疲れすぎて眠れぬ夜のために の商品レビュー
自己啓発本のように気負うことなく肩の荷をそっと下ろしてくれるような本書の「幸福論」は多くの人々が必要としている考え方だと感じました。 生き方を選ぶのは自分次第ですが、この本を手に取ってみて今の自分に力み過ぎている部分がないか振り返ってみてはどうでしょうか?
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とある章では 先駆者的な意識を持ってない人にとって 「女性の社会進出」を声高に言われると しんどくない?無理しなくていいんだよ? ということが書かれてました。 そう言われると、なんだかとてもホッとしました...。頑張るも自由、頑張らないも自由。
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眠れないほど疲れることはあまりないのですが、古本屋さんでふと目に入って読んでみました。 内田先生の本はちょっとよくわからない部分もあるのですが、もやもやしているときに読むと、どこか心に響く箇所を見つけることができる気がします。
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身体について 一時の快楽のために自分の身体を道具のように扱っていませんか? 中年オヤジになってしまう人の共通点とは? ストレス過多→情報をシャットダウン→周囲の気配りに気づけない、できなくなる 日本人と西洋人における抑止力の違い 西洋人は神が見ているから悪いことはやめよう ...
身体について 一時の快楽のために自分の身体を道具のように扱っていませんか? 中年オヤジになってしまう人の共通点とは? ストレス過多→情報をシャットダウン→周囲の気配りに気づけない、できなくなる 日本人と西洋人における抑止力の違い 西洋人は神が見ているから悪いことはやめよう 日本人は内なる他者に見られているからやめておこう。 礼儀作法なんかいらないと言う人に反論できる? 礼儀作法は自己利益を最大化するためにやるのだ。 仮面を被ることで自分を守れる。 敬語を使う人になかなか攻撃できないもの。 子どもに敬語を教えるのもこれ。 家庭内暴力の要因は2つある 「嫉妬」と「過干渉」 暴力を振るう人について 自制心がないから暴力してしまうのではない。 暴力を正しいことだと思っているからするのだ。
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内田樹の安定感には、毎回安心させられる。 おかしいな、変だな、という気持ちを上手に分解してもらえるきがする。 どんな作家のほんを読んでいるのか、名前が出てきたのは珍しい気がした
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納得するところと腑に落ちない部分も多いが、文庫本用のあとがきが結局内田さんの1番言いたかったことなんだろうと思った。
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むかついて人を殺したり、売春やドラッグに走る者は、利己的なのではなく、自己がほとんどなくなっている。 中年のオヤジとは、不愉快な人間関係の中にとどまっているうちに、耐えることが自己目的化し、自己の存在証明が凝縮されてしまった人間のこと。 終戦直後に日本の政治や経済を牽引してい...
むかついて人を殺したり、売春やドラッグに走る者は、利己的なのではなく、自己がほとんどなくなっている。 中年のオヤジとは、不愉快な人間関係の中にとどまっているうちに、耐えることが自己目的化し、自己の存在証明が凝縮されてしまった人間のこと。 終戦直後に日本の政治や経済を牽引していたのは、明治20年代、30年代生まれの人々。これらの世代は、日清戦争から第二次世界大戦までを生き延びたリアリストだから、日本に根付かせようとしたのが民主主義だった。 都会で生活すると、視覚的にも聴覚的にも刺激が多すぎるので、自己防衛のために知覚の回路をオフにしている。その結果として、外部で起きていることに対して鈍感になってしまう。 反対者や敵対者を含めて集団を代表することが公人の仕事。反対者や敵対者を切り捨てて、自分の支持者たちだけを代表する人間は、公人ではない。 かすかな信号を聴きとるために、そっと耳をそば立てるときに、人の身体は一番柔らかく、一番軽く、一番透明になる。人間が一番無理なく、リラックスしている状態は、外部から到来する声に静かに耳を傾けている時。茶を点てるのも、香を焚くのも、美味を味わうのも、音楽を聴くのも、書物を読むのも、どれもめざしているのは、聴くということ。
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世界の解像度が上がる本。 例えば、社会制度についての是非だけでなく、是と非が変遷する過程や、変遷する方法を考える一節があった。 なるほど、知識人とは思考法が違うのかと思った。つまり、知識の量という軸に加えて、視点の置き方という軸が他人よりもきめ細かく、二次元的に解像度が高い印象を...
世界の解像度が上がる本。 例えば、社会制度についての是非だけでなく、是と非が変遷する過程や、変遷する方法を考える一節があった。 なるほど、知識人とは思考法が違うのかと思った。つまり、知識の量という軸に加えて、視点の置き方という軸が他人よりもきめ細かく、二次元的に解像度が高い印象を受けた。 それから、題名の通り、疲れて眠れぬ夜に読むことが多かったが、内容が頭に入ってきた。 本当に頭の良い人は、難しいことを簡単に言う。 これは入門書の極意だろうか。読んでいるうちに、著者内田樹の頭の中の論理展開を支える理論を知りたくなった。 文章は各所で、小難しい理論や現行制度に対して、「そもそもニンゲンは、、」という何か本質を透かした表現で問い質す。ここで、他の著者であれば、無理やり引っ張ってきた屁理屈のような違和感を感じることが多い。我々理系にとっては、そもそもニンゲンの本質などとは一説に過ぎず、仮説に仮説を建設しているような感覚を覚える。しかし、著者のように要点を絞って、議論に使用すれば、納得しやすい材料にもなることを知った。 例えば、人間は他者と違う何かになりたい、という本質から、資本主義の在り方や問題点を指摘していた箇所は本当に分かりやすかった。 一つ考えてみたいことがある。 「人間の本質」と「日本人の本質」の差である。つまり、ある本質が真に人間の本質であれば、そこに日本人特有のものは介在しないはずである。これを考えることは、生来の本質と環境の本質の違いを見つけ出す一つの視点になるのではないか。生物学的に言えば、ヒトの成長は生まれか環境か。この問いは、実験的な解明が試みられている分野だが、社会にすでにヒントが落ちているかもしれない。文化人類学的視点からも考えてみようと思う。
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自由が与えられたからといって、自由に、個が生き生きする訳でない。 横並びになるだけなのわかるわ! しっかり、自分と向き合って生き方考えよう! 時々パラパラして、日常がマンネリ化しないようにしたい本。待ち時間にパラパラするのもいいかな
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心に響くフレーズ ① 人間が仕事に求めているのは、突き詰めて言えば「コミュニケーション」です。 ② 品の良い人というのは、節度を知る人のことです。
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