私が語りはじめた彼は の商品レビュー
サイコサスペンス(サスペンス的要素はない)のような、でも淡々としていつつ内容は起伏に富み、シャープな文章で綴られる人間の心模様。
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すごく怖いんだけれど、すごく先が読みたくて一気に読んでしまった。 あんな風に、人を惹きつけて人を不幸にしていく、台風みたいな人は本当にいるんだろうか。いても、巻き込まれたくはないけれど。
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彼女のエッセイも読んでいるので、物語中に時々彼女の日常生活からヒントにしているだろう出来事が描かれているのを発見するのが面白い。
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三浦しをんブームです。 語り手が変わる連作短編集です。 大学教授である村川融に関わる人たちのお話。 「肝臓を悪くしたような狸」のような顔なのにこのおじさん…モテモテなのです。 既婚者なのにあっちこっちで女つくって、再婚したり…。 こんな夫は嫌だし、父親としても最低の...
三浦しをんブームです。 語り手が変わる連作短編集です。 大学教授である村川融に関わる人たちのお話。 「肝臓を悪くしたような狸」のような顔なのにこのおじさん…モテモテなのです。 既婚者なのにあっちこっちで女つくって、再婚したり…。 こんな夫は嫌だし、父親としても最低の人物。 しかも結局、村川融は語り手にならないという…。 まあ、だから面白いんですがね。 巧い!濃い! 何作か読んでも三浦さんの作風が掴めません。 三浦さんの作品をいくつか読みましたが…小説の幅がすごく広い! 『風が強く吹いている』の作者さんとはとても思えないのがこの作品。 文学的作品でした。 全然爽やかではなく、どろどろです。 特に始まり方が…ぐろい。 覚悟して読んでください。 推理小説じゃないんだけどすごくこの世界に引き込まれます。 個人的に苦手なジャンルですが嫌いでなく、むしろ気になりませんでした。 『予言』と『水葬』が好きでした。 でも多分半分くらいしか理解できてないと思うので大人になってからもう1回読みたい作品。 自分で関係図書きながら読まないと…笑 文章力、構成力が本当にすごい作家さん。 まだまだ読まないといけないですね。 読むのが毎回楽しみです。 この男 つまり私が語り始めた彼は 若年にして父を殺した その秋 母親は美しく発狂した
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私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独を...
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編 * 読み終わったあとスッキリ感がなく、何となくもやもやが残りました。きれいな文章過ぎて、逆にそれが読みにくかったかも。
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モヤモヤモヤ・・・な感じでした。 「まほろ駅前多田便利軒」が面白かったので、これを読んでみたのですが、 なんだかやり切れないです。
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私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村上融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか・・・・・・。「私」は、彼の中に何をみていたのか。迷える男女の...
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村上融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか・・・・・・。「私」は、彼の中に何をみていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。(新潮文庫の裏表紙より)
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三浦しをんはエッセイのほうが好きなのだが、この小説は凄いと思った。 1人の人間を時間軸、語り手を変えて描く手法は見事。
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女性関係に問題のある大学教授、村川に間接的にあるいは直接に関わってしまった人たち、翻弄される「私」たちのそれぞれの物語。 「結晶」、「残骸」、「予言」、「水葬」、「冷血」、「家路」と題うたれた六つの話。 女性って恐ろしい生き物だ。しかしどの話も男の一人称で語られる。それがどれも驚...
女性関係に問題のある大学教授、村川に間接的にあるいは直接に関わってしまった人たち、翻弄される「私」たちのそれぞれの物語。 「結晶」、「残骸」、「予言」、「水葬」、「冷血」、「家路」と題うたれた六つの話。 女性って恐ろしい生き物だ。しかしどの話も男の一人称で語られる。それがどれも驚くほど自然で、リアル。堪えたし、楽しかった。 あとは結婚できないと思った。できてもしたくないと思った。 それぞれの人がそれぞれの物語を記している。けれども村川を含めどの物語もどこかで繋がっていて、話は進んでいく。 残骸が一番すきな話だったかな。救われないのに救われるような、その逆のような。 これはすごいよ。本当に。
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何でこの本を選んだのかを忘れましたが・・ 1人のたくさんの人に愛された「彼」について、教授なんだけど、その弟子や娘、その娘の監視役・・いろんな人が語る。 でも彼の人間性はなかなか浮かび上がらない。 うーーーん。 とにかく不思議な人なんだ。 ドラマとかにしたらむずかしいだろうなぁ。
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