり、遠い親戚の淳悟に引き取られ、養女となる。 二人の間に通う、密やかな愛の物語の始まりで物語は終わる。
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濃厚すぎて胸焼けがする。歪な関係は甘い腐臭を放ち、そのせいで秘密は他人に嗅ぎつけられてしまう。 浅野忠信と二階堂ふみ、この二人であればきっとこの汚れた密事も美しい映像に成り得るだろう。
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章を追う事に過去へと進んでいく物語。 すっきりとしない終わり方が桜庭氏らしい。 二人の関係は好き嫌い分かれそうだが、ある意味素敵な形なのかもしれない。
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不思議で怪しい小説 よく直木賞とったなって思う 怪しいけど惹きつけられるものは確かにある 先が読みたくなるし、この後も当然読みたいと思う 悲しい話なのかな? 多分違うんだと思う
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歪んでいてどうしようもないけど 純愛だと思った。 文章のねっとりした感じが好き。 薄暗いけど透明な話。
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まず「腐野」という苗字が出てきた時にぎくっとした。有り得そうもない嫌なのを付けることによって作者の目論見が分かるような気がした。主人公たちを突き放した感じ。 終始暗い雰囲気が漂い、読んでる間ずっと重かった。
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どんどん過去に遡る構成。 人物の設定。 いずれも、度肝をぬかれました。 ようやく、今日から日常に戻れる気がいたしまする。
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