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不祥事 の商品レビュー

3.7

100件のお客様レビュー

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2013/01/20

銀行の各支店で起こる不祥事に女子行員が立ち向かう。一話ごとにバシッと解決されるので、読み終わりもスッキリして気持ちいい。

Posted byブクログ

2013/01/05

銀行というのは利用することがあっても特に内情に詳しいわけではなく、 窓口を利用することもほとんどなくてキャッシュディスペンサーを多用する身としては、 当たり前のことながら通常の会社と同じように捉えていました。 一昔前は「銀行」というと非常に安定した職場であり、 「きちんとした身...

銀行というのは利用することがあっても特に内情に詳しいわけではなく、 窓口を利用することもほとんどなくてキャッシュディスペンサーを多用する身としては、 当たり前のことながら通常の会社と同じように捉えていました。 一昔前は「銀行」というと非常に安定した職場であり、 「きちんとした身なりの、几帳面な人が勤めている企業」というイメージがありました。 今でも「固い職業」というイメージは持っています。 しかし、池井戸作品を読むようになってから、 「銀行というところは魑魅魍魎の世界なのか?」と思うようになり、 今まで持ち続けていたイメージが180度翻ってしまうような気がしています。 それも著者の卓越した筆力の成せる業なのでしょう。 今日ご紹介する「不祥事」も池井戸作品のひとつですが、 短編集という構成ながらひとつひとつの話が繋がっていて、 最終的には物語の舞台となっている銀行の一連の騒動が治まるという構成になっています。 主人公の花咲 舞は卓越した事務処理能力を持つ女子行員で、 そのスキルと「狂咲」というあだ名を持つほどの行動力を買われて、 東京第一銀行の各支店事務を指導する事務部事務管理担当に配属となる。 上司の相馬調査役は融資畑のエリートコースから外れたものの、 事務処理の不備やその裏にある不明な部分を見抜く力は抜群の行員。 ただし、組織の力や上位職位からの圧力にはめっぽう弱いという情けない部分もある。 問題のある支店を訪れて指導をする「臨店」を行う相馬と花咲に、 支払い過誤や高圧的な融資審査による企業の倒産騒動など、 次々と問題が発生しその解決に奔走することとなる。 銀行内での出世レースや間違ったモラルによって振り回される行員や顧客。 問題の裏に隠された謎や謀略を次々と暴いて行く相馬と花咲には、 その行動をつぶそうとする影の圧力が徐々に高まって行くが。 「痛快銀行ミステリー」という呼び表し方は伊達ではなく、 短編を読み終わるたびにスッキリとする謎解きとなっています。 一方で人の残酷さや無慈悲さを感じる場面もあって、 ただ単に痛快というだけではなく考えさせられる場面も出てくる一冊です。

Posted byブクログ

2012/12/20

主人公 花咲舞の考え方に共感(尊敬)部下や同僚にいたらいやだが、何のために働くのかを大切にしたい。 続きがあってもよさそう。 真藤&児玉のその後の変化も読んでみたい。相馬もなかなかのキャラ(笑)

Posted byブクログ

2012/11/12

単なる銀行を題材とした経済小説ではなく、花咲舞という女子行員が様々な問題を解決する推理小説的要素をもった内容。花咲舞の度胸のある正義感あふれる言動がさわやかだ。題材もシンプルでわかりやすく、お手軽に読める癖になりそうな本。

Posted byブクログ

2012/11/08

女性行員花咲舞が主人公。 曲がった事が嫌いで上司だろうが、楯突きます。 いやーなヤツが出てきて、そいつにガツンと言い切るセリフはスカッとします。

Posted byブクログ

2012/10/27

トラブルを抱える支店を訪問し、指導し、解決する部署で活躍する花咲舞の痛快な銀行ミステリー。銀行窓口のベテラン女性行員の重要さを知った。意外にもお客さんとのつながりもあるものだ。融資に応じる、応じないのやりとりも知れた。銀行の裏側が知れて面白い。

Posted byブクログ

2012/10/19

うだつの上がらない?調査役と敏腕テラーの狂咲こと花咲舞の物語。筆者にしては珍しく女性を主人公にした経済小説。多少の関連はあるものの、短編で構成され一話で完結する構成。 残念ながらミステリー的な要素はアッサリし過ぎて物足りず、ヒューマニズム的な要素は同筆者の「シャイロックの子供達」...

うだつの上がらない?調査役と敏腕テラーの狂咲こと花咲舞の物語。筆者にしては珍しく女性を主人公にした経済小説。多少の関連はあるものの、短編で構成され一話で完結する構成。 残念ながらミステリー的な要素はアッサリし過ぎて物足りず、ヒューマニズム的な要素は同筆者の「シャイロックの子供達」と比べてもイマイチ…全体に内容が薄い感じが否めない。 ちょっと残念!

Posted byブクログ

2012/09/18

主人公が黒幕が送り込んだ刺客と戦う連作短編集。 本としては、もう少し本全体での大きなストーリーが欲しい。 連載小説をまとめただけだから仕方ないか。。 他の池井戸潤作品に比べ痛快感は少なかった。

Posted byブクログ

2012/08/25

サラリーマン社会の腐敗に立ち向かう、都市銀行の臨店指導担当の2人組。小説やドラマではこんな派閥抗争をよく目にするけど、実際には遭遇したことがない。だからこそ、傍観者としての正義感をもって楽しめるのかも。 そんなことはさておき、とにかく花咲さんが格好いいからそれだけで満足。 シリー...

サラリーマン社会の腐敗に立ち向かう、都市銀行の臨店指導担当の2人組。小説やドラマではこんな派閥抗争をよく目にするけど、実際には遭遇したことがない。だからこそ、傍観者としての正義感をもって楽しめるのかも。 そんなことはさておき、とにかく花咲さんが格好いいからそれだけで満足。 シリーズ化されていないのかな?

Posted byブクログ

2012/05/25

銀行の内幕という予備知識のない世界が舞台だが、判りやすく楽しめた。 さすが元銀行員という描き方に感嘆。 それにしても組織と言うのはどこもかしこも…。と言いたくなるような 内幕で、 だからこそヒロインの活躍ぶりが際立つのだろうか? 難点は主役二人に今一つ感情移入できなかったことかな...

銀行の内幕という予備知識のない世界が舞台だが、判りやすく楽しめた。 さすが元銀行員という描き方に感嘆。 それにしても組織と言うのはどこもかしこも…。と言いたくなるような 内幕で、 だからこそヒロインの活躍ぶりが際立つのだろうか? 難点は主役二人に今一つ感情移入できなかったことかな。

Posted byブクログ