下山事件 最後の証言 完全版 の商品レビュー
持ち主:的場 ノンフィクションの本 中略 戦後の動乱が明けやらぬ昭和二十四年7月4日。GHQ占領下にあった日本で、ひとつの事件が起きた。その朝、通常どおり大田区上池上の自宅を出た初代国鉄総裁下山定則は、なぜか丸の内の国鉄本庁へは向かわず大西政雄運転手に日本橋の...
持ち主:的場 ノンフィクションの本 中略 戦後の動乱が明けやらぬ昭和二十四年7月4日。GHQ占領下にあった日本で、ひとつの事件が起きた。その朝、通常どおり大田区上池上の自宅を出た初代国鉄総裁下山定則は、なぜか丸の内の国鉄本庁へは向かわず大西政雄運転手に日本橋の三越本店に行くように命じた。その後、神田駅を回り、千代田銀行(三菱銀行)本店に立ち寄った後、再度三越本店へと向かう。そして午前九時三十七分頃、三越南口で車を降りて店内に入っていき、大西運転手を待たせたまま消息を絶った。 次に下山総裁が“発見”されたのは翌7月六日未明。場所は足立区五反野、国鉄常磐線の北千住駅と綾瀬駅の中間地点だった。午前0時24分に北千住を発車した最終下り電車の運転手が、東武線が交差するガード下の線路上に人間の死体らしき肉塊が散乱しているのを目撃。後にこれが、前日に失踪した下山総裁の轢死体であることが確認された。いわゆる「下山事件」である。
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