怖い絵 の商品レビュー
名画に含まれた寓意、社会的な背景、画家の諸事情などの解説であるが、「怖さ」をキーワードにしているところが新鮮だ。一見ふつうの絵にどんな「怖さ」がひそんでいるのか、それがどのように解き明かされるのか?これは、ミステリのようにおもしろい。 報われぬ愛の悲劇、画家がモデルに抱いている恐...
名画に含まれた寓意、社会的な背景、画家の諸事情などの解説であるが、「怖さ」をキーワードにしているところが新鮮だ。一見ふつうの絵にどんな「怖さ」がひそんでいるのか、それがどのように解き明かされるのか?これは、ミステリのようにおもしろい。 報われぬ愛の悲劇、画家がモデルに抱いている恐怖や悪意、密告が奨励される社会の恐ろしさ、などさまざまな「怖さ」が明かされるが、ときに「怖い」は、痛烈な批判の言葉ともなる。受胎告知をうけた娘の動揺と恐怖をまざまざと描いた文章は、まるで神を告発しているかのようだ。 が、こんなに知的刺激に満ちた本であるのに、私がもっとも興奮したのは本文とまったく関係ないところだった。ジョルジョーネの項の参考資料、マセイスの『醜い公爵夫人』(1525年頃)。この顔、衣装、題名。これはまさしく、『ふしぎの国のアリス』に登場するみにくい公爵夫人!!元ネタがあったんだー!読まなきゃ、『アリス』。
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買ったことすら忘れて放置していた本! ガラッと気分を変えて、楽しく読めました。こういうの大好きだった自分を思い出した(笑) 見るからにグロテスクな絵、よくよく考えて見てみるとゾーッとする絵。何を怖いと思うかは人それぞれだけど、個人的には後者のタイプが好きです。 あーー美術館行きた...
買ったことすら忘れて放置していた本! ガラッと気分を変えて、楽しく読めました。こういうの大好きだった自分を思い出した(笑) 見るからにグロテスクな絵、よくよく考えて見てみるとゾーッとする絵。何を怖いと思うかは人それぞれだけど、個人的には後者のタイプが好きです。 あーー美術館行きたい!
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採り上げている絵のチョイス、まなざしの鋭さ・的確さは勿論のこと、やはり特筆すべきは筆者の文章の面白さであると思う。個人的には大変好み。 最近2巻も出版されました。売れてるそうです。納得。
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美術解説書 その時代背景、作者・モデル等、絵のバックボーンをとても分かり易く 書いてある。 また、ゴシップ的ネタも多く、今と当てはめて考えたり、逆に理解できない 考え方に驚いたり、面白かった。
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〜お薦めお返事〜 お薦め有り難うございます!初めてみた本です。こんな本もあるんだなぁ!と驚きました。レビューを読んでみると、これは面白そう!けれど、電車の中で揺られながら、片手で読むにはちょっと辛そうな重さの印象を、値段から受けます。文庫・・・ではないですよね?それとも文庫なのか...
〜お薦めお返事〜 お薦め有り難うございます!初めてみた本です。こんな本もあるんだなぁ!と驚きました。レビューを読んでみると、これは面白そう!けれど、電車の中で揺られながら、片手で読むにはちょっと辛そうな重さの印象を、値段から受けます。文庫・・・ではないですよね?それとも文庫なのかな?ちょっとこれは興味をそそられますが、私が元々知っている絵画の裏話がどれ程あるかで、この書籍の面白さも随分と違ってくるような気もしました。まずは絵の知識を増やしてからか、または、レビュー通りに美術館に行く前とかに読むと良いかもしれませんね。何にしても、こんな本があるのだなぁと、凄く新鮮でした!お薦め有り難うございました!>たもつ
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有名な絵の裏側ってこんなだったのね。 ルーブルとか行く前に読んだりするのもいいかも。 たまに古い本とかのカバーの絵になっているものとか、 映画とかに出てくる絵とか、こんな意味あってあの場面でてきたのねとか。 もっとグロいの想像してたけど、ターガーの絵とかの方が不気味さはあるな...
有名な絵の裏側ってこんなだったのね。 ルーブルとか行く前に読んだりするのもいいかも。 たまに古い本とかのカバーの絵になっているものとか、 映画とかに出てくる絵とか、こんな意味あってあの場面でてきたのねとか。 もっとグロいの想像してたけど、ターガーの絵とかの方が不気味さはあるな。
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愛読者カードに、「あなたが怖いと思った画はどれですか」というのがあって、私はとりあえず、「イーゼンハイムの祭壇画」を選んだ。しかし、個々人によって怖い画は当然異なってくるだろう。普通に考えれば、「サトゥルヌス」を怖いと感じるであろうが、今は若いが将来を考えれば、女性は「老婆の肖...
愛読者カードに、「あなたが怖いと思った画はどれですか」というのがあって、私はとりあえず、「イーゼンハイムの祭壇画」を選んだ。しかし、個々人によって怖い画は当然異なってくるだろう。普通に考えれば、「サトゥルヌス」を怖いと感じるであろうが、今は若いが将来を考えれば、女性は「老婆の肖像」を怖い画に選ぶかも知れない。 その時その時によって、怖さが異なるので、本物を見る機会が訪れた時に、再度目をを通してみたいと思わせる好著である。
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絵画に含まれている意味を この本では 怖い と思われる意味を 知れます。 何も知らずに実物をみていた絵画もあったし、 これからは美術館に行く前も下調べもっとしないとなぁって思いました 単純に、綺麗☆ とか思う心も大切にしたいー 2007.december
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2008.3.7 絵画もいろいろな見方があるものだ。深いね。だから飽きることなく眺められるんだと思う。
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図像学にも歴史にも通じていなければ書けない一冊!実に興味深く読めた!!実際に見た作品もあったが、この本を読んでから見たら、ちがったものがあったのに。。。
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