不祥事 の商品レビュー

池井戸潤【著】

2012/02/22

短編なのでテンポよく読める。
ちょっとづつ話は繋がっている。

正義のなたを振るうので気持ちがいいし
（激戦区と過払い、彼岸花は除く）
銀行の中が少しわかり面白かった。（ATM派だが）

各支店の問題を事務部調査役（花咲）が解決していくことに
（激戦区と彼岸花は除く）
真藤部長が事務部調査役を煙たがる。

2016/05/11

登場するキャラが、個人的には個性的で好き。

特に相馬調査役の普段とは違う、凄腕融資役の片鱗がちょいちょい垣間見える場面が好感持てる。

2012/02/11

池井戸潤　連読第三弾！『銀行総務特命』から一転、今回の主人公コンビの仕事は、事務処理に問題を抱える支店を訪れ、指導し解決に導く臨店指導。巨大銀行内部に渦巻く陰謀などとは　とんと接点がない筈だが、臨店指導に向かう銀行ごとに何故か事件に巻き込まれるという些かご都合主義な展開。ヒロインのスーパー・ウーマン的活躍と押されっぱなしの及び腰上司。只、この上司　決して逃げたり、部下を見捨てたりはしない。なかなかいい味出していると思う。何と言うこともない軽い展開だが、続編が出たら買ってしまいそうな　そんなお話でした。＾＾

2012/02/11

若手女子行員が様々な銀行の問題に挑む連作短編集。

池井戸さん得意の銀行の内幕を描くストーリーと勧善懲悪ものということでやはり抜群の安定感があります。

ゆがんだエリート意識や出世欲や保身を図る相手に対して、主人公である花咲舞の啖呵の切りっぷりが読んでいて爽快です。舞が平手打ちをくらわす場面なんかは特におススメ(笑)

派閥や社内いじめなど池井戸さんのこの手の小説を読んでいると、どんどん銀行という場所がおっかないところに思えてきます(笑)でもどんな企業でも多かれ少なかれこういうことがあるんだろうなあ、と思うと将来働くことが憂鬱になる今日この頃。

2012/02/10

これはすごい面白かった！！１つのお話50ページぐらいの中によくこれだけ詰め込んだもんだと思った。
短編の数、10回もスカッとさせてもらうことができた。
イライラがたまったところを一気に解消させてくれて本当に気持ちよくなれる。

2012/02/07

池井戸さん得意の銀行もの。流石に内幕は良く書けてる。花咲舞かっこいい！でもホントはこんなに気概のある銀行員はいない。相馬調査役はいっぱいいるけどね。

2012/02/06

初めて読んだ池井戸潤の小説。これはイイ、面白いし読みやすい。キャラも良くて、舞台の銀行のドロドロ感の中に清凉感をエッセンスとして入れていて、爽やかな仕上がりになっている。
連作短編集なので、続きがあると面白そうなのだが(^_^;)

2012/02/02

2012/2/2読了。

銀行に纏わる小説は、不祥事やスキャンダル、派閥や銀行の論理といった負の要素が絡む方が断然面白くなるのが興味深い。
トピック自体はありきたりなものも多いが、事務方からの視点で描かれているので新鮮味がある。個人的には、敵として描かれているサイドの視点に立った短編である「彼岸花」が、単純な善悪を超えて小説に深みを与えているように感じた。

2012/01/22

短編の連作。
シリアスとコメディの中間くらいで気軽に読める。
完全なコメディならこれでよかったけど、
そうでもないことを思うと、浅い感じにがっかりする。
『空飛ぶタイヤ』（★★★★☆）のおかげで期待が大きすぎた。
いや、十分面白いですけどね。

2012/01/08

面白かったです。いろいろ伏線も張っています。途中悪役?側のやりとりがお代官様みたいでちょっと笑いました。一般職女性のちょっとしたセリフがとても切なかった。あと、銀行員はお客様の事は全然考えていない、自分の事しか考えていない・・・と言われるくだり、いずこの職業も一緒かと思いました(そういう罠がある、という意味で)。