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国家の罠 の商品レビュー

4.5

165件のお客様レビュー

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2009/10/04

ハードカバー出版時に大きな反響があったと思いますが、文庫本になってから購入。発売から少し間をおいてから買うという戦略です(お金がないともいう)。国策捜査という言葉の定義はともかくとして、昔と比べて法律の中身は変わらないのに適用範囲が広くなっているという思いは昔から私も持っていた。...

ハードカバー出版時に大きな反響があったと思いますが、文庫本になってから購入。発売から少し間をおいてから買うという戦略です(お金がないともいう)。国策捜査という言葉の定義はともかくとして、昔と比べて法律の中身は変わらないのに適用範囲が広くなっているという思いは昔から私も持っていた。結果として前から漠然と思っていたことの、法律は同じなのに、昔は犯罪ではなかったことが最近では犯罪になるという理科系出身者からしたら理解不能なことが納得した。司法官僚、特捜がマスコミの影響をどう受けどう市民の意図を感じるのか別の本を探してみたい。 鈴木宗男氏の良し悪しはもう少し客観的な本を読む必要があるにせよ、著者の鈴木宗男氏に対する思い入れは相当なものだ。残念ながらその思い入れそのものが現在の官僚と政治家の距離感とは相容れなかったのではないかと思う。 昔は政治家と官僚が国益に向かって一丸となって動いていたのではなかろうか。現代は、隙あらば贈収賄だの口利きだの厳しすぎる気もする。著者が「北方領土の特殊性に鑑み、三井が落札することが望ましいと思った」というくだりは会社員ならば誰でも似たような経験があるはず。でもそれは官僚では許されないことなのだ。

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2009/10/04

平田・細川選。 新たな決意を綴った「文庫版あとがき―国内亡命者として収録」 (帯より) 部内亡命者としてなんか綴るか…

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2009/10/04

ムネオハウスについて、日本人はもう一度考え直すべきだと思う。 彼がなぜ捕まらなければならなかったのか。 今の日本は、おばさん(ワイドショー漬けの馬鹿)の意向で動いているとしか言えない。 2007/11/08

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2010/08/11

結局、だれがイイモンでだれがワルモンでだれがポケモンかは、自分で各視点から情報をあつめて自分で見立てしろ、ってことっすね。だって、これ読むと、一瞬、ムネオはイイ者と思ってしまう。そりゃ、ねーだろう。。。

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2009/10/04

あの鈴木宗男事件、その後ろで進行した国策捜査。事件の真相はなんだったのか。それがこの本で明かされます。ロシア外交や、著者の獄中生活も描かれています。これを読めば、宗男に対する味方が180度変わる!?

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2009/10/04

公務員としてまっとうな目的を持って仕事に打ち込む人ほど、スケープゴートにされてしまうとは、官僚の体質が透けている気が。

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2009/10/04

本書を読みながら率直に感じたのは、自分自身がメディアを通じて知っている本事件の全体像というのがいかに薄く断片的なものかという点である。少なくとも本書の内容はそれが真実であるかは置いておいて、佐藤氏にとっての真実であり、あるひとつの見方であるというのは確かである。そして、その内容は...

本書を読みながら率直に感じたのは、自分自身がメディアを通じて知っている本事件の全体像というのがいかに薄く断片的なものかという点である。少なくとも本書の内容はそれが真実であるかは置いておいて、佐藤氏にとっての真実であり、あるひとつの見方であるというのは確かである。そして、その内容は少なくとも大衆メディアを通じて我々のもとに届けられる情報がいかに危ういかを深く認識されるものである。ことに本書で国際捜査と言われるように政治的な要素を多く含む本件のような事例はどこかでバイアスがかかっている事を念頭に置く必要があり、国民ひとりひとりが真実の眼を持つ必要があることを強く認識されるものであると言える。本書で第二に印象的なのは、著者の類稀なる才能である。何よりも自分自身の哲学をしっかり据えているという点を強く感じる。少なくとも今日の日本を代表する知識人のひとりと言っても過言ではないだろう。

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2009/10/04

外交、政策、国策捜査。  “時代のけじめ” 勉強になりました。 2oo8 はじめの一冊にしてかなりポイント高し。 'o8 JAN.7−20 通勤の合間に。

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2009/10/04

日本人の実質識字率は五パーセントだから、新聞は影響力を持たない。ワイドショーと週刊誌の中吊り広告で物事は動いていく。(p97)ここから奇妙な取り調べが続けられることになった。背任事件については険悪なやりとりが続く。しかし、日露平和条約交渉や外交情報、特殊情報に関しては、検事が被疑...

日本人の実質識字率は五パーセントだから、新聞は影響力を持たない。ワイドショーと週刊誌の中吊り広告で物事は動いていく。(p97)ここから奇妙な取り調べが続けられることになった。背任事件については険悪なやりとりが続く。しかし、日露平和条約交渉や外交情報、特殊情報に関しては、検事が被疑者のレクチャーを聞き、それをまとめる。私が推薦した参考文献をん西村氏はよく読み込み、ときどき適切な質問をしてくる。(p293「この話はこっち(検察庁)が汚くしているわけじゃないんだぜ。勝手に汚くなっているんだぜ。あーぁ、汚くなってきた。あんたも胸張れるような話じゃなくなってくるからな。揺さぶれば何でもでてくるぞ」「あっそう」西村氏は調室の電気をつけ、今度はにこやかに、「今日はこれくらいにしましょう。よく考えておいてください。それではまた明日」と猫撫で声で取り調べを終えた。 私は政治の話に疎いし、著者はものすごく頭が切れて桁外れの教養人と聞いていたので難解なんだろうな〜、と思って恐る恐る読み始めたが、豈図らんやかなり楽しくすらすら読めてしまう本だった。著者が凄い人だというのは分かるし、内容も驚愕するべき告発・裏話で読み応えたっぷりなんだけど、一方で検事との会話がハードボイルド調で可笑しいし、ムネオさんの顔を思い浮かべるとなんかキャスティングとして無理あり過ぎ…ということで度々クスリとなったり首をかしげたりしながら読んで楽しめた。解説の川上弘美(なぜ、この人が…)の正直な感想がまた味を添えている。

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2009/10/04

面白いけどちょっと長い。詳細が気にならなければ3,4章は読み飛ばしてもよいと思いました。世の中は白黒はっきりつかないもので、むしろその複雑性の中で動いている、と実感させられます。とりあえず世間は公務員に厳しすぎだと思います。

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