黄金の王 白銀の王 の商品レビュー
2011/01/21 読了 初めは名前が覚えられず、人物紹介をチラチラみてましたが、わかってきてからは、最後まで一気に読み進めました。 途中から涙が止まりませんでした。
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この本に出会えて良かった!と思える素晴らしい作品でした! 薫衣と穭の関係は危うく見えて強固な絆で結ばれており、二人のエピソードがだんだんと微笑ましいものにかわり、読んでいて楽しかったです。 できればこのまま二人の時代で幸せな世の中が作れれば良かったけれど、最初からほのめかされてい...
この本に出会えて良かった!と思える素晴らしい作品でした! 薫衣と穭の関係は危うく見えて強固な絆で結ばれており、二人のエピソードがだんだんと微笑ましいものにかわり、読んでいて楽しかったです。 できればこのまま二人の時代で幸せな世の中が作れれば良かったけれど、最初からほのめかされているとおり、それにはまだ早すぎたのでしょうね。
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面白かった。面白いって言ったら不謹慎なのかな・・・。 悩んで、悩んで、苦しんで生き抜いた王達のお話です。 この終わり方がベストだけど悔しくてたまらないよ。
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「翠」(すい)の国の王位を巡り百数十年に渡り争い続けてきた鳳穐(ほうしゅう)一族と旺廈(おうか)一族。互いの一族を滅ぼし尽くそうとする、終わりの無い内乱を鎮めるべく、鳳穐の若き王と虜囚の身となった旺廈の若き頭領は困難な道を歩みだした―。 成すべきことを成し続ける そん...
「翠」(すい)の国の王位を巡り百数十年に渡り争い続けてきた鳳穐(ほうしゅう)一族と旺廈(おうか)一族。互いの一族を滅ぼし尽くそうとする、終わりの無い内乱を鎮めるべく、鳳穐の若き王と虜囚の身となった旺廈の若き頭領は困難な道を歩みだした―。 成すべきことを成し続ける そんな困難に立ち向かった2人の物語。 ぜひ篠原烏童 の絵で漫画化してほしい! 世界観もしっかりしてるし、登場人物たちも魅力的に描かれています。 なにより伝えたい想いが真摯に伝わって来て、たいへん好もしい一冊でした。 さぁ再びページをめくって、薫衣の一生をもう一度読み返そうっと。
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百数十年にわたり、国の支配をかけて戦い続けてきた鳳穐一族と旺厦一族。鳳穐の王・穭と、旺厦の王・薫衣は過去のしがらみを断ち切り、平和な世を作ろうと協力し合う道を選んだ。しかし、改革は忍耐の連続、困難の連続だった。 王とは何か。どうあるべきか。穭も薫衣も悩み、迷いながら望んだ国を築...
百数十年にわたり、国の支配をかけて戦い続けてきた鳳穐一族と旺厦一族。鳳穐の王・穭と、旺厦の王・薫衣は過去のしがらみを断ち切り、平和な世を作ろうと協力し合う道を選んだ。しかし、改革は忍耐の連続、困難の連続だった。 王とは何か。どうあるべきか。穭も薫衣も悩み、迷いながら望んだ国を築くため、異国と戦い、家臣を整理し、内乱を治める。 国が変わりゆけば、人の認識もまた変わりゆく。どうか、彼らの望んだ姿の国が続きますように。
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長い間、対立する二つの部族。 ある時の王は、もう一人の王と共に、この戦いを終わらせる為、辛く長い道を歩み始める。 いやすごかった。大河ドラマのようだ。 におが可愛かった。本当に良かった。 しかし読むのに時間かかりました…。名前に慣れるまでちょっと大変。
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人名が難読すぎて内容に入り込めなかったけど、なかなかに面白かったです。 まさか泣くとは思いませんでした。 割とあっさりテイストな和風ファンタジー。
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二つの王家が覇権を争う国の物語。 登場人物の名前が覚えにくいのが難点ですが十二国記好きにはたまらない一冊でしょう。 王とは何か? という問いに対する答えのひとつが導き出せる。 深すぎる孤独を癒せるのは、やはり変えがたい孤独か、底なしの愛情しかないのかなとか。 物語の前...
二つの王家が覇権を争う国の物語。 登場人物の名前が覚えにくいのが難点ですが十二国記好きにはたまらない一冊でしょう。 王とは何か? という問いに対する答えのひとつが導き出せる。 深すぎる孤独を癒せるのは、やはり変えがたい孤独か、底なしの愛情しかないのかなとか。 物語の前半がゆっくりと進むのに比べ、結末の展開は足早すぎるかな?という印象はあるものの、こう畳み掛けるしかなかったろうな、という納得もあり。 良い作品です。
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最初の方の文がいやに読み辛かったんだけど、それを超えてからは面白かった。薫衣と穭のどちらも好きだけど、あえて言うなら穭。
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初読みの作者さんかと思っていたけれどかなり前に 『ぼくがぼくになるまで』という本を読んだことがあった。 相変わらず内容は忘れてしまっていたけど…そのうちにチャンスがあったらまた再読してみよう(苦笑) レビューを読むと十二国記を好きならぜひと言うような事を書いてあるけど納得。 き...
初読みの作者さんかと思っていたけれどかなり前に 『ぼくがぼくになるまで』という本を読んだことがあった。 相変わらず内容は忘れてしまっていたけど…そのうちにチャンスがあったらまた再読してみよう(苦笑) レビューを読むと十二国記を好きならぜひと言うような事を書いてあるけど納得。 きれい事だけでは自分の思う政治はできない、思ったことがスムーズに進まない。 憎悪と忍耐の世の中… 内容は違っても何となく漂う世界観は分かるかも。 それにしてもこれもみんなが言ってるけどとにかく人物も用語も難しい。 しかも普段お目にかからないような漢字だから余計に読めないし頭に入ってこない。 私はもう途中からあきらめてせっかくの主人公二人の穭(ひづち)は一郎と薫衣(くのえ)は次郎と心の中で読んでました…(泣) 名前がスムーズに読めたらきっとこの話にもっとのめり込めたんだろうになぁ。 けれどここまで堅苦しく難解な漢字だから、この世界や主人公たちの性格が想像できるのかもしれない。 『天山の巫女ソニン』 や 『彩雲国物語』のようにライトに読めてしまったらこの世界は書けなかったんだろうな。(でもせめて全ページにルビはほしいところだけど…) 内容は良かったと思う。 ロミジュリではないけれど、生まれたときから殺したいと思い続けている(思わされている)鳳穐(ほうしゅう)一族と旺廈(おうか)一族。 しかし鳳穐の王『ひづち』は、鳳穐に捕らわれていた旺廈の王『くのえ』に今までの思いを押し殺し平和な世の中を作りたいと申し出る。 見かけは鳳穐の王ひづちが国を治め、ひづちの妹をくのえが嫁にもらうという形で。 それはひのえに旺廈の名を捨てろと言うこと。 一生を監視され続けて生きるということ。 たとえ形だけだったとしてもそれを知らない旺廈一族の目には裏切りとしか写らず、鳳穐一族の目には命乞いとしか写らない。 手柄を立てても失敗をしても誰も彼を認めはしない、慰めはしない。 分かってくれるのは敵であるただ一人彼とともにこの道を歩むひづちだけ。 ひづちの腹心の部下を殺さなければならなかったり苦渋の決断を何度も迫られる。 努力すればみんなが助けてくれてめでたしめでたしのようなファンタジーとは違い、何が必要なのかそのためには何を捨て何を我慢するのか。 耐えて耐えて耐えたからと言って周りに認めてもらえるわけではなく、思い通りの世の中になるかも分からない。 100年先を見て良くなっていればいいという程度。 何度も叫びたくなる思いを抑え続けられたのは国を良くしたい、争いのない国を作りたい。 その一心でしょう、それほどに二人は『王』なのだと思わされ、そんな世の中になってほしいと願うしかない。 想像を絶する人生の最後に自分をただ一人分かってくれる人がいるのであればそれで良いと思っていたと言えるくのえの強さがうらやましい。 たった一人でも分かってくれればいいなんて言いながらも一人でも多くの人に自分を認めてほしいと思うのが人の弱さ、ずるさだと思うから。 ひづちの妹でありくのえの妻となった稲積(にお)がこの物語の癒やしかなぁ。 本当の最後には彼を止められなかったけど、その前の段階では彼に自分の心の内をさらけ出してやっと心が通じたね。 できるなら二人で年老いるまで一緒にいてほしかった。
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