川の光 の商品レビュー
川原に住むねずみ一家が、川の暗渠化工事のために、新しい住処を求めて旅する話。 ねずみの目線に立ってよくぞ書いて下さったと感心します。 人間が100年に一度起こるかどうかの洪水の被害をなくすために、堤防をつくったり川を暗渠にすると、動物の動線が寸断されて、大変な目に合うんですよ~...
川原に住むねずみ一家が、川の暗渠化工事のために、新しい住処を求めて旅する話。 ねずみの目線に立ってよくぞ書いて下さったと感心します。 人間が100年に一度起こるかどうかの洪水の被害をなくすために、堤防をつくったり川を暗渠にすると、動物の動線が寸断されて、大変な目に合うんですよ~って警鈴を鳴らしている作品でもあります。 人間は自然の一部なのか否か、考えされられますな~
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「川の光」松浦寿輝著、中央公論新社、2007.07.25 p390 ¥1,785 C0093 (2008.04.14読了)(2008.03.27購入)(2007.11.20増刷) 著者 松浦 寿輝 1954年東京生まれ 1988年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。 1995年、評...
「川の光」松浦寿輝著、中央公論新社、2007.07.25 p390 ¥1,785 C0093 (2008.04.14読了)(2008.03.27購入)(2007.11.20増刷) 著者 松浦 寿輝 1954年東京生まれ 1988年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。 1995年、評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞。 1996年、『折口信夫論』で三島由紀夫賞。 2000年、『知の庭園―19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。 200年、「花腐し」で芥川賞受賞。 2005年、『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平賞。 2005年、『半島』で読売文学賞を受賞。 (アマゾンより) 『読売新聞』大人気連載の単行本化。川辺の棲みかを追われたネズミ一家が、新天地を求めて旅に出る。小さな命の躍動を余すことなく描き出した冒険物語 (「BOOK」データベースより)amazon 平和な川辺の暮らしは失われた。晩夏、安住の地を求めてネズミ一家の冒険が始まる。足元で脈動する世界に優しいまなざしを向け、柔らかい魂の手触りを伝える物語。
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2008.04.14 このごろはビジネス本かマネー本か社会問題の本づいていたもので、純粋に「お話を読む」楽しみを味わったのは自分的には結構久しぶりでした。松浦寿輝『川の光』。 これは読売新聞に掲載されていた小説だそうです。動物が主人公の新聞小説って珍しい。 『川の光』、普通に...
2008.04.14 このごろはビジネス本かマネー本か社会問題の本づいていたもので、純粋に「お話を読む」楽しみを味わったのは自分的には結構久しぶりでした。松浦寿輝『川の光』。 これは読売新聞に掲載されていた小説だそうです。動物が主人公の新聞小説って珍しい。 『川の光』、普通にすごく面白かったのです。確か日経の書評で褒められてたので、興味を持って読むことにしたのでした。 タータとチッチ、それにお父さんネズミが、これまでの住処を追われて新天地にたどり着くまでの話なのですが……いやはやいろんな事件が起こってもう。 あまりにハラハラドキドキして、久々に「飛ばし読み→話の行方を確認してから戻って再読」しちゃいました(笑) 動物視点で書かれた話を最後に読んだのは、いったいいつのことだろう? なんだか子供のころに戻ったように、タータやチッチと一緒に「小さな大冒険」をしてしまったのです。 他の登場人物(登場動物?)も魅力的でした。スズメの家族、犬のタミーにモグラの親子。造形が実にうまい。目に浮かぶよう。
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ネズミの親子の冒険物語です。 小動物達の助け合う姿に癒されます。ゴールデン・レトリーバーのタミーがナイス。
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前々から気になっていつか読もうと思っていた本をようやっと読めた。完全に児童書ですね。この本。でも、面白かった。十分に楽しめた。この数日間、ネズミ達の事が気になって気になって…。人間が気にしていないだけで、ネズミにだってこういう物語があるのかなぁ。あったらいいなぁ。と思った。もっと...
前々から気になっていつか読もうと思っていた本をようやっと読めた。完全に児童書ですね。この本。でも、面白かった。十分に楽しめた。この数日間、ネズミ達の事が気になって気になって…。人間が気にしていないだけで、ネズミにだってこういう物語があるのかなぁ。あったらいいなぁ。と思った。もっとルビを増やした版を作ってもらって、子供たちにも読ませたい。
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すばらしい一冊。ねずみの可愛さと自然の偉大さが上手に表現されている。 とにかく可愛い。あたたかい。 優しい気持ちになりたい人におすすめ。
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ネズミの家族の物語。 妻を亡くした父、長男タータ、次男チッチ 川の工事で棲家を追われ移動。上流に進むとクマネズミの縄張り。大回りすると大雨にあい、図書館に住むグレンに助けられる。 下水に流され、チッチは逸れるが、猫に助けられる。川までの道を教えてもらう。クマネズミに遭遇するが、グ...
ネズミの家族の物語。 妻を亡くした父、長男タータ、次男チッチ 川の工事で棲家を追われ移動。上流に進むとクマネズミの縄張り。大回りすると大雨にあい、図書館に住むグレンに助けられる。 下水に流され、チッチは逸れるが、猫に助けられる。川までの道を教えてもらう。クマネズミに遭遇するが、グレンの知り合い。 父と兄に合わせてもらう。脱出させてもらう。モグラの親子とあう。チッチは、モズクにさらわれる。雀に子供に拾われて動物病院にいることがわかる 父とタッタは、病院の前で仮病をつかう。3人一緒に檻の中。ガラガラがこわれて、扉をあけることに成功。奥さんのピアスを発見。ゴミ袋にまぎれて 家を脱出。上流に進むが、駅を越えられない。バスに乗り、反対側へ。途中、バスの中で人間に見つかるが、以前助けてくれた子供に救われる。 配管の中に住むが、人間が金網をつけられ父が出られなくなる。大学教授に飼われているタミーを呼ぶように雀に頼む。 上流に進むが、雪が降ってくる。凍死寸前の所、昔の知り合いのネズミに助けられる。 グレンは革命に成功。動物病院は繁盛。猫の飼い主の老婆は呆け防止に成功。タミーは新しい穴を作って、勝ってに散歩している。
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是非是非、皆に薦めたい本の一冊!!家族、友達、人は(ねずみは)決して一人で生きているのではありませんから。
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ネズミの冒険話、と言えば、児童書のような感じがしましたが、実際に読んでみると、スピード感を持って読めました。ちょっとそんなうまくいくはずないだろう・・・という場面もいくつかありましたが。
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ねずみの冒険のお話。環境破壊や助け合って共生していくことなど考えさせられた点で大人向けの話でもあった。子どもの頃に読みたかったなぁ。
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