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川の光 の商品レビュー

3.7

50件のお客様レビュー

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2022/04/24

人間による河川工事によって住処を奪われてしまった、クマネズミのチッチ・タータ・お父さんは、新しい住処を探しに大冒険へでる。 チッチ達は、敵のドブネズミに捕まったり、大雪のなか遭難してしまい、命を落としかけたりと、さまざまな危険を乗り越える、小さな命の物語である。 僕は、この物語...

人間による河川工事によって住処を奪われてしまった、クマネズミのチッチ・タータ・お父さんは、新しい住処を探しに大冒険へでる。 チッチ達は、敵のドブネズミに捕まったり、大雪のなか遭難してしまい、命を落としかけたりと、さまざまな危険を乗り越える、小さな命の物語である。 僕は、この物語を読んで、人間よりも遥かに小さいネズミが多くの危険を乗り越えて必死で新たな住処を探しに行くという話に、今まで読んできた動物が出てくる本と、また違った“生き物の命”を感じた。 また、この本は、『人間による河川工事によって住処を奪われてしまった』というところから、この本は、遠回しに、読者に対して現在、問題になっている『環境破壊』の深刻さを主張していると僕は感じた。

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2019/03/20

ネズミ親子3匹の命がけの大冒険が語られる。それにしても絶体絶命を乗り越える偶然ばかりで、興ざめである。意図的に盛り上げていると感じた。ハッピーエンドはお約束だ。

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2018/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*平和な川辺の暮らしは失われた。晩夏、安住の地を求めてネズミ一家の冒険が始まる。足元で脈動する世界に優しいまなざしを向け、柔らかい魂の手触りを伝える物語* ずいぶん前に読売新聞の連載で読みましたが、当時は毎日続きが気になって気になって。ネズミ一家の話ですが、犬や猫、もぐらや雀など個性豊かな動物たちも魅力的です。タータにチッチ、頑張れ!と何度も手に汗を握る展開、あたたかい読後感、全てが素晴らしいお話です。

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2017/12/21

中高生向けですかね。鼠の親子の冒険譚で読み物として読めなくはないけど、大人が読んで楽しい本ではないですね。ファンタジーとしても、人の言葉を理解しちゃうのはちょっとやり過ぎ。

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2017/11/01

ファンタジーだね、フィクションだねと、 わかっているのに引き込まれてしまう。 最後まで読みたくさせる話の巧みさに脱帽! そして、この作者がこういう動物ものを 書けるという意外さにもびっくり。

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2017/01/03

もし私が十歳くらいで、初めて小さな活字の、ちょっと大人っぽい雰囲気の分厚い物語を読む子どもだったら、きっと夢中になってこの本を読んだに違いない。 生まれ育った川原を、暗渠化する工事が始まり、離れなければならなくなった、クマネズミのタータとチッチ、そしてそのお父さんの、新しい住処...

もし私が十歳くらいで、初めて小さな活字の、ちょっと大人っぽい雰囲気の分厚い物語を読む子どもだったら、きっと夢中になってこの本を読んだに違いない。 生まれ育った川原を、暗渠化する工事が始まり、離れなければならなくなった、クマネズミのタータとチッチ、そしてそのお父さんの、新しい住処を探す冒険譚だ。 途中、ドブネズミ帝国や一匹「狼」のイタチなどの攻撃におびえながら。 また、ゴールデン・レトリーバーのタミーや、雀の夫婦、モグラのお母さん、猫のブルーに助けられながら。 ただー。 もう十歳くらいの子どもがいてもおかしくない年齢になってしまった私にとって、悲しいことに、どこか既視感を覚えてしまう。 それでも、この小さなねずみたちの中にある強さには心を打たれる。 そして、明るさや音やにおいが、この小さな生き物たちにどう感じられているかという想像力の冒険もできる。 大人になってから読んだから感じられることもある、と信じたい。 今年の実質的な「読み初め」となった一冊。

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2014/12/29

平和な川辺の暮らしは失われた。 晩夏、安住の地を求めてネズミ一家の冒険が始まる。 足元で脈動する世界に優しいまなざしを向け、柔らかい魂の手触りを伝える物語。

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2014/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] <1> 平和な川辺の暮らしは失われた。 晩夏、安住の地を求めてネズミ一家の冒険が始まる。 足元で脈動する世界に優しいまなざしを向け、柔らかい魂の手触りを伝える物語。 <2> 進め! 小さく弱く、勇敢な者たちよ。 囚われの身となったゴールデン・レトリーバーを奪還するべく、大小7匹の動物チームが、東京大横断の旅に出た―イラスト多数・折込地図付き。 [ 目次 ] <1> <2> [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/10/14

川の暗渠化工事のため、慣れ親しんだ巣穴を離れることになったクマネズミのタータ、チッチ兄弟、そしてお父さんの3匹。 人間には短い距離でも、クマネズミには大冒険。 道に迷ったり、下水で死にそうになったり、ドブネズミたちに捕まったり、猛禽類にさらわれたり、人間に飼われそうになったり、駅...

川の暗渠化工事のため、慣れ親しんだ巣穴を離れることになったクマネズミのタータ、チッチ兄弟、そしてお父さんの3匹。 人間には短い距離でも、クマネズミには大冒険。 道に迷ったり、下水で死にそうになったり、ドブネズミたちに捕まったり、猛禽類にさらわれたり、人間に飼われそうになったり、駅を超えるためにバスに乗ったり! そんな大変ななかでも、スズメの親子を助けたり、ドブネズミだけど、味方になってくれた友達と出会えたり、ネコや人間の男の子にも助けてもらえたり。 大冒険。 『ガンバ』的な・・・ 新聞に連載されていたとのこと。言葉なども、普段はあまり使わないような熟語が出てきたりして、しっかり作られた作品。 でも、 かしこいネズミのセリフに、辞書片手になる自分が少し悲しい。 ネズミに言葉を教えてもらう的な・・・ハイ、阿呆なのは私です。

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2014/05/26

川辺に住むクマネズミの一家が住処を追われ引っ越しをするという物語なのだけれど、これが頁を繰らずにはいられなくなる語り口で、その展開にぐいぐいと引き込まれる。 子どもが読んでも楽しめると思うが、大人が読んでも十分にその面白さを堪能できる。すばらしい物語だ。 見返しの地図イラストと、...

川辺に住むクマネズミの一家が住処を追われ引っ越しをするという物語なのだけれど、これが頁を繰らずにはいられなくなる語り口で、その展開にぐいぐいと引き込まれる。 子どもが読んでも楽しめると思うが、大人が読んでも十分にその面白さを堪能できる。すばらしい物語だ。 見返しの地図イラストと、文中のイラストも秀逸!

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