1,800円以上の注文で送料無料

下山事件 最後の証言 完全版 の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2018/05/13

戦後史最大の謎、下山事件を扱ったノンフィクション。 著者の祖父が、戦中は陸軍、戦後はGHQの特務機関員であったと。 また、下山事件に大きく関わる亜細亜産業にいたという。 下山本の類はそんなに読んだことがなかったけど、これは実に読み応えのある一冊でした。 昭和史の事件を知ると実に...

戦後史最大の謎、下山事件を扱ったノンフィクション。 著者の祖父が、戦中は陸軍、戦後はGHQの特務機関員であったと。 また、下山事件に大きく関わる亜細亜産業にいたという。 下山本の類はそんなに読んだことがなかったけど、これは実に読み応えのある一冊でした。 昭和史の事件を知ると実に、色々なものが見えて来るな。 満州から帰ってきて国鉄で働いていた、自分の爺さんを思い出す。

Posted byブクログ

2018/05/10

戦後の未解決事件としてあまりに有名だが、こうして詳しく内容を知ると、ますます興味深い。著者の祖父が本事件に深く関わったかも知れないことから進められる取材は、身内や核心に近い人物から情報を引き出すのに有利だったようだ。矢板玄氏への取材は緊張感と安心感があった。桜田会、M資金、松川事...

戦後の未解決事件としてあまりに有名だが、こうして詳しく内容を知ると、ますます興味深い。著者の祖父が本事件に深く関わったかも知れないことから進められる取材は、身内や核心に近い人物から情報を引き出すのに有利だったようだ。矢板玄氏への取材は緊張感と安心感があった。桜田会、M資金、松川事件・三鷹事件など戦後の暗闇が目前に姿を現した。下川総裁を殺すことで誰が得をするのか? という視点で読み進めたが、誰が損をするのかということで説明できそうだ。いずれにしても真実を知り得る人々は鬼籍に入り、解明の手段はもうない……

Posted byブクログ

2018/01/27

 究明に至らず未解決のまま真相が闇に葬られた国鉄三大事件と呼ばれる事件があった。  無人列車が暴走して線路脇の商店街に突っ込み死傷者をだした三鷹事件、  夜間にレールが外され通過中の列車が脱線転覆し乗務員三人が死亡した松川事件、  失踪した初代国鉄総裁下川定則が翌朝に轢死体とな...

 究明に至らず未解決のまま真相が闇に葬られた国鉄三大事件と呼ばれる事件があった。  無人列車が暴走して線路脇の商店街に突っ込み死傷者をだした三鷹事件、  夜間にレールが外され通過中の列車が脱線転覆し乗務員三人が死亡した松川事件、  失踪した初代国鉄総裁下川定則が翌朝に轢死体となって発見された下川事件である。  ある日、著者が親族との宴会の席で酔った大叔母が、兄は下川事件に関わってかもしれないと口走った。  下川事件のことを全く知らない著者は、事件について調べていく。    三越百貨店に運転手を待たせて入店した下山総裁は行方不明となり、翌朝常磐線の北千住綾瀬間で轢死体として発見された。  自殺説、他殺説入り乱れて捜査が進むも、下山総裁は自殺したとされ一方的に操作は打ち切られた。  調べるほどに他殺を裏付ける数々の状況証拠の先に、アジア産業があった。  そこはGHQ、政治家、右翼など戦後日本のキーマンたちが秘密裏に集まるライカビル四階に、その会社は存在した。  GHQとCIAの対立、国鉄利権、反共政策、全ての線の交点に下山総裁は立っていた。  真実は明かされることはなく、これも数ある解の一つに過ぎない。  しかし、真実に迫る実体感がある。戦後日本の国の成り立ちの裏が垣間見える。

Posted byブクログ

2017/10/16

どんな事件なのかも知らずに読み始めてしまい、 第一次世界大戦やら第二次世界大戦、ポツダム宣言、GHQM資金といろいろと勉強しながら読んだ。難しかった… 誰が、何のために殺したのか?は はっきりはしなかったけど、大勢の欲が一部の正義とぶつかってしまった事件なのかなぁ~と… なんだか...

どんな事件なのかも知らずに読み始めてしまい、 第一次世界大戦やら第二次世界大戦、ポツダム宣言、GHQM資金といろいろと勉強しながら読んだ。難しかった… 誰が、何のために殺したのか?は はっきりはしなかったけど、大勢の欲が一部の正義とぶつかってしまった事件なのかなぁ~と… なんだか、昭和ってすごい時代ったった気がします。 こんなに勉強したのは久しぶりで楽しかった。

Posted byブクログ

2017/10/07

下山事件そのものについては、遠くで聞いたことがあるかなぁ?程度のことだった。 たまたま本屋さんで目に入り興味を持って買ってみた。 まぁ・・・驚くことばかり、関わってくる人達もすごいし、色々が闇すぎて。 なんだか下山総裁がお気の毒としか言えない。 あんなことができちゃったこと...

下山事件そのものについては、遠くで聞いたことがあるかなぁ?程度のことだった。 たまたま本屋さんで目に入り興味を持って買ってみた。 まぁ・・・驚くことばかり、関わってくる人達もすごいし、色々が闇すぎて。 なんだか下山総裁がお気の毒としか言えない。 あんなことができちゃったことが恐ろしい。

Posted byブクログ

2017/07/19

読み始めたのがちょうど7月5日だったので、おおっと思う。 私は知らなかったが、「昭和史最大の謎」と呼ばれる下山事件 事件のあらましや、著者の調査が真相に迫る。 他の小説などで読んだM資金、GHQ、戦後の胡散臭さは感じる。 事件当時、熱く真実を求める者が居たことは伝わるがあまり事...

読み始めたのがちょうど7月5日だったので、おおっと思う。 私は知らなかったが、「昭和史最大の謎」と呼ばれる下山事件 事件のあらましや、著者の調査が真相に迫る。 他の小説などで読んだM資金、GHQ、戦後の胡散臭さは感じる。 事件当時、熱く真実を求める者が居たことは伝わるがあまり事件に関心のない一般の人にとっては、内容の冗長や細かすぎるところが読み辛い。長いし。 この時代の雰囲気を知るには良い題材かもしれない。

Posted byブクログ

2017/07/17

「文庫X」も凄いけど「下山事件」も凄い。というカバーの煽り文句に惹かれて購入しました。 お恥ずかしながら下山事件を知らなかったので、事件の凄絶さにまず驚き、日本の闇…と言っていいのか、そういうものにぐいぐい引き込まれました。ただ、あまりに登場人物や組織が多いので、読むのが難しかっ...

「文庫X」も凄いけど「下山事件」も凄い。というカバーの煽り文句に惹かれて購入しました。 お恥ずかしながら下山事件を知らなかったので、事件の凄絶さにまず驚き、日本の闇…と言っていいのか、そういうものにぐいぐい引き込まれました。ただ、あまりに登場人物や組織が多いので、読むのが難しかったです。多分、半分も理解できていない。時間ある時に、メモしながら再読したいと思います。

Posted byブクログ

2017/06/18

結局、名前は明らかにされたかったが、読み通せば彼の事だとわかる。勿論、作者なりの結論として。 しかし、占領時の日本の立場やその中で暗躍した人々、政治家、第三国人、いろいろ歴史の教科書では決して語られることのない暗部が語られており、とても興味深い。 こんど、武相荘の見学でもし...

結局、名前は明らかにされたかったが、読み通せば彼の事だとわかる。勿論、作者なりの結論として。 しかし、占領時の日本の立場やその中で暗躍した人々、政治家、第三国人、いろいろ歴史の教科書では決して語られることのない暗部が語られており、とても興味深い。 こんど、武相荘の見学でもしてこようかな。

Posted byブクログ

2016/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先に「暗殺者たちの夏」を読んだが、そのきっかけとなっている本書を読んでみた。 森氏の本で「彼」の伝聞でぼやけていたところが明確になった。 また森氏の記述における誤りを訂正している。 昭和史に明るくないので最後のほうは難しかったが、身内が関わっているかもしれないが真相を知りたいという心を感じる一冊だった。

Posted byブクログ

2015/08/09

佐藤栄作、旧731部隊、キャノン、旅館の女将、伊藤律、アジア産業、、怪しいとされた人や怪しい人など予備知識なくともも読める。著者は全貌がだいたいわかったと言い切る。真実がみんなのものとなる日が来ることを。

Posted byブクログ