いつか陽のあたる場所で の商品レビュー

乃南アサ【著】

2012/11/15

ワケあって下町で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかるきりはいつの日か晴れるのだろうか。

あ、またやっちゃった感。熱烈な支持を集めた新シリーズだって。前の読んでない・・・( ´ﾟдﾟ｀)んだけど、まぁいいとして。

こんなにも、過去は消せない。じぶんの中でいつまでも消えないのだなあ。もう充分に償っても。
弟が来た時、ぽろぽろ泣けて困った。そこまでするのですか。手紙を読んだ時、これも精一杯の思いやりかと思うとこれまた泣けた。
どうして芭子こうなったかというと、やっぱり育った環境じゃないかと思えてならない。もちろん分別はつく年だったけれど。申し分ない家柄と境遇の中、芭子は両親からそのままでいいよって受容はされずに育ってしまった。また、両親も世間体に縛られすぎていたのかもしれない。
思わずじぶんの進行形子育てに不安を覚えて振り返りつつ。
二人には、春が来て欲しい。だけど、もうそこまで来ている、そんな気がする＾＾

2012/07/23

　東京の谷中で暮らす芭子と綾香。
二人には「前科持ち」という共通点がありました。
同じ刑務所で服役していた二人は「外の世界」で寄り添って暮らしています。
それぞれ仕事を持ちながらも、パトカーを見ては脅え、過去のことを詮索されまいと逃げ…。
そんな二人の生活に少しずつ変化が現れるようになって…。

５年ぶりぐらいに読んだ乃南アサの小説です。
ずっと読んでみたいと思っていたのですが、来年１月からドラマになると読んで、キャストも知っていたこともあって、頭の中であてはめながら読みました。
いいキャスティングだ。

二人の設定は重いのですが、話の中身は決して暗くない。
二人がどんな罪を犯したかというのも小説の中で明らかになります。
色んな葛藤を持ちながら、これからも寄り添って暮らす二人が浮かんできました。
ということで、続編を読みたいと思います。

2015/06/13

下町で新生活を過ごすワケありの二人の女性のお話し。
明るい話ではないけれど、温かみがあって読みやすかった。
終わりの方で、主人公の精神が一歩進んでいく感じにホッとした。

2012/03/24

刑務所で知り合った二人の女性
一定の距離を保ちながら、ふたり
支えあって社会の片隅で生きて行く

がんばってほしいなぁ。
続き早く読みたい！

2012/03/06

世の中には色々な人が居るけど、この人たちの立場でモノを考えた事が無かったので、ちょっと衝撃的だった。

2011/08/19

前科がある２人の女性のお話。年齢も 犯罪・刑の重さも違う２人が助け合いながら暮らしていく、暗くなりがちな内容でも 読後感は爽やかです。

2014/08/04

ワケがあってマエがある２人。
そんな２人が頑張って支えあいながら、とある下町で生きていく。
少しネガティブな芭子と超がつくほどポジティブな綾香のチグハグなコンビ( ´艸｀)
そんな２人の面白くて少し悲しい日常物語を応援してるアタシがいた(〃∇〃)

2012/01/06

犯罪を正当化する事は出来ないけど、刑期を終え罪を償ったんだとは言え、やっぱり前科があるとわかったら、周りの目は変わる。
決して明るい話ではないし、劇的な出来事が綴られているわけではないけど、つつましやかに健気に暮らす二人の姿に温かささえ感じ、応援したくなります。
「ボクの町」の警官「高木」が出てくる所はほのぼのとした空気すら感じます。

【ご近所の噂話にビクリとし、警官の姿を見てはドキリとする。ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかる霧はいつの日か晴れるのだろうか。】

2011/07/06

彼女らには過去（マエ）があった。
理由（ワケ）があった。
だけど希望（サキ）も、なくはなかった。

この帯のコピー、秀逸だわ～。

設定が斬新。
ふたりが寄り添って食事するシーンは温かくて、救いに満ちている。
この希望(サキ）の先をみてみたい。
どちらかというと、主人公の芭子よりも綾香の方に感情移入。
早く読みた～い。

2011/06/13

　前科を隠し、静かに暮らしたい芭子だが、下町ならではの近所付き合いや、ムショ仲間の綾香に多少振り回されながら、生活していく。
　そこまで悲観的にならなくても・・・とも思うが、やっぱり前科があると仕方ないのかな。

　未来が全く見えなかった芭子だが、綾香の働く姿を見た後、少しずつ将来を見据えて動き始めそうな空気を出してきたから、応援したくなった。