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私が語りはじめた彼は の商品レビュー

3.5

252件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    4

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2012/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長編って感じに長くはないです。 っていうか、最初読んでて短編だとばかり思ってて、3章目を読んでるときに、ストーリーが繋がってることに気づいた(苦笑) なるほど~。こういうふうに絡んでくるか~。って感じだね。 なんかね読んでて、村川って教授は、ほら、大河内桃子と麻木久仁子の元旦那だった人、なんて言ったっけ?をイメージしちゃった。 なんか見た目さえない学者風なんだけど、何故か女にモテルの。 みんな本当の村川を知ってそうで、実は本当の村川を知ってない。みんなに愛されてたそうで、実はみんなから愛されてなかった。。。そんな不思議な存在の村川教授を軸に話が進んでいくんだよね~。 なんかちょっとミステリっぽいドラマ。 でも、私はそんなに重いとは思わなかった。。。 もっとドロドロしてた方が読み応えあったかも。。。。

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2012/11/13

「私」が語り始めた「彼」の話。 一人の男の人を、妻や愛人、娘、弟子、様々な語り口で。 不倫ものでどちらかに感情移入するのではなく、完全にフェアな立場で読める面白さは、ある。 けど、少し暗くて、「彼」のどこがいいのかなぁと思ってしまっていまいちのめり込めず。

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2012/11/01

今まで読んだ三浦先生の作品の中で一番好きですね。いつもの笑いがない代わりに今までにない残酷で美しい記憶に残る言葉が満載です。この作品で何かの賞が取れなかったのが不思議。

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2012/10/31

『風が強く吹いている』以来二冊目。題名に惹かれて買った本だ。 読み始めて慌てて作家の年齢を確認した。この若さで男女の機微、長い歴史を重ねた夫婦をどこまで描けるのか興味を持った。 扱っているテーマの割りに全体的にドロドロしてないのが若さの故か、作家の狙いか、もう少しこの作家を読み込...

『風が強く吹いている』以来二冊目。題名に惹かれて買った本だ。 読み始めて慌てて作家の年齢を確認した。この若さで男女の機微、長い歴史を重ねた夫婦をどこまで描けるのか興味を持った。 扱っているテーマの割りに全体的にドロドロしてないのが若さの故か、作家の狙いか、もう少しこの作家を読み込まないとわからない。でも、文章のそこここに惹かれる一文がある。 最も脱帽した最後の部分。 《愛ではなく、理解してくれ。暗闇のなかできみに囁く私の言葉をどうか慎重に拾ってくれ。そしてまた、こうも言うだろう。きみと話がしたい。きみの話を聞かせてほしい、と。》

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2012/10/24

しっとりと静かで薄暗い、夢と現実の境目のような世界。 映像を見ているように頭にするする入ってくる三浦しをんの文章、すきだなあと再認識した。 不倫、離婚、再婚の一連の流れは、誰も幸せにならないということがよくわかるお話。

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2012/10/02

男女関係に奔放な1人の男性に関わった人達の、それぞれの視点から描かれた作品。 全体を通してとても悲しくて寂しい印象を受けた。 たった1人の男性がこんなに多くの人の人生に影響を与えてしまうんだなあとしみじみ感じた。

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2013/05/06

ドロドロ系と聞いて購入。 ほぼ期待通り妻と愛人、前妻の子と連れ子と対立した人間関係が描かれてるけど肝心の村川は、肝臓を悪くした狸という冴えなさぶり。 ある種の女にはたまらなく魅力的だそうですが、私は違うらしいね。 愛憎の愛は感じられず、諦念の諦ばかりが登場人物たちから漂ってきた。...

ドロドロ系と聞いて購入。 ほぼ期待通り妻と愛人、前妻の子と連れ子と対立した人間関係が描かれてるけど肝心の村川は、肝臓を悪くした狸という冴えなさぶり。 ある種の女にはたまらなく魅力的だそうですが、私は違うらしいね。 愛憎の愛は感じられず、諦念の諦ばかりが登場人物たちから漂ってきた。 どれだけ「愛が欲しい、恋がしたい」と寂しさをまき散らしても最後の葬列のシーンがそれの虚しさや儚さの象徴に思えた。 あと、あんまり長い比喩表現が多くてほぼ流し読みした。

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2012/09/27

各章で「彼」について、異なる立場の人々から語られていきます。 これがとっても魅力的な「彼」ならば心地良いのかもしれないが、残念ながらそうではありません。なにしろ、肝臓を悪くしたタヌキのようなオジサンなのだから。ただし、歴史学者で話上手らしいが…。 そんな「彼」はなぜか女性にもてる...

各章で「彼」について、異なる立場の人々から語られていきます。 これがとっても魅力的な「彼」ならば心地良いのかもしれないが、残念ながらそうではありません。なにしろ、肝臓を悪くしたタヌキのようなオジサンなのだから。ただし、歴史学者で話上手らしいが…。 そんな「彼」はなぜか女性にもてるらしい。そこに「彼」の自由気ままな性格も重なって周囲の人々の人生にさざ波を立てていく。いや、荒波だったりもする。一人の人間の生き様が思わぬところにまで影響し、いろんな人生が絡み合っていく。 以前に三浦さんの本を読んだときには段々テンションが上がっていったんだけど、これは低いままでした。

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2013/07/01

企画コーナー「私の本棚―健康栄養学部1年Kさんの場合」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/9/20-11/10】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo...

企画コーナー「私の本棚―健康栄養学部1年Kさんの場合」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/9/20-11/10】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1518617

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2012/09/16

面白いんだけど、熱がなくて平板な印象。 逆に最初の短篇での大仰な描写は、若い青年の戸惑いを 演出しているんだろうけど、いきなり同化しにくいので上滑りに 感じてしまった。 たぶん恋愛の執着とかどろどろを否定する主義なのでなじまないんだろう。 ただし小説としては面白い。三浦しをんは好...

面白いんだけど、熱がなくて平板な印象。 逆に最初の短篇での大仰な描写は、若い青年の戸惑いを 演出しているんだろうけど、いきなり同化しにくいので上滑りに 感じてしまった。 たぶん恋愛の執着とかどろどろを否定する主義なのでなじまないんだろう。 ただし小説としては面白い。三浦しをんは好きです。

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