いつか陽のあたる場所で の商品レビュー

乃南アサ【著】

2023/11/10

刑務所内で知り合い親友となった二人が、出所後東京の下町で一緒に暮らすことに。前向きに生きようとしてもやはり人の目が気になり人づきあいに煩わしさを覚える。下町の人々との交流などで少しずつ変わっていく二人の再生の物語。どんな理由であってもやはり前科があるということは生きづらい。それでも罪を償い、罪に向き合って生きていくしかない。

2018/11/13

芭子と綾香シリーズ　第１弾

・おなじ釜の飯
・ここで会ったが
・唇さむし
・すてる神あれば

芭子は昏睡強盗で、綾香は旦那殺しで刑務所に入り、そこで知り合った２人。

刑期を終えた２人は、東京・谷中、根津、千駄木界隈で暮らし始め、下町の人情（おせっかい）に触れながら、過去に犯してしまった過ちと向き合う日々を綴ったお話。

下町の情緒と、前科持ちでムショ帰りの人間の苦悩がとてもマッチしていて引きこまれました。

「駆け込み交番」に出てくる高木聖大も出てきます。

2016/04/26

前科ある芭子さんと
ともに釜の飯を食べた綾香さん
との出所後の生活を
描いたお話

良いところお嬢さんだった芭子さんが
家を出され、戸籍まで家族から外される
家柄の良い家族の絆ってそんなものかと
悲しくなった

それに比べて綾香さんの
心遣いにほんとに感動でした

同じ様な環境にいる事で
通じる事ってありますね

2015/05/10

前科のある30歳の芭子と42歳の綾香。
下町で送る、二人の静かな暮らし。

重い過去を背負った二人、
綾香の明るさに救われます。
ドラマ化されたことをなんとなく知っていたので、見てはいなかったものの、キャストを当てはめて読んでしまってました。

過去は消えないけれど、前向きに生きる二人が、これから幸せであることを祈ります。
続編も、またいつか読みたいな。

2014/11/11

NHKで夜やっていたドラマの原作．
ドラまでは上戸彩と飯島直子が主演だったが，原作を読むとちょっとイメージが違うかな．

2014/09/14

ムショあがりの女性二人を綴った三部作一作目。

大きな事件は特にない。
まさに普通の日常。

なのに、まるで自転車に初めて乗る子供のように、うまくこぎ出せない。

ぎこちなく、肩を寄せ会うように生きる二人。なぜか彼女らから目が離せない。

2014/08/21

何気なく手に取った作品。読み始めてテレビでやってたなぁって。
過去を背負いながら懸命に前を向いていこうとしている二人。乃南さんの文章が読みやすくっていい。
続編もあるそうなので早速予約。

2014/02/21

NHKを中途半端に見てしまったので、原作を読んで見たかったのだけど、大分ドラマとは話が違って、意外とドロドロしてなかったな。今度はDVDが見たいな

2013/11/25

読み終えてからドラマになっていたと知りました。内容に物足りなさを感じつつも、こんな風にひっそりと静かに世間に馴染みながら、自分を殺しながら生きていくのが現実なんだろうな。前科を持つ事の怖さがリアルに伝わったな。

2013/10/03

誰にでも当然過去があり現在がある。華々しい事だらけの過去もあるだろうし、知られたくない墓の中まで持っていきたい過去もある。この物語の女性２人は後者の方。前に向かう為に辛い事を表に出さず常に明るく振舞う女性と過去を思いだし後悔と惨めな気持ちで日々を過ごす女性。正反対の２人だが胸の底にあるものは同じなんだろうなぁ。どちらが正しいとは決める事はできない。失ったものは大きすぎ取り戻す事もできない。
テンポよく話が進んで読みやすかったが気分が落ち込んでしまった・・

続編は気分が上がってから読もうかな。