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夜叉桜 の商品レビュー

3.8

54件のお客様レビュー

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2023/12/02

弥勒シリーズ2 女郎が相次いで殺される事件が起きた。 事件が「遠野屋」に因縁があると見込んだ、同心・信次郎は、岡っ引き・伊佐治と共に、捜査にあたる。 「遠野屋」清之介と同心・信次郎は、お互い、牽制しながらも、何故か気になるようす。 暗い暗い物語なんだけど、何故か引き込まれる...

弥勒シリーズ2 女郎が相次いで殺される事件が起きた。 事件が「遠野屋」に因縁があると見込んだ、同心・信次郎は、岡っ引き・伊佐治と共に、捜査にあたる。 「遠野屋」清之介と同心・信次郎は、お互い、牽制しながらも、何故か気になるようす。 暗い暗い物語なんだけど、何故か引き込まれる。

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2020/02/18

代り映えせず、うんざりするような信次郎、伊佐治そして清之助の心理戦なれども、そこに魅せられる。でも暗い。執拗に昏くて、冥くて、闇い。清之助をいびる信次郎は、もはや変質者の域だ。にもかかわらず、ふたりの心は抗いつつ惹かれあう。そして、その狭間では凡人に見えて人心を操り、ふたりを活か...

代り映えせず、うんざりするような信次郎、伊佐治そして清之助の心理戦なれども、そこに魅せられる。でも暗い。執拗に昏くて、冥くて、闇い。清之助をいびる信次郎は、もはや変質者の域だ。にもかかわらず、ふたりの心は抗いつつ惹かれあう。そして、その狭間では凡人に見えて人心を操り、ふたりを活かす天賦の才を備えた伊佐治が光る。実はこの男が一番賢く、いかしている。連続女殺しの件は、あまりに思慮のない殺人鬼と、そんな鬼を討つ夜叉の性に不満もあるが、どうやら謎解きの楽しみよりも、くどい心理描写に酔いしれるシリーズなのだ。

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2019/10/04

闇の中にずっといれば、闇を闇とも思わなくなる。 闇を闇と思わなかった人間が、光の中に踏み出して、その中で生きていく決意をするのはとても大変なこと。 それでもそこで生きると決めたものを、闇の中しか知らない人間が覆えせるものではない。 しかし闇はどこまでも付きまとう。

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2018/06/13

なんとも複雑だこと。 信次郎も、清之介も、事件そのものも。 伊佐治が居てくれるから救われる。 でもまだこれから清之介の生国の藩の闇が関わってくるのでしょうね。

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2017/08/21

弥勒シリーズ2弾。女郎が相次いで殺される事件が起きた。調べにあたった木暮信次郎と伊佐治は三人目の被害者が遠野屋に関わり合いがあると知る。 今作では清之介と兄との再会や、娘おこまとの出会いなどが描かれている。どちらかといえば、清之介より信次郎の方に重点を置いた話。

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2015/06/05

時代小説、弥勒の月の続編。 物語の設定に慣れてきたのか今回はすんなりとお話に没頭できたのかな。 ただの捕物帖に終始することなく 伏線がしっかりとはられてあったり 心にぐっとくる悲しい物語が秘められていたりしてなかなか読み応えがあったように思う。

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2015/03/11

シリーズ1作目より、こっちの方が伏線とかしっかりしてるので、納得いく読みごたえでした。 中二の香りがしてアレルギーおこしそうだったキャラに、慣れてきたってのもあるかもしれない(笑) 中二キャラがちと苦手なので、フツーのオッサンの伊佐治親分が好き♪ あっ、物語的には文句ないよ!

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2014/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ二作目。やっぱりあさのあつこはおもしろい。遠野屋清之介はやはり殺しを呼ぶ男なのか。まるで何処かの探偵

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2014/02/06

うううー!たまらん!たまらん! 個人の好み、好き嫌いが大きく影響してるのでしょうが、うん、私は本当に本当にこの作品が好きです。好きすぎる。 あ、ちなみに「弥勒の月」の続編です。 2冊合わせて読みましょう! なんだか、みんながみんな、魅力的なのです。 登場人物が魅力...

うううー!たまらん!たまらん! 個人の好み、好き嫌いが大きく影響してるのでしょうが、うん、私は本当に本当にこの作品が好きです。好きすぎる。 あ、ちなみに「弥勒の月」の続編です。 2冊合わせて読みましょう! なんだか、みんながみんな、魅力的なのです。 登場人物が魅力的、というのは、実は小説にとって命。 どれだけ綺麗な文章が書けても、巧みなストーリー展開ができても、構成が巧くても、登場人物に魅力がなければなーんにも心に残らないものになってしまいます。 みーんなが生き生きしてるのです。 息遣いが聞こえてきそう。 遠野屋清之介。 彼の在り方、生き方、痺れる。 超かっこいい! 時代小説はいいです。 凛として、清涼な雰囲気を持つ文章。 綺麗な日本語。 すーんと背筋が伸びそうです。

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2013/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『弥勒の月』の続編。江戸の町で、女郎が次々と殺されていく事件が起きる、同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る・・・そして同心・信次郎の遊び先の女郎まで・・・清之介が連れ去られ事件が大きく動く。続編で、主人・清之介が引き続き同心・信次郎らとからむ展開に驚きつつ読み進めました。若い二人を老練な岡っ引き伊佐治親分が、ハラハラしながらも、見守る?事件の謎を解いていくのでなく、登場する人物の心情を描いていく。必ず『弥勒の月』読んでから!

Posted byブクログ