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国家の罠 の商品レビュー

4.5

165件のお客様レビュー

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2010/04/29

元外務省の職員が書いた作品。国策捜査とは?本当に北方領土返還まであと一息だったのか?が良くわかる。私見では外務省の高官が実名で批判されているのが好感が持てる。

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2010/02/17

ロシアとの国交正常化のために尽力するも国策捜査の罠にはまったが、歴史に正確な記録を残すことを最優先した人の話。意識していないと週刊誌の中吊り広告とワイドショーが一番正しいと思い込んでしまう。鈴木宗男にいたっては「ムネオハウス」のイメージで、外務省のお金をつぎ込んだ極悪人、というイ...

ロシアとの国交正常化のために尽力するも国策捜査の罠にはまったが、歴史に正確な記録を残すことを最優先した人の話。意識していないと週刊誌の中吊り広告とワイドショーが一番正しいと思い込んでしまう。鈴木宗男にいたっては「ムネオハウス」のイメージで、外務省のお金をつぎ込んだ極悪人、というイメージしかなかったし。「プライドが仕事のガンとなる。大きな目的を達成するためにはプライドなど邪魔でしかない」の一文に心を打たれた。今年は佐藤優を読破しようと思う。 「国策捜査=国の大きな節目を変えるもの」という考え方をすると、先の小氏氏の一連の騒動もちょっと違った見え方になる。

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2010/02/07

国策捜査の無茶苦茶さ,当時はわからなかった鈴木議員逮捕の舞台裏が(これがすべての真実ではないにせよ)わかった. 現在の小沢議員に対する捜査も本質はどこにあるのか,注意深く見てみたい.

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2010/01/26

「国策捜査」というものが本当に存在していることに驚いた。 「事件」は如何様にも作れてしまうという恐ろしさを感じた。 これは冤罪とは違い、同僚や上司らの保身、裏切りによって巧妙に罪が作られていくところが非常に危険だ。 それに真っ向から向き合い、筋を通そうとする佐藤氏に感銘。 西村検...

「国策捜査」というものが本当に存在していることに驚いた。 「事件」は如何様にも作れてしまうという恐ろしさを感じた。 これは冤罪とは違い、同僚や上司らの保身、裏切りによって巧妙に罪が作られていくところが非常に危険だ。 それに真っ向から向き合い、筋を通そうとする佐藤氏に感銘。 西村検事とのやりとりは圧巻。 しかし、陰で動いているのは誰なのか。 小沢幹事長の捜査も「国策」なのか。 これからはマスメディアの報道に極力注意するだろう。 検察に利用されているマスコミの姿勢が正されることを願う。 佐藤氏の思想について、もっと深く知りたいと思う。 また小泉政権によって変化した日本はいったいどこへ行くのか、政権交代はどのような意味を持つのか、佐藤氏に尋ねてみたい。

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2010/01/25

当事者でありながら客観的かつ冷静に国家と検察の内情を描いており説得力十分。構成もバランスが取れており面白かった。

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2010/01/18

この本が扱っている、いわゆるムネオ事件は僕が高校生の時の話なのですが、当時のワイドショーやネットから受けていた印象と実際に起きていたことの間に相当の開きがあるということが分かったのが一番の衝撃でした。 この本を読むまで僕はこの事件に対して田中真紀子の「外務省は伏魔殿」発言とかムネ...

この本が扱っている、いわゆるムネオ事件は僕が高校生の時の話なのですが、当時のワイドショーやネットから受けていた印象と実際に起きていたことの間に相当の開きがあるということが分かったのが一番の衝撃でした。 この本を読むまで僕はこの事件に対して田中真紀子の「外務省は伏魔殿」発言とかムネオハウスのMADとかムルアカさんとかそういった程度の認識しか持っていなかったのです。 書籍だけでなく新聞や総合雑誌のような活字媒体もきちんと読もうという気になったのはこの本のおかげです。

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2009/10/20

今や政治・経済・オピニオン・ビジネス系の雑誌で連載だらけ、超有名な佐藤優さんのデビュー作品。最初から最後まで圧倒されまくりました。政治では「官僚が悪い」みたいな風潮が作られていますが、この本や佐藤優氏の著書を読むと、また違った視点で捉えるようになります。

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2009/10/07

国策捜査とはこういうことだったのか。 自分の想像を遙かに超える世界だ。 検察の論理は、世論の動向を踏まえ、世の中の流れに沿わなくなってきた、権力世界の人間に制裁を加えることなのだろう。 それが、権力中枢からのあうんの呼吸で検察上部に指示が下る。 鈴木宗男と佐藤優で言えば、これまで...

国策捜査とはこういうことだったのか。 自分の想像を遙かに超える世界だ。 検察の論理は、世論の動向を踏まえ、世の中の流れに沿わなくなってきた、権力世界の人間に制裁を加えることなのだろう。 それが、権力中枢からのあうんの呼吸で検察上部に指示が下る。 鈴木宗男と佐藤優で言えば、これまでの資本主義化での地方への公平分配型政治から、小泉流の新自由主義以降への流れの中で、従来型の地方分配型政治家の鈴木宗男を葬ろうとする大きな力が働いたと言うことだ。「検事は時代のけじめをつけた」といったのだという。 佐藤と西村検事のやりとり、外務省の腐った体質、捕まった人間の心理がおもしろい。 佐藤は捕まっても、同僚などをわるく言わない。それは格好をつけているからではなく、 人間とはどういうものかを判っているからだ。 私も自分かわいさ、だけの人間にはなりたくない。 2009年8月27日読了 精神的に弱ったときに再読すると、再び強くなれそうな本だ。

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2018/10/14

とても面白い。佐藤氏がこんなに頭脳明晰、深遠な思考力分析力の持ち主とは新聞報道だけ見ていたら決してわからなかった。文章力も素晴らしい。

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2009/10/07

2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2009/6/9〜6/19 今朝、移動用に読んでいた佐藤優著「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」を読了。先日、鈴木宗男氏の「闇権力の執行人」を読んだが、同じ事件に対する佐藤氏の回顧録。非常に明晰に冷静に克明に事件が振り返...

2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2009/6/9〜6/19 今朝、移動用に読んでいた佐藤優著「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」を読了。先日、鈴木宗男氏の「闇権力の執行人」を読んだが、同じ事件に対する佐藤氏の回顧録。非常に明晰に冷静に克明に事件が振り返られており、国策捜査のやり口には背筋が寒くなる。取調べの際の佐藤氏の立ち位置、また取調べを担当した西村検事の真摯な姿勢には感動を覚える。  私は、人間関係の揉め事の場合、片側だけの言い分を過度に信用しない、ということを自分への戒めとしてきた。本書の解説を書いている川上弘美氏も同様の感想をかいているが、この解説も一読の価値有り、だ。

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