冷たい校舎の時は止まる(上) の商品レビュー
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学園祭最終日十月十二日の夕方に校舎の上から飛び降り自殺があった。 辻村深月(つじむら みづき) 青南学院高校三年二組。元陸上部マネージャー。鷹野、榊とは幼馴染み。 榊(さかき) 鷹野たちの担任教師。茶髪、金色のピアスと教師らしくない。 鷹野博嗣(たかの ひろし) 青南学院高校三年二組。クラスの委員長。深月は幼馴染み。B級特待生。元陸上部。榊は8歳年上の従兄弟。 藤本昭彦(ふじもと あきひこ) 青南学院高校三年二組。クラスの副委員長。笹倉中出身。 菅原(すがわら) 青南学院高校三年二組。賭け麻雀と喫煙で停学。 佐伯梨香(さえき りか) 青南学院高校三年二組。景子とは小学生からの幼馴染み。榊のことが好き。 桐野景子(きりの けいこ) 青南学院高校三年二組。梨香とは小学生からの幼馴染み。大病院の娘。国立T中出身。 片瀬充(かたせ みつる) 青南学院高校三年二組。気が弱く優しい。梨香に思いを寄せてる。 清水あやめ(しみず あやめ) 青南学院高校三年二組。A級特待生。元美術部。全国コンクール入賞。学年トップの成績。クールで、少し傲慢。でもそこがいい。 徳田 梨香たちを受け持つ英語教師。生活指導担当。 諏訪裕二(すわ ゆうじ) 青南学院高校三年一組。生徒会長。B級特待生。政治家の息子。国立T中出身。景子に告白したが断られた。 角田春子(つのだ はるこ) 青南学院高校三年二組。被害妄想で深月を攻撃。 山内祥子 青南学院高校三年四組。片瀬に告白したが断られた。リスカ。 ホスト 写真をライターで火をつけて窓の外に放り投げる。ライターを窓から投げ捨てる。 飛び降りる状況で深月の携帯に電話をかける。 江村 三年二組。あやめがいた映写室に飛び込んで『誰々が屋上から落ちた』と叫んだ。 雨宮 三年二組。クラスで企画した映画館で充と一緒に受付をしていた。 青木 美術部顧問。 沢口豊 笹倉中。自殺した昭彦こクラスメート。
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下巻でどんな風になるのか楽しみ。 量が多くて、読むの大変やけど、読ませる力がある。 どういうオチに持っていくのだろうか
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時間の停止した校舎に閉じ込められた8人。僕達はあの時自殺した同級生の名前を思い出せない。それぞれに問題を抱えている生徒達、少しずつ近づいていく真相に気を引かれながら下巻へと続く。
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この先はどうなるのだろう、というドキドキで、ページをめくる手が止まらなかった。 登場人物のの悩みや抱える闇にとても共感出来た。 また、読み返したいと思う作品です。
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雪が降る寒い日、受験を控えた高校3年(美月、鷹野、梨香、昭彦、景子、充、清水)7人と謹慎していた菅原はいつもの様に青南学院の門を潜る。 一向に授業が始まる気配もなく、学校はその8人以外誰もいない。だが、灯りはついてるし、暖房も入っている。帰ろうとするが扉はびくともしなく、携帯も圏外。完全に8人は閉じ込められクローズドサークル。 そこで、次々に明らかになっていく過去。 文化祭の最終日。この学校の屋上から飛び降り自殺した生徒がいる。だが、それが誰なのかが思い出せない…そのせいか担任の榊はどうやら学校を辞めてしまうらしい事。 何故か閉じ込められたのはクラス委員仲の良いメンバー達。 時計は5時53分で止まっている。三階建てのはずの校舎が5階層になっていて、4階に上がる階段が見当たらない。 美月と角田春子は同じ陸上部のマネージャーに所属していてとても仲の良い友達だった。だか、同じく部活をやっている美月に比べると春子は塾に通っていながら学力面で美月に劣っていたためそれを妬み美月を無視する様になる。それに精神的に追い込まれた美月は食事も食べられない状態まで追い込まれていた事。 「はやくおもいだして」 8人はある予想を立てた。この中に自殺者がいてその誰かがこのクローズドサークルを作り出したのではないか。そう思ったのも束の間…充がシャワールームから姿を消して代わりに白塗りのマネキンと床は鉄臭い赤い液体に覆われていたのが発見される。 その次の日。美月が保険室でふと窓を見ると上からまたマネキンが…そこには昭彦の火傷と同じ位置に包帯が巻かれていた。下巻に続く。 他の辻村美月作品で「鏡の孤城」を読んだことがある。ファンタジーミステリーみたいな感じで、一人の人物が軸になり、違う時代から鏡の世界に集まると言う物語だった。面白かったなー。 その作品の感じからすると、菅原は榊なんじゃないかって勝手に予想してます笑 5時53分は飛び降りた時間だよね? でも、「ホスト」が誰なのか4、5階は分からない。美月っぽいけど昭彦見つける描写あるし、多分違うだろうな。清水も自殺者思い出したみたいだけど、マネキンで見つかるのか、はたまた見つからないのか。これは下巻も一気読みですね。楽しみ笑 追記、クラス対抗リレーの鷹野「まかせといて」カッコ良すぎでしょ
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8人の生徒が閉じ込められた学校。 8人、それぞれが胸の内に抱えるものがあって、それがどんどん明かされていく。 8人が忘れたホストの目的が一体なんなのか、下巻でわかっていくのかと思うと次が気になるなぁ。
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年末年始のホリデー感を感じたくて“雪”テーマで本探し。 いくつかのブログでおすすめ本として取り上げられていたこと&休暇中ということもあり上下巻のこちらに。ちょっとグロテスクな部分もあり不気味で怖いと感じつつも、物語に引き込まれて上下一気に読了。
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いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。 開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。 2ヶ月前の学園祭で起きたクラスメイトの自殺。 確かにあったはずなのに、その顔と名前を思い出せない。 この中の誰かだという、"怪奇現象"を引き起こ...
いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。 開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。 2ヶ月前の学園祭で起きたクラスメイトの自殺。 確かにあったはずなのに、その顔と名前を思い出せない。 この中の誰かだという、"怪奇現象"を引き起こしている自殺した生徒。果たしてそれは誰だったのか。自分、なのか。 最近辻村深月さんの作品を読み返して思うことは、『序章が長い』ということ。 この作品もそう。話が動き始めるまでに時間がかかる。 家事育児の合間に読むとなかなか進まず、話を忘れてしまい、いざ伏線回収!というタイミングで上巻まで戻ることもしばしば。 そうは言っても、引き込まれて読んでしまうほど好きなんだけれどね。下巻に期待。
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一度呼んだのに内容を全て忘れていた。 でも覚えているのは、昔読んだ時はこれをホラーだと思った。 でも今はもっと違う、心の色んなもやもやを、文字に起こしてくれてるような感じ。 高校生が主役ということもあって、登場人物たちはとっても感じ方が繊細なんだと思います。 大人になるとそういう...
一度呼んだのに内容を全て忘れていた。 でも覚えているのは、昔読んだ時はこれをホラーだと思った。 でも今はもっと違う、心の色んなもやもやを、文字に起こしてくれてるような感じ。 高校生が主役ということもあって、登場人物たちはとっても感じ方が繊細なんだと思います。 大人になるとそういうのってだんだん忘れるというか、諦めになる。「人との付き合いって、だいたいこんなもん」と。 なので、これを読んでるうちに今まで蓋をしてきたような感情が沢山思い出されてきて、今の自分の感情が整理されていきました。 自分と今周りの人達との関係とか、何がしたいのかとか。 結末全く思い出さないけど(笑) 次巻を読むのが楽しみ。
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名前だけは聞いたことがあったけどこれも読んだことない作家さんシリーズ。この方の作品は「あの作品のあの人!」みたいにいろんな作品がリンクしていると聞き、まずは処女作のこちらからスタート。 最初はうーん読み切れるかな?と乗り切れずいたけれど中盤からの怒涛の追い上げがすごかった! 分...
名前だけは聞いたことがあったけどこれも読んだことない作家さんシリーズ。この方の作品は「あの作品のあの人!」みたいにいろんな作品がリンクしていると聞き、まずは処女作のこちらからスタート。 最初はうーん読み切れるかな?と乗り切れずいたけれど中盤からの怒涛の追い上げがすごかった! 分厚いし、あんまりハマらなくてリタイアしちゃうかも、と思っていたからとりあえず上巻だけ買ったのだけど、上のラストだけでも別に納得がいくといえばいってしまた。 前に読んだ重松清の「青い鳥」より多感な時期の高校生の心情に共感できた部分が多かった。これはその人の青春時代によるのかも? 設定にはちょっと世にも奇妙な物語テイストありだけど、ギリギリ許容範囲(リアルとフィクションの限界をゆく表現とでもいおうか…) これ下巻どうなっちゃうの!? 早く買わないと!
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