十角館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー
現代のミステリー小説と言えばまずこれ! 日本のミステリー界隈は「綾辻以前」と「綾辻以後」で分けられるほど重要な作品。 『例の1行』は震えました。 数分間混乱して頭が真っ白になりましたよ。 読んでない人はネタバレを踏む前に読んでほしい! 最高の体験が待っています!!
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「たった1行が世界を変える」の帯で、読む前からどんな1行か気になって気になって仕方がなかった。 その1行を読んだ時、自分の中で時間が止まった。鳥肌がたって、電車の中で思わず声が出るかと思った。いや、実際声出てたかも、、笑
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ミステリー作品の金字塔ということで読破。 前半のフリが長い分、やはり終盤にある噂の一文には確かに驚かされたものの、逆に言えばそこを際立たせるための展開が終始続き、少し物足りなかった。 確かに謎が謎を呼び、犯人が明らかになるまではワクワクしながら読めた。しかし、なんと言うんだろう、後半までが単調で物語の起伏がなく、冗長だった。 終盤も犯人の一人勝ちで終わってしまったし、探偵が見事に謎を暴いていくこともなく...。逆転劇がないミステリーはそう珍しくはないのだろうか?自分的には探偵が追い詰めていく展開を期待していた。まぁあの終わり方は確かに余韻があって良かったんだけども。 自分は展開が激しく、ミスリードを覆されまくるミステリーの方が好みなのだろう。
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衝撃の1行を探しながら読んでしまったことに後悔! え、ヴァンと守須の呼び名が一緒やん!と思って、すぐには気づかず、守須の犯行を読んでるうちに、守須=ヴァンに気づいた。 このトリックは結構衝撃だったし、騙されてたー!ってなったなぁ。中盤では、島田やエラリイによって中村青司生存説が繰り広げられ、と思ったら、紅さんによって否定され、2転3転と事態が変わってき、角島では被害者がどんどん出てくる。ヒヤヒヤして、なかなかの読み応えがあった。 でも、やっぱり館だからなのか、犯人が絞られていき、その中にやっぱりいたっていうのが何となく予想が的中した感が否めなかった、、というわけで星3。 まとめとして、館もので被害者が増えていく構成は初めてだったので新しいミステリのスタイルに触れられたことに対してGood!!1冊だけで館ミステリを語るのは違う気がするので、館ならではのトリックや事件のスタイルを期待して次もチャレンジ! 今度は読む前にハードル上げないでおこう笑
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最近になって本を読み始めまして、この作品は初心者のうちに読んでおいた方がしっかり驚けるとのことだったので手に取りました。 結果、存分にこの作品を楽しめたのではと思います。 ミステリーの醍醐味である犯人予想は、だいぶメタ推理ですが、アガサとルルウが死んだあたりでポウだけ心の声が描かれていなかったので怪しいなと思ってました。ただ、それではあまりにもお粗末なのとエラリイとポウは序盤から目立つ動きがあったのに、ヴァンだけ陰に潜んでいるような気がしたこと、十一角形のコップが1つだけあったところがフォーカスされた際に、なぜか1つだと知っていたヴァン(全然的外れでしたが)を怪しく思ってました。 なので、ヴァン=守須は頭に全く無く、あの一行の驚きは半端なかったです。 江南がドイルと呼ばれていたことから、守須もモーリスという著名な作家なのだとすっかり思い込んでいましたね。 誰かの感想で「ヴァン・ダインです。」は守須か、島にいるヴァンへ引き継がれた名前だと勘違いしてしまったとあったのですが、恐らく守須=モーリスという著名な作家という先入観が無かったからなのかもしれないですね。あの一行があるまでは同級生にヴァンとモーリスがいると思ってましたから。 他にも中村和枝の左手を切断した意味が不明という感想も見たことありますが、そんなに弱い理由でしたかね。紅次郎に指輪だけを送っても手だけを送っても本気の殺意と中村和枝を対象とする意図が欠けてしまうし、オルツィの左手切断のように指輪だけ外すのも難しい状況だったのかもしれないので、特に疑問は抱かなかったです。 疑問というか実際にはどうだろうと思った点は、オルツィが本当に殺された時点で、プレートの内容はイタズラでは無いと確定したから、口にするものにはもっと注意を払うのでは?と思った。服毒による死で、カーとアガサまではまぁまだ納得できたけど、ポウの死はヘビースモーカーと心理状態を加味しても吸わないんじゃないかと思った。結果4人が口に含んた何かしらが原因、もしくは起因となって殺されてるのは本当にミステリー研究会の優秀な名前を引き継げるほどのメンバーだったのかと思ってしまう。エラリイも隠し部屋で死体が見つかった際に、中村青司によってもう一体用意してあったという納得をしていたが、それもかなり強引に感じた。 とはいえ、全キャラ、特に後半まで生き残ったキャラたちは本当に魅力的で、全員実は生きてましたみたいなお気楽な展開も期待したのですが、容赦なく死んでしまって悲しかったです。 前評判として十角館が最高峰なのかと思ってましたが、どうやら5館目の時計館が最高という呼び声が高く、これからも楽しみがあるということを非常に嬉しく思ってます。 双子館の殺人が単行本発売されるまでにこれまでの館シリーズを読破したいですね。
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ミステリー ・メインストーリー 大分県沖にある角島のとある館で、 合宿に来ていたミステリー研究会の大学生が 次々に殺されていく ・サブストーリー 島内の大学生同士のやりとりと並行して、 過去角島であった事件の真相を追究している 本土側の人間のやりとりが見られる。 ・構成 プロローグ、エピローグの他12章構成 島側と大陸側とで時系列順に交互に進んでいく ・特に印象的な場面など 第10章最後のあのセリフ ・気づき ミステリー初心者でも楽しめるが、 別の小説の知識が試されている側面もあり、 初心者にとって序盤は若干物語の内容が入ってこない。 また、絶対こいつは殺されると分かってる中で、 しっかり殺されていくので、この人殺されるんだ、という驚きは少ない。 また島メンバーはかなり初期の段階から殺されることへの恐怖で正常な物言いをしていないので、 島メンバー同士のやりとりが希薄に感じた。 どっちかというと、大陸メンバー()の江南・島田・守須のやり取りの方が見てて面白かった。
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妹に「読み終えたら絶対もう1回読み返したくなるよ。」と言われて読み始めました。 本当にもう1回読み返したいと思いました…。 小説だからこそ出来た表現があり面白かったです!
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や〜〜っと読み終わった…何気に時間がかかったけど読み直して2日で読みました! ネタばらしは衝撃を受けたけど、めちゃくちゃ納得の伏線回収が至るところで起きている訳では無いので大風呂敷広げた割に…な感じはある。だけどそもそもこの一文で!ということだけでも大変なんだろうからこの衝撃自体...
や〜〜っと読み終わった…何気に時間がかかったけど読み直して2日で読みました! ネタばらしは衝撃を受けたけど、めちゃくちゃ納得の伏線回収が至るところで起きている訳では無いので大風呂敷広げた割に…な感じはある。だけどそもそもこの一文で!ということだけでも大変なんだろうからこの衝撃自体には賞賛を送りたい…!!!
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87年刊行の現代ミステリーの金字塔作品と聞いて読了。孤島、館、連続殺人とミステリーのエッセンスが豊富に散りばめられたミステリー好きにはたまらない良作でした。
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「1行で全てがひっくり返る」ときいて。 噂通りひっくり返っていました。 新装改訂版の改ページも憎い。 「本格ミステリ」の宣伝文句に気が引けてしまい、積読してたけど読み始めたら意外にサクッと読めてしまった。 ラストまでもが犯人の枠組みの中なのが痺れる
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