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怖い絵 の商品レビュー

3.8

229件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2010/09/16

 その絵の裏側に必要以上の "ドラマ" を見つけたがるのは日本人の悪い癖なのかも知れない。んじゃそのドラマさえよければ絵自体はどヘタでもいいのか? それは行き過ぎとして、少なくとも絵は見る者の心を映す鏡でもあるのだ。どんな権威(書いた本人も含め)による &qu...

 その絵の裏側に必要以上の "ドラマ" を見つけたがるのは日本人の悪い癖なのかも知れない。んじゃそのドラマさえよければ絵自体はどヘタでもいいのか? それは行き過ぎとして、少なくとも絵は見る者の心を映す鏡でもあるのだ。どんな権威(書いた本人も含め)による "正統な" 解釈も鑑賞者個人にとっては、絶対的に正しいことはない。絵の中に恐怖を感じるとしたら、そこに自分の心の奥底に眠る不安を呼び起こされる何かを発見していることに他ならない。 (続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/200807/article_12.html

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2010/09/20

この本を読んだ後に、アルテミジア・ジェンティレスキの『ユディトとホロフェルネス』の本物を鑑賞したんやけど、普通に絵画鑑賞するより絵の迫力を思う存分楽しめたわ~。 絵画に隠された真実を知ったり、推測したり、時代背景を学ぶことによりもーっと絵画鑑賞を楽しめることが分かった1冊です!...

この本を読んだ後に、アルテミジア・ジェンティレスキの『ユディトとホロフェルネス』の本物を鑑賞したんやけど、普通に絵画鑑賞するより絵の迫力を思う存分楽しめたわ~。 絵画に隠された真実を知ったり、推測したり、時代背景を学ぶことによりもーっと絵画鑑賞を楽しめることが分かった1冊です! 文章も分かり易くてGoodやね☆

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2010/09/25

(2010/09/10購入&読了) かなり前から気になってた本。 紙とインクの質が大変好み。だが、インクが沈みすぎていて絵の細かいところが見えない。惜しい。 中野氏の主観の入りまくった解説が面白い。好奇心を刺激された。

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2010/08/07

友達のすすめで読んだ。ドガの踊り子の絵にそんな暗い歴史が潜んでいたとは! みたいなネタ満載で、歴史雑学とアート好きなら楽しい本。しかし、かなりの人気で図書館で結構待った。

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2013/04/20

面白い絵を取り上げ、独特な切り口で解説してきます。 歴史の厚みが興味深い。 ドガの「エトワール」、ティントレットの「受胎告知」、ムンクの「思春期」、クノップフの「見捨てられた街」、ブロンツィーノ「愛の寓意」、ホルバイン「ヘンリー8世像」、ルドン「キュクロプス」、ラ・トゥール「いか...

面白い絵を取り上げ、独特な切り口で解説してきます。 歴史の厚みが興味深い。 ドガの「エトワール」、ティントレットの「受胎告知」、ムンクの「思春期」、クノップフの「見捨てられた街」、ブロンツィーノ「愛の寓意」、ホルバイン「ヘンリー8世像」、ルドン「キュクロプス」、ラ・トゥール「いかさま師」、ジェリコー「メデュース号の筏」など。 確かにメデュース号の遭難を描いた筏の絵は怖いよね… ドガの絵は、当時のバレリーナの実態(貧しい少女達にパトロンが付く)を画家本人が気にしていないのも怖いと書いてあるけど、告発的な作品で悪評被ってるのでそうでもなかったのでは。 ムンクの作品はいかにも思春期の少女らしく、爆発しそうな不安定さを感じさせて、痛々しさもあるけどいい絵だと思います。ムンク本人は早く母を失ったのを皮切りに次々に家族を失っていく哀しい人生で、45歳で自ら精神病院に入院、以後は絵を描いていないのだけど。 ラ・トゥールのはユーモラスにも見える詐欺師の絵だが、本人が破綻していたとは知りませんでした。 女性画家アルテミジアの描いたユーディトはリアルで、確かに怖いです。 ヘンリー8世の肖像はアン処刑後、次の王妃が妊娠中の時期だとか。その王妃が待望の王子を産み落として死んだ後、次の王妃になるべき女性の肖像画も描いたが、絵ほど美貌でないのでヘンリーが激怒して離婚。仲介した寵臣クロムウェルは死刑に。画家も震え上がったことでしょう。 そんなに怖くないのもあるけど、いやはや~なのも? 画家の人生もまた数奇で怖かったり… 面白かったです。

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2010/07/09

非常に興味深い内容でした。 自分は美大を卒業したのに、絵画に秘められたこんな事実は、まったく知りませんでした。 中世における絵画の意味、当時の世相、背景の中で絵画が生まれた意味など… 冒頭のドガの絵は、中学校の美術室に飾ってあって、当時から何やら恐ろしい気配を感じていました。 脇...

非常に興味深い内容でした。 自分は美大を卒業したのに、絵画に秘められたこんな事実は、まったく知りませんでした。 中世における絵画の意味、当時の世相、背景の中で絵画が生まれた意味など… 冒頭のドガの絵は、中学校の美術室に飾ってあって、当時から何やら恐ろしい気配を感じていました。 脇に控える黒い影のような人物が恐ろしくて、死神みたいに自分には映っていましたが、実は……

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2013/06/25

NHK『知る楽』でこの『怖い絵』の特集を放送しているのをたまたま見て再読。 (テレビのほうが細部まで見せてくれるのでわかりやすかったな、やっぱり。) 文学作品は作者の生きた時代や文化(あるいは作者自身)のコンテクストから切り離して語られる事は難しい。 絵画もまた然り。 そのコン...

NHK『知る楽』でこの『怖い絵』の特集を放送しているのをたまたま見て再読。 (テレビのほうが細部まで見せてくれるのでわかりやすかったな、やっぱり。) 文学作品は作者の生きた時代や文化(あるいは作者自身)のコンテクストから切り離して語られる事は難しい。 絵画もまた然り。 そのコンテクストを横断して、普遍的、原始的な感情(今回の場合は「恐怖」という感情)を呼び起こす。

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2013/02/11

[図書館] 読了:2010/6/14 2巻の方が筆がノってて面白かった。初巻はやや描写がくどく、作者の主観が入り込み過ぎと感じた。特に、ダヴィッドのマリー・アントワネットのところで顕著。 今回印象に残ったのは以下。 ・レーピン『イワン雷帝とその息子』 …ツァーリの表情が、...

[図書館] 読了:2010/6/14 2巻の方が筆がノってて面白かった。初巻はやや描写がくどく、作者の主観が入り込み過ぎと感じた。特に、ダヴィッドのマリー・アントワネットのところで顕著。 今回印象に残ったのは以下。 ・レーピン『イワン雷帝とその息子』 …ツァーリの表情が、目が、圧巻。後継者たる息子をその手で殺した、老いた父親。その目を見れば、彼の絶望が分かる。 今彼には、きっと周りの世界がヴェールを1枚通したかのように見えているだろう。意識はおぞましき現実から乖離しようとし、だがその手から感じる、瀕死の息子から命が消えゆくさまが、彼を現実に引き戻す。 絶望しか残されていない現実に還る、その何と残酷なことか。 ・ベラスケス『教皇インノケンティウス十世像』 ...ベラスケスはやっぱりすごい…と思った。描かれた人間の真の魂を写し取るというか。 「神に仕える身というより、どっぷり俗世にまみれた野心家であることが暴露されている」 ・ラ・トゥール『いかさま師』 …これも目がすごい。

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2010/05/14

一言でいえば絵画(名画)を通した西洋史入門か。 西洋史のさまざまな断片を楽しく知ることができる。 これまであまり縁がなかった西洋本を、『ボローニャ紀行』で読んだ流れて読んでみたのですが、正解! 続編(2、3)も読みたいですね。 [08.5.27]

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2010/05/10

絵が描かれた時代背景が説明されてて、絵の見方に違う視点を与えてくれる本でした。 タイトルどおり「怖い絵」の紹介なのですが、「怖くない絵」の時代背景も知りたくなる本でした。 2・3巻もあるので続けて読みまーす。

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