夜叉桜 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
弥勒の月の続編・・・らしい。 実は読んでいないんです(´・ω・`) しかし、読めてしまったのでいいのかなぁと。 今まで、あさのあつこといえば 青春モノだったり、 少年少女モノ しかよんでこなかったので 結構驚きの一冊でした。 前の本を読んでないからかもしれませんが、 なかなか落とし所がわかりずらかったように感じます。 でも、あさのあつこの時代?歴史?小説を読めたというのは大きかったように思います。 「透明な旅路と」でシリアスな、というか透き通る透明感の有る文章については感じていましたが、 大人らしい澄んだ夜の雰囲気と 人らしさの重々しさがよくまざり 昏さが出ていたように思います。 前篇もよみたいですね(*´ω`*)
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個人的には★3.5といったところ。 前作があると知らずに読みましたが楽しめました。 全体的に心情表現が多く、物語なかなか動き出さなかったので、正直真ん中らへんまで辛かったです。 でも真相は全ての伏線を無駄なく回収して面白かったです。
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前作から一年半経っている設定ですが、遠野屋の変わり様に驚き、でも生きている証しのような気がして嬉しかった想いがあります。 人として生きている彼の姿を目の当たりにしたようで。 それはおりんちゃんの願いでもあったんだろうなぁと。 信次郎と遠野屋の友情では決してない、それでも強い結び...
前作から一年半経っている設定ですが、遠野屋の変わり様に驚き、でも生きている証しのような気がして嬉しかった想いがあります。 人として生きている彼の姿を目の当たりにしたようで。 それはおりんちゃんの願いでもあったんだろうなぁと。 信次郎と遠野屋の友情では決してない、それでも強い結びつき。 そのやり取りと、伊佐治の絶妙な突っ込み方がドキドキしつつもあるべきものがある位置にはまっている感じとでも言いますか。 にしても、遠野屋さんのお兄さんの変貌ぶりはショックでしたね。 これも主題の一翼を担っているのかな。 この二人の確執は、これからのこのシリーズのもうひとつの側面になっていくような気がします。 そう考えると、このシリーズの先は長い。 願ったり叶ったりですが。
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「弥勒の月」の続編。 時代物小説。江戸の同心。ミステリー。 あさのあつこと言えば、児童文学だけど、一般小説もイケます! このままシリーズ化&文庫化を望む。
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あさのさん初。読みやすいが途中で主観がころりと変わるので時々戸惑う。人物は魅力的なんだろうと思うが自分にはどこか違和感が消えなかった。更に遠野屋の過去は出てきて消えてしまったので、これはおそらく別に一冊あるのでは…?と思ったら案の定。やっちまった。全体的にもう一味欲しかった気がし...
あさのさん初。読みやすいが途中で主観がころりと変わるので時々戸惑う。人物は魅力的なんだろうと思うが自分にはどこか違和感が消えなかった。更に遠野屋の過去は出てきて消えてしまったので、これはおそらく別に一冊あるのでは…?と思ったら案の定。やっちまった。全体的にもう一味欲しかった気がしたのも頷ける。 でも、夜叉はわかるが桜は一体なんだったのだろう。
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ん〜。 うまいんだけど、ちょっと腑に落ちない。 終結部の収まりが、私の胃の腑にすとんと落ちてこない感じ。 ただ、この方、時代小説の方が向いているかもしれないと思ったり。 新作「火群のごとく」を読んでみようか思案中。 ちょっと、多作すぎというか、お書きになる作品、焦点が定まらない...
ん〜。 うまいんだけど、ちょっと腑に落ちない。 終結部の収まりが、私の胃の腑にすとんと落ちてこない感じ。 ただ、この方、時代小説の方が向いているかもしれないと思ったり。 新作「火群のごとく」を読んでみようか思案中。 ちょっと、多作すぎというか、お書きになる作品、焦点が定まらない感じがする。 まぁ、これは、私の勝手な感想。
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題名の「夜叉」はわかるがなぜそこに「桜」がつくのだろう。 そこのところちょっとわからず。 途中で前作があることに気づく。前作も読んでみることにする。
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だんだんと親分と旦那のやり取りが面白くなってきた。 遠野屋さんの過去も又出てきて次がある匂いがプンプン楽しみ。
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「弥勒の月」の続編。今回も『闇』を感じました。桜といっても夜桜の妖しさというか。時に語り口が最近の宮部みゆきの時代物と重なるように思えます。あさのさんの方が「闇」の部分からみた書き方に感じられますが、お二人とも人の善の部分、明るさを信じておられるのではないかしら。人の持つ様々な感...
「弥勒の月」の続編。今回も『闇』を感じました。桜といっても夜桜の妖しさというか。時に語り口が最近の宮部みゆきの時代物と重なるように思えます。あさのさんの方が「闇」の部分からみた書き方に感じられますが、お二人とも人の善の部分、明るさを信じておられるのではないかしら。人の持つ様々な感情は決して善ばかりではない。でも、そうであるからこそ善の部分が輝いてくる、そういっているようです。『闇』に取り込まれないために何が大切なのか、二人ともそれを伝えたいのではないかしら。この本でも最後に現れたのが『未来』であり『希望』ではないのか。しかし、一筋縄ではいかんだろう、ということでこれはまたまた次を読まねば!
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一作目を読んで、心臓が痛くなった。 二作目を読んで、心臓が震えた。 悲しいとか、つらいとか、面白くないとか。 読書中にそんな感情が浮かび上がることはなく、 読み終えてからも、本心は面白かった!に尽きる。 なんだろう、この奇妙な感触は。 とにかく先が気になる。 登場する人間の心...
一作目を読んで、心臓が痛くなった。 二作目を読んで、心臓が震えた。 悲しいとか、つらいとか、面白くないとか。 読書中にそんな感情が浮かび上がることはなく、 読み終えてからも、本心は面白かった!に尽きる。 なんだろう、この奇妙な感触は。 とにかく先が気になる。 登場する人間の心の奥深く、誰にも知られたくない 闇の部分を躊躇なく素手で鷲掴みにして 眼前に晒して嗤うような信次郎の精神もまた 心底震えがくるほど恐ろしいものだ。 なのに、面白い。 人の暗部を垣間見れるからこそ、面白い。 善良だけが美徳ではない。 性悪だからこそ、魅力的なのだ。 そんな魑魅魍魎はびこる江戸の世、人間の業の深さの中、 赤ん坊は一筋の光明となりうるのか。 次作を期待するなと言われても無理だ!!!
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