私の男 の商品レビュー

桜庭一樹【著】

2016/11/02

題名と情報で大体の予想がつく内容と思ったのであえて読まずにいた。映画化されるというので読んでみたけどやはり読まなきゃよかった。

どこもかしこも中途半端。
深い結び付きになるふたりのこころが描ききれていない。
絶望するほどの淋しさや悲しみがなければいくら小さな子供(四年生なら大きいこども)でもこの義父を受け入れることはないだろう。

ぽっかりあいたまっくろな絶望はどこにもみつからない。
淳悟が異常な性格になる理由も希薄。

そして、罪を犯したふたりの行く末が全くわからないまま終わっている。

余韻もなにもない。
気味の悪い二人を悪趣味に描きたかったわけでも無さそうなのに。後味悪い小説だった。
これ、どうやって映画にしたんだろ。
再現したら児童虐待だよね。

2014/06/26

映画化なので原作が読んでみたくなり読破。これを映画化とは!! なんともｼﾞﾒｼﾞﾒした話でした。でも、主演ﾌﾀﾘは適役のように感じるな。殺人というｼｰﾝがあるなら、何かしらの決着がつかないと...、って思うのはﾜﾀｼが推理小説が好きだから思うのかな。せめて刑事ｻﾝが感じた花についての心理描写がも少しあればな...、刑事の勘ってやつで犯人を見つける部分がちょっとな...、と思った。けど、なんだか続きが気になって仕方なく夜ふかししちゃったので、ﾜﾀｼはがっつり引き込まれました。

2014/06/23

他人との信頼関係や相手への期待なんてあてにならない。そうやって辿り着いたのが父子愛ならば、ファザコンの私としては腑に落ちます。

2014/06/23

映画に惹かれて原作を読む。
全体的には、良かったが、ちょっと不可解な部分もあり。
①玉の輿に乗れるのかな？
②押し入れの’ブツ’はうーん、ばれるがや、匂いで！
③カメラの中のフィルムはつかえんだろう！

2014/06/22

重たいけど、スッと入る感じ。とても読みやすい。田舎町の描写が2人の関係を余計歪んだものにさせていた。義父の振る舞いや言葉にキュンときてしまったことも。親子、恋人、近親相姦といった表現じゃなにか物足りない。もっと深くて薄暗い。読み終わった後に『ふぅ…』と溜息を漏らしてしまうような後に引く話。お気に入りです。

2014/06/15

地震で家族を失った娘と養父のお話。時間が遡る構成で、徐々に過去が明らかになっていく。想像通り悪い方向へ話は進んでいくけど、この歪んだ関係が実はとてつもなく清らかなもののように思われて、正しいのか正しくないのかわからなくなる。わからなくなること自体が、すでに正しくないのだろうけど。
浅野さんで映画化か…。得体のしれない感じがとてもハマるんだろうなぁ。

2014/05/11

2013.05.01読了。昔ドラマでやってたと思ったのは『昔の男』で、これは『私の男』な、勘違い読みw 悪くない、けど、気持ち悪い。淳悟は結局なにが好きなんだろう？母親？自分の血が好きなの？異常愛。
1章毎に時が遡っていって、最終的に現代に戻らない、という書き方はあまりないと思うんですが、これは、2人には未来がないと、示唆しているのか。
今度浅野忠信で映画化されるのだとか。興味は、ある。

2014/05/01

映画でもちょいちょい使われる遡り形式の作品。
物語をラストから描き徐々に時間が戻っていくのだがこの手法だといつもラストが微妙だなと思ってしまう。話が遡るので何処で終わるのが1番いいのだろうと考えたがやはりないと思う。最終章だけ時間が今に戻って締めるというやり方では駄目なのだろうか？
物語は全体的に面白く主人公の二人に入りこんで集中して読めるいい作品です。

2014/03/27

家族を津波で亡くし、親戚の男性に引き取られる女の子のお話。

著者の作品を読むのは始めてだったが、読みやすかったのであっという間に読んでしまった。ぜひ他の作品も読んで見たい。

2014/03/01

ブックオフが半額セールしてたので、ケチなあたしが購入しました。
直木賞ということで、期待しすぎたのもあり・・・私は微妙でした。
前半の進み具合は好きですが、後半はどんどんどうでもよくなってきました。
じゅんご～～って呼び方がとんでもなくエロイと思います。そこはやや興奮して妄想してしまいました。
病んでる系がお好きな方はオススメです。
タイトルと表紙にものすごく引かれたので、賞とらなくても本屋で見つけたら買って読んでしまうと思う。