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疲れすぎて眠れぬ夜のために の商品レビュー

3.8

181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    65

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2014/03/21

内田樹"疲れすぎて眠れぬ夜のために"を読む。 哲学者の内田センセが労働、身体感覚、家族などについてつらつら語ったもの。 枯れた、淡々とした、仙人の雰囲気があります。根性論を超えて。 ○所有しないのが好きなんです。こういうことを言うと、悟り澄ました人間みた...

内田樹"疲れすぎて眠れぬ夜のために"を読む。 哲学者の内田センセが労働、身体感覚、家族などについてつらつら語ったもの。 枯れた、淡々とした、仙人の雰囲気があります。根性論を超えて。 ○所有しないのが好きなんです。こういうことを言うと、悟り澄ました人間みたいですが、でも、物欲を満たそうと思っていると、もう切りがないでしょう。ひたすら不充足感が募ってゆくばかりで。これ、つらいです。欲望の充足ラインを低めに設定しておけば、すぐに「ああ、なんという幸せ」という気分になれるでしょう。 ○精神的にも体力的にも、使える資源には限界というものがあります。目標を適度に設定し、資源を分配する先に優先順位をつけないと、人間は壊れます。人間て、わりと簡単に壊れます。 ○でも、「不愉快な人間関係に耐える」耐性というのは、ぼくに言わせれば、むしろ有害であり、命を縮める方向にしか作用しません。対人関係で神経を逆撫でするような人間に対して、なぜそこから逃げ出さずに、妙に踏ん張ったりするのか。その理由を考えてみましょう。

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2014/02/08

無理はよくない、我慢しなくてもいいんだよ、って繰り返し言ってくれてる本。自然体、あるがままに暮らしていけたらどんなにかいいだろうか。

Posted byブクログ

2014/01/23

「今最も信頼できる哲学者が、日本人の身体文化の原点に立ち帰って提案する、最強の幸福論」とアマゾンで読んで期待して読んだのにガッカリだった。ひたすらガッカリしながら読んだ。 男性は自分より上のサクセスモデルに対して嫉妬しない(女性は嫉妬する)とか、女性の管理職は賄賂に対して無防備...

「今最も信頼できる哲学者が、日本人の身体文化の原点に立ち帰って提案する、最強の幸福論」とアマゾンで読んで期待して読んだのにガッカリだった。ひたすらガッカリしながら読んだ。 男性は自分より上のサクセスモデルに対して嫉妬しない(女性は嫉妬する)とか、女性の管理職は賄賂に対して無防備、とか書かれてる訳なんですが、何の根拠若しくは統計データに基づいて書いてるのかサッパリ解らない。もしこれが「僕の周りではこう言ってるもん」レベルの話であるなら、チラシの裏とかに書いて欲しい。しかも、ハンカチ落としで鬼の邪念を感じるとか書かれた日には、もう苦笑いですよ。はい。 本書の大筋は「無理しない!」「駄目でもいいじゃない、人間だもの」な感じですが、如何せん、著者の主観が多すぎて信者の人以外には「・・・・?」な印象が強いです。 ただ一つ、筆者が木村拓哉さんの演じた忠臣蔵のタメ口の堀部安兵衛には違和感を感じたという所だけは私もすごく同意しました。この点だけは「本当にそうだよね〜」と思ったので☆2つ。

Posted byブクログ

2014/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おそらくタイトルは日頃社会に「凝り」や「力み」を感じた 作者がつけたのだろう。 ただ、ワンランク下を目指そうたいにいきなり書かれるが、 この作者は「礼儀作法」や「型」を重んじる傾向で主張している。 現代の働き方、アイデンティティや自由を持て囃す風潮に 懐疑的なのも「無理」を感じるからだ。 気を引いたのは家族の基本形は核家族ではなく、 レヴィストロースのおじさんおばさんを入れた四項関係だというところ。 あとは資本主義が発達して大量生産が実現したら、 「生き方の単線化」がはじまったということ。 自由を許しすぎると人は価値基準が無くなって、 横並びで小さな差異ばかりに気を取られて同じになってしまうらしい。 「差異性」に関しては、個人的には、無理しない範囲で、 割と自然に楽しんでいる人が多い気もする。

Posted byブクログ

2013/12/28

内田さんの考え方は、改めて面白いと思う。主義主張思想が異なっている中で、この人のような考え方を皆が修めれば立場を超えた理解があり得るのでは?と思える。考えの内容(も面白いよ?けど好き嫌いはある内容だし)より、いかにして考えているかが魅力的に伝わってくる。 それはそうとして個人的に...

内田さんの考え方は、改めて面白いと思う。主義主張思想が異なっている中で、この人のような考え方を皆が修めれば立場を超えた理解があり得るのでは?と思える。考えの内容(も面白いよ?けど好き嫌いはある内容だし)より、いかにして考えているかが魅力的に伝わってくる。 それはそうとして個人的には、自分の価値観が狂わされる恐れのあるギャンブルも宝くじもやんねーよ、といってる件がスッキリした。そう、そのとおりよ。

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2013/12/27

「疲れすぎて眠れない」頃に何となく手にとった本。 内容は予想と違ったが、「無理しすぎない」「我慢しすぎない」で「ほんとうの自分」を追い掛けすぎちゃ駄目だよー、というじんわりと優しい話だった。 最近、仕事中にイライラしてしまうことが多かったが、読み終える頃には「そんなことにエネルギ...

「疲れすぎて眠れない」頃に何となく手にとった本。 内容は予想と違ったが、「無理しすぎない」「我慢しすぎない」で「ほんとうの自分」を追い掛けすぎちゃ駄目だよー、というじんわりと優しい話だった。 最近、仕事中にイライラしてしまうことが多かったが、読み終える頃には「そんなことにエネルギーを消費するよりも、自分のできることの品質を高めようかな」と少し心が軽くなっていた。可能性は無限だし有限、だから。 きっと別の機会に読んだら違う箇所が響いてくる本だと思う。いつかまた読む。

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2013/12/09

まずはじめに、マイナスの点として、タイトルと本編内容が整合しないということが挙げられます。最後まで読んでもどうしてこんなタイトルにしたのかな? という疑問が残ります。私の読解力が不足しているのでしょうか? そうではないような気がしますが。 その点を割り引いたとして、本当に良い一...

まずはじめに、マイナスの点として、タイトルと本編内容が整合しないということが挙げられます。最後まで読んでもどうしてこんなタイトルにしたのかな? という疑問が残ります。私の読解力が不足しているのでしょうか? そうではないような気がしますが。 その点を割り引いたとして、本当に良い一冊でした。目からウロコがボロボロ、という感じでした。普段モヤモヤと感じている何かが、一体どこからくるものなのか、社会が向かっている方向がどんな風に誤っているのか、そういうことが正確な例証とともに論じられています。メディアが吹聴してきたあるべき人間像や推奨されている個性というものが、どれだけ脆くて危ういか、ぞっとするほど的確に指摘されています。 多分この人の骨太な理論の前には、自分が振る舞ってきた見せかけの態度がバラバラと崩されてしまうんじゃないかと思います。それなのに、「それでいいのだよ」と言ってくれるような、不思議な感覚があります。 なんだかよくわ分からないですね。よく分かっていないのかもしれません。分からなくってもいいのかも知れません。いや、ダメか。

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2013/12/06

前半はまだしも後半はタイトルにそぐわないような…… タイトル通りの内容に期待するのではなく、 こういうタイトルのエッセイ集だと思えばまだまし? 私はちょっと共感できなかったです。 おじいちゃんが「昔の制度はよかった」って言っているのと同じ感覚。

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2013/11/16

現代思想というものに興味がなかったけど、内田樹先生に興味を持ったきっかけの本。 現代の家族の在り方には心打たれる箇所がしばしば。

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2013/11/11

頑張らない、無理しないというのはなかなかできることではありませんね。 自分を素直に受け入れ、内なる心の声に耳を済まし、周りの人への敬意を抱くこと。 他者との比較で幸福を判断しない生き方って難しそうだけども、心や体が壊れる前に日々の生活に取り込んでいきたい指針だ。

Posted byブクログ