疲れすぎて眠れぬ夜のために の商品レビュー
頑張らなくていいとか、よくいうけど、 ほんとそう思う。 我慢したって誰も褒めてくれないし、褒めてもらうことを期待するからつらくなるのよ。
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#疲れすぎて眠れぬ夜のために #内田樹 #読書記録 内田樹先生の2003年の作品。古い。そのため、むむむ、と思うところもある。 が、やはり内田樹。 強い。自分の足を地につけて、ただ一人で立つことができる人。内田樹。 いやー、私はそこまで強くない、けど、そうありたいよなー、と思...
#疲れすぎて眠れぬ夜のために #内田樹 #読書記録 内田樹先生の2003年の作品。古い。そのため、むむむ、と思うところもある。 が、やはり内田樹。 強い。自分の足を地につけて、ただ一人で立つことができる人。内田樹。 いやー、私はそこまで強くない、けど、そうありたいよなー、と思う。だから、ほんと、その通りですよね、と思う言葉でいっぱい。(一部を除く) 我慢しすぎるな、『ワンランク下の自分に』(第一章)とかいう言葉は書かれているけども、その実は、自分で考え自分で責任持って行動しなさいよ。人に合わせて、嫌なことするような、そんな生き方やめなよ、ということを言っているので、結構厳しい。 そうありたいっす。先生!。。。 『Ⅲ 体の感覚を蘇らせる』は、武道を本気でやってる内田樹先生の真骨頂。 ほんとそうだな、人間で確かに、気配を感じられるよな。それに対する評価低すぎよね、とも思った。 気配を感じる、からこそ、オフラインじゃなきゃわからんことがあり、感覚がある人こそ、いろんなことに気づくんだな。 でも現代は、いらん情報が多すぎて、シャットダウンする能力が上がりすぎてる人もいるんやな。 がんばらなくていいんだよ、と言って欲しくて持ってきた本は、自律して生きよ、バカになんな、と、はっきりと突きつけてくる本でした。(まさに、内田樹らしく、本当に『そういう奴は頭が悪い』とか、はっきり書いてもあるのです。。) —————— ビジネスとレイバーの差は、ですから、常雇いか臨時雇いの違いでも、時給やポストの格差でも、資本金の規模でもありません。その人が「リスクを取る」と言う決断できるかどうか、その1点にかかっています。 —————— 秘書や身内が収賄をしたのが発覚した時に、政治家が「私は預かり知らぬことだ」と言って、身の潔白を言い立てる様を見て、僕たちは「卑しい」と言う印象を受けます。これは僕たちの印象が正しいのです。 その政治家はリスクを取ることを拒否することで、自分は秘書も家族もコントロールできないほど、無能な人間である、と言うことを満天下に告知したわけです。僕たちの社会では、当事者能力のない人間については、その責任を求めないと言う取り決めがあります。 —————— 若干の性的サービスの代償に毎月数十万円もらっている、と言うようなことをしていると、人間の根本が歪んできます。「お得だった」なんて言う人もいるかもしれませんが、本当はすごくそんな取引なのです。価値観が狂うと言うのは、一生癒えない傷ですから。 売春と言うのは、厳密には「身体」を売るのではなく、「体を売るような人間である」という社会的評価を受ける代償に金を受け取るということです。 —————— 「はしたない」と言うのは、審美的な問題ではありません。節度なく振る舞う人の「生存戦略」の危うさに、はたがドキドキさせられる不快さのことなのです。
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■ささった箇所 ・欲望の充足ラインを低めに設定しておけば、すぐに「ああ、なんという幸せ」という気分になれるでしょう ・礼節というのは、まさに「生き延びるための知恵」なのです。礼儀を失した応接をするということは、実は手に入ったかもしれない貴重な情報や支援を、それと知らずにどぶに棄て...
■ささった箇所 ・欲望の充足ラインを低めに設定しておけば、すぐに「ああ、なんという幸せ」という気分になれるでしょう ・礼節というのは、まさに「生き延びるための知恵」なのです。礼儀を失した応接をするということは、実は手に入ったかもしれない貴重な情報や支援を、それと知らずにどぶに棄てていることなんですから。
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タイトルだけで購入してしまい、想像していた内容とは異なった。 少し強引な部分もあり、正直好みではない。 ただ、礼節は、今の時代消えつつあり、家庭不和の原因にもなっているように思う。 そもそも、バックグラウンドが異なるのだから、何でも「欧米化」するのが正解ではない。 外から見...
タイトルだけで購入してしまい、想像していた内容とは異なった。 少し強引な部分もあり、正直好みではない。 ただ、礼節は、今の時代消えつつあり、家庭不和の原因にもなっているように思う。 そもそも、バックグラウンドが異なるのだから、何でも「欧米化」するのが正解ではない。 外から見た日本、外から見た自分も時々は意識しよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2003年に刊行された単行本の文庫版。途中、論拠に引っかかりを覚えて要点をうまく拾えなかったが、メッセージは“自分で立てた原理原則に縛られず、その場の気分に乗って気楽に生きよう”ということらしい。あとがきを読み、信用が損なわれないよう注意しつつ、自分が立てた原理原則(自分が口にした言葉)は、自分で訂正可能なことを意識しておきたいと感じた。
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本書の文庫版の初版発行は2007年であるが、単行本としての発行は2003年なので、おおよそ20年前のことだ。内田樹のデビュー作「ためらいの倫理学」は2001年の発行なので、本書は、内田樹の初期の作品である。 あとがきに内田樹は、「自分が立てた原理原則から抜け出すのは、他人がおしつ...
本書の文庫版の初版発行は2007年であるが、単行本としての発行は2003年なので、おおよそ20年前のことだ。内田樹のデビュー作「ためらいの倫理学」は2001年の発行なので、本書は、内田樹の初期の作品である。 あとがきに内田樹は、「自分が立てた原理原則から抜け出すのは、他人がおしつける原理原則から抜け出すよりもずっと難しい。人間というのは自分がいったん口にした言葉を死守しようとする本能的な傾向があるからである。だから、前言撤回を恐れてはならない」と書いている。 要するに、「私の言うことは経時的に変化しますよ」ということを言っているのである。私はデビュー以来の内田樹のファンであるが、そんなに言うことがくるくると変わっているとは思えない。注意深く読めば、おそらく主張が変わっていたりもすることがあるのであろうが、それは読んでいてほとんど気にならない。ただ、内田樹のように「私の言うことは変わるかもしれませんよ」というのはフェアで好ましい言説だとも思う。
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内田先生の言葉はじわじわとと心に染み渡って何度も読みたくなります。 孤独に耐えられる人間しか温かい家庭をこうちくできない、か。考えさせられます…。
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Kindle Unlimitedで見つけて、そういえばしばらく、といっても半年も経ってないと思うけど、この人の本を読んでいないなと思ってダウンロードした本。 読み終えて、やっぱりこの人の本は期待を裏切らない。というか、最初は別に期待はしていないのだけれど、なんというかな、自分が普...
Kindle Unlimitedで見つけて、そういえばしばらく、といっても半年も経ってないと思うけど、この人の本を読んでいないなと思ってダウンロードした本。 読み終えて、やっぱりこの人の本は期待を裏切らない。というか、最初は別に期待はしていないのだけれど、なんというかな、自分が普段そうは思わないなとかそんなこと考えたことないなというような話がたくさん出てくるので、次のページが楽しみで。 読み終わりたくないとまでは思わなかったけど、早く次のページが読みたいと思った本は結構久しぶりだったな。
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修善寺の本屋で購入。「まぁまぁ、一度落ち着いて考えてみよう」全体的にそういったトーンの内容。概ね内容には同意である、人間は一人である事を知ってる人が他人を大切にできる、自分が生きている文脈(≒時代、家族、出身、学歴、職業…etc)を客観的に正しく捉えて相応しい場所に自分を位置づけ...
修善寺の本屋で購入。「まぁまぁ、一度落ち着いて考えてみよう」全体的にそういったトーンの内容。概ね内容には同意である、人間は一人である事を知ってる人が他人を大切にできる、自分が生きている文脈(≒時代、家族、出身、学歴、職業…etc)を客観的に正しく捉えて相応しい場所に自分を位置づける事がディセントに生きる、という事なのだ。多分それは他人が迎合する事ではなくて、リスペクトする、自分を防御する為だ。他人との関係を理解する事なく「自分らしさ」を主張するのは利己的でさえない只の幼さでしかない、結局のところそれも自分は孤独であり誰も理解してくれない、という事実に気づかない未発達な状態だ。変化し続ける自らは何者なのか前未来的な思考で問い続ける、そして自分が生きる文脈に相応しい振る舞いをする、それが大人ってやつだ。
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・型にはまる⇄型にはまらない が同じゴールに辿り着いてしまう辿り着く人類の矛盾 ・自己実現を成し遂げるためのオリジナリティなど本当は存在せず、実は既観念に従うことが賢明なのではないか?という見解 ・個性を見出すには付け足す、では無く今までのものを全て削り取る ・礼儀や節度と...
・型にはまる⇄型にはまらない が同じゴールに辿り着いてしまう辿り着く人類の矛盾 ・自己実現を成し遂げるためのオリジナリティなど本当は存在せず、実は既観念に従うことが賢明なのではないか?という見解 ・個性を見出すには付け足す、では無く今までのものを全て削り取る ・礼儀や節度というのは無用な散らばるリスクを回避するためにあり、それはありのままの姿と対義にあり、現代の「自分らしく」という見方に警鐘を鳴らす ・武道や明治時代などから継承されている文化の”基”は、時代を経ても自分の中で重要視することが、年代やレッテルの垣根を取り分け人々の欲望を掻き立てようとする資本主義的社会に対抗するのに必要なのではないか?という見解 最後の問いにはありきたりな答えではあるが、既存の考え、それに逆らおうとする時代どちらもを理解し、適宜バランスを保っていくいいところ取りのずる賢さを要すると、 皮肉にもこの見解にも個性などないが、社会などそんなものであるのかもしれない 面白い、眠れなくなってしまった
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