冷たい校舎の時は止まる(上) の商品レビュー
オススメ
大雪の中を登校して、そのまま「時が止まった」校舎に閉じ込められた8人の高校生。彼らを襲う不安と、奇妙な「記憶」。そして事件が起こる……。丁寧に重ねられる心理描写、意外な伏線。巧い!と唸らされる。お薦め!
TKS
星3.5! ホストが誰なのかとても気になる。 下巻もどきどきしながら読みたいと思います。 鷹野、昭彦みんないいひとたちばかり。
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ほっこりエンドのようだけど、わだかまりは残る感じ、、、 前半はゆっくり読んでましたが、後半は気になって2日で読み終わりました。 主人公の名前が作者の名前なのはデビュー作だから?
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著者の対談動画を観て、初期作品に興味が湧いた。 なので、デビュー作を手に取った。 文庫なのに意外と高額で困惑。 まだ上巻しか読んでない。 メフィスト賞作品を読んだことないけど、これは普通の学園ミステリーではない。 学園祭中に命を絶ったクラスメイトの、名前がどうしても出てこない。...
著者の対談動画を観て、初期作品に興味が湧いた。 なので、デビュー作を手に取った。 文庫なのに意外と高額で困惑。 まだ上巻しか読んでない。 メフィスト賞作品を読んだことないけど、これは普通の学園ミステリーではない。 学園祭中に命を絶ったクラスメイトの、名前がどうしても出てこない。 誰が自死したかを思い出そうとする、というストーリー。 校舎に閉じ込められた一人ひとり、「あいつが死んだのかも」「自分が死んだのかもしれない」などと考え、思い出そうとする。 上巻の最後で、それっぽい答えが出そうなところで下巻へ続く。 ミステリーのトリックではなく、人物の思考をねっとりと描いているのがいい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
辻村深月のデビュー作。 主人公は8人。 クラス委員の鷹野・深月・梨香・昭彦・充・清水と、委員会の活動に協力していた菅原、生徒会の副会長である景子。 全員大学受験を控えた名門私立青南学院高校の3年生。この学校ではこの冬の学園祭の最中、一人が飛び降り自殺をしていました。 しばらくして、雪が降るある日、学校に登校した8人は、校舎に閉じ込められてしまう。どうしても脱出することはできない。8人の中の1人であるホストの世界に閉じ込められているようだ。そして彼らは学園祭で自殺したクラスメイトの名前を、どうしても思い出せない。どうして大事なその一人の名前を忘れてしまっているのか。 教員室には学園祭直後に撮影された写真がありました。その写真には7人の学級委員と担任教師の榊が写っていますが、1人が欠けています。これにより、8人のうち誰かが実は自殺した生徒ではないかという疑念が浮上します。しかし、再確認しようとした瞬間、その写真は突然消えてしまう。 誰が自殺したのか、どうすれば帰れるのかを模索しながら、彼らは時間の止まった冷たい校舎の中で推理を始めます。自分たちが閉じ込められた理由と自殺者が誰であるかを解明するために、過去の記憶をそれぞれが辿り始める。またホストも過去に何があったのかを思い出すように仕向けていく。それぞれの回想を通じて、彼らが抱える内面の苦悩を明らかになります。自殺するほどの状態ではなかったことが判明したものは、閉ざされたこの世界ではマネキンの姿になり、元の世界に戻っていく。 ヒロイン役の辻村深月は、2年生になり友人であった角田春子に苛められ、精神的においつめられていた。自殺者ではないかと、作中で最も疑われていたが、他の7人の協力もあり、なんとか立ち直るまでに至っていたことと証言される。よって自殺者ではないのではないかと周囲は推測する。 片瀬充はとても温和かつ気弱な性格な男の子。『優しい』と評されることが多いものの、それは人を傷つけたくないが故のものであり、無責任な優しさだと自覚している。強く人を、自らを支えきれない、強くあれない自分を責めている。そして、校舎から飛び降り自殺をするような強い感情の前で立ち尽くすばかりだったと自分で思う。よって、マネキンとなり、学校から消えてしまう。 清水あやめは入学金・授業料免除のA級特待生。学業のみならず、美術部に所属し絵画のコンクールで受賞もしているスーパーウーマン。文化祭では、クラスの催し物のパンフレットの絵を描いてしまう。周囲の人とは異なってしまう、線を引かれてしまうという悩みを抱えていた。また、学校の成績などの順位を気にしてしまうという自分のスケールの小ささや、卑小さに寂しさを感じていた。本物とは違う、と。そして彼女はマネキンの絵となる。 藤本昭彦は常に落ち着いていてどこか達観している男子。中学生の頃、幼馴染みだが今までクラスも離れており、疎遠になっていた沢口豊とクラスメイトになる。実は沢口は前の学年の時にクラスの中心的な人物達と揉めたことが原因で、クラスメイトの殆どからいじめの対象になっていた。昭彦は別に彼を苛めも特別庇いもしなかったが、沢口は昔馴染みである昭彦を頼っていた模様である。沢口はだんだん不登校気味になり、結果、首を吊って自殺してしまう。そんな沢口のことを昭彦はずっと気に病んでいた。また、深月と春子とのトラブルの中で、いじめを行う、春子を敵視するようになる。そんな風な彼が自殺者であるはずがなく、やはりマネキンとなる。 充、あやめ、昭彦は皆ホストから責められています。思い出せ、自分たちのしたことを、と。上巻では飛び降りたのはだれか、なぜ皆はホストから責めれているのかは描かれていません。皆マネキンになり、冷たい学校から放出され、自殺者ではないことが1人1人明らかになっていきます。
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再読 辻村深月さんのデビュー作 やっぱ天才だわ 冒頭に名刺代わりとあるけど 名刺代わりどころじゃない!
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雪が降る中クラス委員をしていた親友だけが 登校して他に誰もいない。 外にも出られない状況に気がつけば 全員あの日に誰がそうしたのか 思い出せない状況に困惑する。 一人ひとりの思いがある中で 親友同士の優しい思いが伝わってきます。 下巻が楽しみです!
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とりあえず上巻を読み終わった。 理解しにくい部分が多々あり、なんだかふわふわとした書き方と内容だったのでそこまでのめり込めないがなんとか読み終えた。 下巻の展開に期待。
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辻村先生の心理描写は本当にお見事です。 上巻なので、色々と伏線張ってるのだろうと思いながら楽しく読めました。 早く下巻へ行きたいです。 世界観に引き込まれる作品です。
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自分の意見を強く主張することができない。 自分が言ったこと、したことを通して迷惑をかけたくない。こんな自分のことを、周囲がどう受け止めているのかを充よく知っている。 他人に対する責任を放棄したいだけなのだ。人を傷つけてしまうことが怖い。 相手の声を否定せず、他人の言いつけを素直に聞いている。楽な方法で、とても臆病な生き方。 誰も傷つけたくない充の心情わかる。 子供たちの気持ちが切なくなる、
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