川の光 の商品レビュー
p21「『(前略)なあタータ、ぼくらほど幸福なネズミはいないんだよ。』口数のすくないお父さんがいっぺんにそんなに喋るのは珍しいことだったので、その言葉はタータの心に深く刻みこまれた。」 ネズミの親子が、住んでいた川を追い出され新しい住処を探しに行くまでの冒険の話。 子ども向け...
p21「『(前略)なあタータ、ぼくらほど幸福なネズミはいないんだよ。』口数のすくないお父さんがいっぺんにそんなに喋るのは珍しいことだったので、その言葉はタータの心に深く刻みこまれた。」 ネズミの親子が、住んでいた川を追い出され新しい住処を探しに行くまでの冒険の話。 子ども向けかと思いきや、なかなか残酷な箇所もあり…温かいほのぼのなおとぎ話ではありません。自然界の美しさはもとより、残酷さの描写もあり、それが何より引き立っています。素敵です。 子どもの読書感想文に向いてるような気がしなくもないです。 ラストの語り手の話す箇所が印象的でした。盛り上がりもすごかった。 そしてちゃんとそれぞれの後日談というかも回収してくれる所に愛を感じました。 僕っ娘タミー超かわいい。 p94「そして、図書館なんていう、こんな巨大なものまで、どうして人間たちは作ったのかな」とタータがさらにつぶやく。 「さあ」グレンはしばらく黙って、やがて「怖いから、じゃないのかな」とぽつりとつぶやいた。 「怖いって……何が怖いの?」 「死ぬのが、怖いんじゃないのかな」 グレンのいる図書館のシーンはとても好きでした。 図書館のシーンがとても好きでした。
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王様のブランチの優香が絶賛していたので読んでみたが、ネズミ親子三匹の大移動冒険物語だが、百田直樹の「風の中のマリア」のような生態学をある程度ベースにおいたような話ではなく、動物を擬人化したディズニー的童話であった。
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ネズミが主人公の、ほのぼのとした子供向け小説・・・かと思ったら、想像以上に過酷な運命が彼らを襲います。 人間にとっては何でもない距離でも、ネズミにとっては生死を賭けた大冒険になるんですね。 はらはらドキドキ。タータたちを一刻も早く安心できる場所に行かせてあげたくて、なかなか本を閉じることができませんでした。
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秋から始まった新聞小説『川の光2 タミーを救え』を 楽しみに読んでいるのですが、2ということは1がある?と 思って調べてみたらありました。知らなかった。 そういえば同じタイトルでNHKでアニメをやっていたなぁ。 私は動物が好きなので、次から次へと辛いことが起きるたびに 早く最後のページになれと思ってしまう。このお話もそう。 この主人公の3匹の親子ネズミも何度死を覚悟したか…。 「三匹のネズミが死にかけている。 銀河系の辺境の、とある恒星の周りを公転する、地球という ちっぽけな惑星の上での出来事だ。」 ここから始まる第二部28を読んで胸が苦しくなりました。 どうしても原発で立ち入り禁止区域となった土地をさまよう 牛や豚や犬や猫たちの姿が目に浮かんできてたまらなく なりました。 仲良く飼われていた猫たちが共食いの果てに命を落とし、 野犬となった元飼い犬たちは殺処分される。 神様は自分の姿に似せて人間を創ったそうですが、 その意味は、他の生き物たちが地球で生きていくあらゆる 手助けがしやすいからではないのかと思うのですが、 神様の意思に反したことばかり繰り返している人間。 この本はただのネズミ親子の冒険物語ではないです。
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チッチとタータ癒されるー ゴールデンレトリーバーが阿呆キャラなのが可愛らしく、実際のこの種の犬のイメージと合致した、賛成!
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泣きました!笑いました! ネズミの家族の引越物語。一言でいえばそーゆーお話なんだけど なんかもう、すごくいい! 次から次へと襲い来る困難。 どーやらこれは新聞小説だったようなので、 これは毎日読むの楽しかっただろうなあ。読売新聞とっときゃよかった。 ちいさな、ちいさな生き物が本当に懸命に生きる姿は 健気で、力強い。 私は人間なので田中先生とか圭一くんとか、 優しい人間もでてくるとこがめっちゃぐっときた。 そして動物病院でお父さんとタータが棒になってたのに爆笑した。 いや、必死なのだろうけど、ごめん、なんかかわいすぎる。 奥さんがいい人でよかった~! あーそれから溌剌元気いっぱいなタミーサイコ~! 友達だからって・・・・。うう私もタータにもらい泣きしちゃったよ~。 でもってよーやく家族三人新天地へと思いきや、最後の最後で雪! ほんっと、どーなることかと。うう、助かってよかった! 次なる大冒険ってなんなのしら?メッチャきになる、読みたい~~! あーそれからグレン達の冒険も、是非是非一冊にしてほしいです!!
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ターターたち一家が住んでいた川が 埋められてしまうことになった。 上流に遡って新たな住処を探すことに決めたが ドブネズミに阻まれたり下水で離れ離れになったり チッチがノスリに捕まったりお父さんが閉じ込められたり なかなか上手くいきません。 しかし犬のタミーやスズメの親子、ネコのブ...
ターターたち一家が住んでいた川が 埋められてしまうことになった。 上流に遡って新たな住処を探すことに決めたが ドブネズミに阻まれたり下水で離れ離れになったり チッチがノスリに捕まったりお父さんが閉じ込められたり なかなか上手くいきません。 しかし犬のタミーやスズメの親子、ネコのブルーなど 多くの助けを得て旅を続けていきます。 装画・挿画:島津和子 装丁:中島かほる 表紙ロゴ製作:読売新聞編集局デザイン課 DTP:平面惑星 命がけの旅のはずなのにのんびりしています。 もっと開発に向けてのメッセージ性が強いのかと思いきや。 個人的に圭一くんが一番好き。いい子です。 最後の方の宇宙視点はいらないと思う。 第一章「帝国」との戦いってあるから ガンバの冒険みたいなのを想像してたら 全然通り過ぎるだけだった… アナザーーストーリーでグレンの話作るのかな。
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長いって…何でこんなに長ったらしいんだ…小学校の教科書に載ってそうな内容だ。読書感想文書くのに適してるんじゃないですか。 もっと半分くらいの長さでサクサクイベントが進んでいたら、星3つ4つ(4つはないか)だったかなぁ。
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ネズミのタータとチッチ、そしてお父さんが新しい住処を求めて大冒険 新聞に載ってたを思い出して。ネズミはもちろんモグラやスズメなども出てきて可愛らしいかんじです。子どもが喜びそう。
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