十角館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー

綾辻行人【著】

2011/07/24

孤島系クローズド・サークル。館シリーズの一作目にしてミステリ好きにはたまらない王道設定とストーリー。
……海外のミステリ作家を知っているとさらに楽しめるかも？

帯に書かれている『たった1行が世界を変える』の通り、たった一行で読み手にすさまじい衝撃を与えてくる。
そしてそのページの使い方、演出が好き。

少しトリックが荒い気はするけど……

面白いミステリと言われて真っ先に思い浮かぶのがこの作品。

2011/07/20

最後に犯人が分かったときは本当にびっくりした。
事件の真相を明かす、「行」の衝撃には、「あ～そうきたか～」と思わざるをえない。

文章も読みやすく一気に読める作品。

2011/08/03

館、孤島、閉じ込められる登場人物たち…

今では古典になってしまった状況
でもミステリーで一番おもしろいのはこの古典的な状況！

（そしてところどころに感じられるアガサクリスティの「そしてだれもいなくなった」へのオマージュ…、できればあわせて読んでもらいたい。二倍楽しいと思います。）

ストーリー的には本当にミステリーの王道中の王道
奇異を狙ったわけでもなく直球ストレート
ベタすぎて、それがわくわくする
ミステリーファンって、ありえないだろっていうベタで王道な展開ほどすきなんです
登場人物のあだ名もミステリー好きにはにやにやしてしまう配役たちです。

私は高校生ぐらいのときに読んだのですが、最近再読。
懐かしかった。

できれば中学生ぐらいで読んでほしい、ミステリーの楽しさに触れられると思います。

2011/07/14

登場人物のたった一言で、あんなに衝撃を受けたのは初めて。
犯人は読んでいる途中で、大体予想はつく。
その予想は正解ではあったけど…正解じゃなかった。
読みながら、思わず、ええ？！と叫んでしまった。

犯人が分かるところまではとても面白い。
が、その後に事件の真相を描いているところは、
もうちょっと違う書き方はなかったのかな、と思った。
なくてもよかったかな？

2011/07/13

大好きな綾辻行人先生との出逢いの作品(笑)
これよんではまっちゃったんだよ。。

舞台はクローズドサークルの定番。　無人の孤島。
曰く付きの建築家の建てた「何もかもが十角形」の家。

建築家自身が壮絶な死を遂げた家。
その謎に導かれたミス研男女。。。

アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を
思い出した〜
定番の設定なのにこんなにも斬新な印象を与えてくれた
作品は初めてだったかも。。。
どんでん返しが単純に好きなのもあるかな？w

陸と孤島の視点変更が秀逸。
伏線の散らし方も最高に好み。

2012/01/28

すごいよかった。そしてみごとに騙された。典型的な「クローズド・サークル」の作品。アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」は個人的にすごい好きな作品なので、それを彷彿とさせるようなこの作品はすごくお気に入りになりそう。本編とは関係ないが、最後の解説で鮎川哲也氏がいいこと言ってる。

2011/07/08

綾辻先生のデビュー作だということで。「水車館」に続いてこちらも読みましたが、読みやすく一気に読了してしまいました。しかしこれは最後まで犯人がわかりませんでした。本土と島を交互に書くことで犯人が巧妙に隠されており、むしろ結末の１文を見ても一瞬意味が分からないくらいに思考が逸らされてしまっていました。

2011/06/26

まんまと騙された。

無人島にある館の中で次々に殺人事件が起こるってのは
ミステリーとしてありがちな設定にも関わらず、面白くて一気に読んでしまった。

これを読む際には是非本気で犯人を当てるつもりで読んでもらいたい。
内部犯なのか？外部犯なのか？

僕は真犯人を当てられませんでしたが（笑）
きちんと真犯人につながるヒントが散りばめられていているので
犯人当てる自信のある人には是非挑戦してもらいたい。

2011/06/25

入院中だったからという理由だけではないはずだ。一気読みだった。非常に面白かった。
案の定騙され、案の定興奮してしまった。新本格がどうのとかは全く知らないが、何も堅苦しいところはなく読み終えることができた。読みやすかったです。さらに、掴みも非常に良く、全体を通して退屈なところが一切なかった。
内容について何を言っても本質的なネタバレとなってしまう気がしてならないから、感想もこの辺にしておこうと思う。
オススメ。ミステリーを読み慣れない僕でも楽しめました。

2011/06/25

館シリーズ第一弾!あの1行で終わった感が何とも鳥肌!次々に展開していくストーリーに息をのまずにいられませんでした。こういうタイプの話好きです。今までで読んだ館シリーズで一番です。