黄金の王 白銀の王 の商品レビュー
沢村さんのファンタジーは本当に面白いです。ただ、名前が読みにくくて、何度も「登場人物」のページを何度も開きました。ストーリー的に、薫衣へ感情移入していまいます。自由がなく苦悩が多い薫衣ですから、稲積とのシーンは読んでいて楽しかったです。沢村さんには、もっとファンタジーを書いていた...
沢村さんのファンタジーは本当に面白いです。ただ、名前が読みにくくて、何度も「登場人物」のページを何度も開きました。ストーリー的に、薫衣へ感情移入していまいます。自由がなく苦悩が多い薫衣ですから、稲積とのシーンは読んでいて楽しかったです。沢村さんには、もっとファンタジーを書いていただきたいです。
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どっしりとして非常に読み応えのある作品。骨太です。 国を治めるというのは、たぶんとても大変なこと。それに加え、今まで敵対していた二つの一族を一つにし、争いの無い国にしようという志を持った穭は、もちろん立派な王だと思います。しかし、その穭以上に心を惹き付けられたのが薫衣の存在。鳳...
どっしりとして非常に読み応えのある作品。骨太です。 国を治めるというのは、たぶんとても大変なこと。それに加え、今まで敵対していた二つの一族を一つにし、争いの無い国にしようという志を持った穭は、もちろん立派な王だと思います。しかし、その穭以上に心を惹き付けられたのが薫衣の存在。鳳穐一族には臆病者と嘲笑われ、旺廈一族には裏切り者と罵られながらも自らの「なすべきこと」をなそうとする薫衣は文句無しに格好良い。 そして、そんな薫衣を陰でひっそりと支える妻・稲積の存在も良かったです。ラスト近く、お互いの気持ちを理解し合った二人は本当に微笑ましいほど、お似合いの夫婦でした。二人の生い立ちや立場、それに国のことを考えれば土台、無理な話なのだろうけれど、出来ることならもっとずっと長く、幸せに暮らして欲しかったなぁ…。
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書店で帯に目が留まり手に取りました。 その帯に「ふたりが思い描いた理想は、はたして実現することができるのか?!」とありまして、 ヒネクレモノの自分は出来るんだろうなぁと思いつつ読んだのですが 最後までずっとドキドキしました。 そして、最後までずっとドキドキするのに 結果は本当の最...
書店で帯に目が留まり手に取りました。 その帯に「ふたりが思い描いた理想は、はたして実現することができるのか?!」とありまして、 ヒネクレモノの自分は出来るんだろうなぁと思いつつ読んだのですが 最後までずっとドキドキしました。 そして、最後までずっとドキドキするのに 結果は本当の最後の最後にほぼ1文でぽんと示されるところがまた好きです。 経過は綿密で丁寧、結果は簡潔。お話のあり方も潔いし小気味良いです。 それと間にたびたび入る政略結婚夫婦の絆がとても好きです。
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長い間戦い続けてきた2つの一族の王。争いを終わらせるためにこっそりと2人は手を組み、長い時間をかけて苦しみと憎しみの中を耐え抜いていく。ライトノベルというには重すぎるファンタジー。面白いのだが読むのに非常に体力を使った。 2009/10/24
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表紙の雰囲気からして温かい雰囲気のファンタジーかと思ってたのですが、内容はかなり重厚な物語でした。 長年、二つの一族が覇権をめぐって争いを続ける「翠」という国が舞台。世を治める鳳穐一族の頭領が国の安泰のために、敵である旺廈一族の頭領に助力を請うところから物語は始まります。 こ...
表紙の雰囲気からして温かい雰囲気のファンタジーかと思ってたのですが、内容はかなり重厚な物語でした。 長年、二つの一族が覇権をめぐって争いを続ける「翠」という国が舞台。世を治める鳳穐一族の頭領が国の安泰のために、敵である旺廈一族の頭領に助力を請うところから物語は始まります。 ここまではよくありそうなファンタジーの設定だと思うのですが、この物語がすごいのはまさにここから。二人が選んだ道の険しさがこれでもかといわんばかりに、実にリアルに描かれていきます。 戦功をあげても認めてもらえなかったり、果ては自分の一族の者たちに失望されたり・・・そんな孤独な戦いの繰り返しに胸が痛くなりました。 互いに正反対の性格をしている主人公たちですが、敵同士という立場を超えて国のために大事を成そうとする生き様が最高にかっこよかったです!
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期待して読んでみて正解でした。 ストーリー構成や主人公の心情や葛藤の表現はさすがの一言。 一ページ読むごとに引きこまれて、一日で読了。 涙をこらえきれないシーンも多々あって面白かった…! 和製ファンタジー?というのでしょうか、読んでいると十二国記を思い出しました。 耐え難きを...
期待して読んでみて正解でした。 ストーリー構成や主人公の心情や葛藤の表現はさすがの一言。 一ページ読むごとに引きこまれて、一日で読了。 涙をこらえきれないシーンも多々あって面白かった…! 和製ファンタジー?というのでしょうか、読んでいると十二国記を思い出しました。 耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、ただ国のためになすべきことをなす。 誰に理解されなくても、裏切り者と誹られても歩みを止めない王の姿に打たれました。
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日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した作者のファンタジー小説と聞いて。シリーズ物としても通用しそうな密な世界設定は流石でした。相対する二つの一族の頭領達が国を太平させるための話。派手な動きはほとんどないのに、もの凄く熱くなりました。表紙の愛らしさから考えられないくらい熱い内容...
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した作者のファンタジー小説と聞いて。シリーズ物としても通用しそうな密な世界設定は流石でした。相対する二つの一族の頭領達が国を太平させるための話。派手な動きはほとんどないのに、もの凄く熱くなりました。表紙の愛らしさから考えられないくらい熱い内容に良い意味で裏切られました。 作者に、エピローグ書いてくれてありがとうございますと本気で言いたい。(笑)救われた気がしました。
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ファンタジーが苦手な僕なんですがいろんなとこで評判がよいのでとチャレンジ、 表紙の絵を見るとなんか可愛らしくてライトノベルっぽいみたいな印象を受けるんですがしっかりと骨太な歴史ファンタジー。 孤高の王と捕われの王、憎しみ合い殺し合い争い続けた二つの一族の生まれながらにして王に...
ファンタジーが苦手な僕なんですがいろんなとこで評判がよいのでとチャレンジ、 表紙の絵を見るとなんか可愛らしくてライトノベルっぽいみたいな印象を受けるんですがしっかりと骨太な歴史ファンタジー。 孤高の王と捕われの王、憎しみ合い殺し合い争い続けた二つの一族の生まれながらにして王になる血を受け継いだ二人の王の峻烈な生き様を描いた物語。 舞台は架空の世界なんですが和風っぽいです。 名前、地名が読みにくくて何度も巻頭の地図と登場人物を見返しながら読みすすむ。 僕のイメージ的には琉球王朝を思い浮かべてました。 血に恥じぬように<なすべきことをなす>ために小事に惑わされず大事を成し遂げるそれが国を正しい方向へ導く王の姿。 揺れ動きながらも自分の信じた道を突き進む二人の王。 家族仲間に理解されずとも自分の道を突き進む姿に読んでてやるせなさを感じる場面もありましたが二人の王の強い生き方に感動を覚えました。 後半は涙腺がゆるむ場面もあったりして最後までドキドキさせながら読み応えある一冊でした。
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表紙のほのぼのさとはうって変わって、 物語の厚みがとても良かった!!当たり!! 先が気になって、どんどん読み進めてしまう程に面白かった。 評価の高さに納得 長きに渡って、互いを憎しみ、戦い続けてきた2つの一族。 その頭領である2人の主人公が協力し、それぞれの立場から国を変えて...
表紙のほのぼのさとはうって変わって、 物語の厚みがとても良かった!!当たり!! 先が気になって、どんどん読み進めてしまう程に面白かった。 評価の高さに納得 長きに渡って、互いを憎しみ、戦い続けてきた2つの一族。 その頭領である2人の主人公が協力し、それぞれの立場から国を変えてゆくお話。 迷い、悩み、苦しみ。時に、非情な決断を下す。 それでも自分のなすべき事を貫く姿勢に、涙があふれた 「いちばんの困難は、なすべきこと自体ではなく、何をなすべきか見極めることにある」
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登場人物の名前を読むのに苦労した笑 ライトノベルっぽい表紙だけど、とっても骨太な話。 絆の強さに感動。
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