夜叉桜 の商品レビュー
小間物屋『遠野屋』清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治がまたまた登場する『弥勒の月』の続編。 遊女ばかりを狙った殺しが3件立て続けに起きた。 3人目の被害者は17歳のおいと。男に騙され信じることが出来なくなり、敵を討つような気持で切見世の女となった。 彼女は『遠野屋』の手代信...
小間物屋『遠野屋』清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治がまたまた登場する『弥勒の月』の続編。 遊女ばかりを狙った殺しが3件立て続けに起きた。 3人目の被害者は17歳のおいと。男に騙され信じることが出来なくなり、敵を討つような気持で切見世の女となった。 彼女は『遠野屋』の手代信三と幼馴染。 そんな中、遠野屋清之介が連れ去られた。 連れ去ったのは信之助の兄宮原主馬。清之介が国許で父の手足となり暗殺を繰り返していた時、「人を殺すな!!」と諭し、別の人間として生きるようにと逃がしてくれた兄である。 兄は、藩内での腐敗を正そうとしたが逆に妻子を殺されてしまい、自らも命を狙われていた。 そんな兄から藩内の筆頭家老今井義孝を斬るように命令されるが、やっとのことで断り店に帰してもらった。 その朝、今度は男1人、女2人の死体が見つかった。 男は境田伊織、女は茶屋の女お玉とお里。 お玉は武家の出。江戸へは人捜しにでてきていた。 以前伊織とお玉(菊乃)は男と女の仲。伊織は菊乃の夫を切り捨て江戸へと逃げてきた。その伊織を菊乃は追ってきたのだ。 3人の死体を検分しているところに『黒田屋』の由助がいた。 由助は幼い頃『黒田屋』にもらわれてきたのだ。『黒田屋』の一人娘は小さい頃江戸の大火で焼け死んでしまったと思われていたが、『遠野屋』で偶然であったおいとが『黒田屋』の娘だったのだ。 由助の母は遊女であった。そんな母の出自のため、『黒田屋』を1人娘を探し出し後を継がせようとした。そんな一人娘もやっぱり遊女に身を落としている。由助はおいとを殺すように知り合った伊織に頼む。おいとだけを狙ったのでは、まずいと思い連続して遊女殺させたのだ。 由助は信次郎に捕らえられ、獄中で自殺。
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やっちまったナァー/(^o^)\タイトルと表紙で選んだ本だけどまさかの2巻!1巻は弥勒の月とみた!読んでないよ!道理であさのさんにしては構成が不親切だなと思った。書かれているものと登場人物に関しては好みなんだけども文章はそこまで好きじゃないかな。下手とかではなく言葉の好みの問題だ...
やっちまったナァー/(^o^)\タイトルと表紙で選んだ本だけどまさかの2巻!1巻は弥勒の月とみた!読んでないよ!道理であさのさんにしては構成が不親切だなと思った。書かれているものと登場人物に関しては好みなんだけども文章はそこまで好きじゃないかな。下手とかではなく言葉の好みの問題だと思う。しかしまさかの2巻・・・悔しい。
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「遠野屋」の清之介の過去がわかる。生きていることに救いはあるのか?最後の場面、赤子を育てるというところで光明を見た。
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「弥勒の月」の続編。前作の勢いは加速されて、この面白いことと言ったら!!岡っ引きの伊佐冶が、時に旦那である木暮を疎ましく思いながらも、「可愛いところもあるんですぜ」と遠野屋にもらすところがよかった・・・。伊佐冶は、評判のいい岡っ引きながら、正義のためでも私欲のためでもなく動いてい...
「弥勒の月」の続編。前作の勢いは加速されて、この面白いことと言ったら!!岡っ引きの伊佐冶が、時に旦那である木暮を疎ましく思いながらも、「可愛いところもあるんですぜ」と遠野屋にもらすところがよかった・・・。伊佐冶は、評判のいい岡っ引きながら、正義のためでも私欲のためでもなく動いている自分を感じていて、それは「人ってヤツは面白い」という気持ち。退屈を紛らわすために事件を望むような同心・木暮は実は自分と同じ匂いを持つ、と自覚しているですよね・・・。主要となる三人以外にも、遠野屋の奉公人たち、事件に関わる女郎など、人間臭い、リアルな人物設置が非常に面白く、この続きが早く読みたい!
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弥勒の月、に続く同心木暮信之介のシリーズ2巻目。 今度は謎多き商人遠野屋が主体な印象。 それも決して不快なわけではなく、むしろ「生きる」という強い意思と行動が鮮やかに描かれる様に目を奪われる。 最後の最後まで不可思議な物語は、最後の一生で石が坂を転がるように答えを見せ、そして事...
弥勒の月、に続く同心木暮信之介のシリーズ2巻目。 今度は謎多き商人遠野屋が主体な印象。 それも決して不快なわけではなく、むしろ「生きる」という強い意思と行動が鮮やかに描かれる様に目を奪われる。 最後の最後まで不可思議な物語は、最後の一生で石が坂を転がるように答えを見せ、そして事件は幕を閉じる。
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最後は、こう来たか〜と思った本です。 「弥勒の月」の続編らしいのですが、まだその本を読んでいなかったです。でも、楽しめました。
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面白かった!(≧∇≦)b 時代小説の形で書かれたサスペンス。 確かに舞台は江戸時代だけど、人の心の動きや係わり方、生き方なんかは、まんま現代に当てはまる。 登場人物も魅力あるし、一気に読ませるだけのイキオイもある。 ただ、兄はあれっきりなのか…。 というのが気にはなったりもする...
面白かった!(≧∇≦)b 時代小説の形で書かれたサスペンス。 確かに舞台は江戸時代だけど、人の心の動きや係わり方、生き方なんかは、まんま現代に当てはまる。 登場人物も魅力あるし、一気に読ませるだけのイキオイもある。 ただ、兄はあれっきりなのか…。 というのが気にはなったりもするけど、そこは本筋じゃないからいいのかな。 それでも、私的には満足の一冊に変わりない。
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「弥勒の月」の続編。 内容的には前作同様、暗いのですが、主要3人のキャラが定まって、そのやり取りが絶妙です(作者が楽しんでいるのが伝わってくる)。 まだ清之介の過去に対するしがらみが続きそうなので、続編に期待します。
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前作の弥勒の月よりは面白かったかも・・・。 基本的にこの話は幸せな話ではないかな・・・。 でも続きが出たらまた読みたい。
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異質なものには昔から敏感だった。人でも声でも風景でも、周りとずれるもの、同調しないものに否応なく反応してしまう。 弥勒の月の続編、遠野屋の話。 恐い話じゃないのに、ぞくりとするのが何故か妙に心地よい。時代物ではあるけど、あさのさんらしさが其処此処にある。
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