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大鴉の啼く冬 の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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翻訳のリズムが。。。。

何だろう、リズムが合わない。私には。 文章のところどころで小さい石に躓く私が居る。「水時計」の時も感じた。 どうもこの方の翻訳が私の読書リズムと合わないんだと思う。 読むのに時間がかかった&途中で読み返しが多かった。 頭にストーリーが入って来辛い。 あくまで私には・・・...

何だろう、リズムが合わない。私には。 文章のところどころで小さい石に躓く私が居る。「水時計」の時も感じた。 どうもこの方の翻訳が私の読書リズムと合わないんだと思う。 読むのに時間がかかった&途中で読み返しが多かった。 頭にストーリーが入って来辛い。 あくまで私には・・・です。他の方のレビューを見ても同じような感想はないのであくまでも私個人の意見です。 話は伏線も多く読み応えのある内容だしシェトランドという土地の閉鎖性も良く出ている。と思う。 2作目。。。迷ってます。

ぽんた姐

2024/04/06

ペレス警部シリーズ一作目。雪原で黒髪の少女の絞殺遺体が発見される。シェトランド島の自然と、濃密な人間関係が描かれる。ペレス警部のじっくりとした捜査のペースで物語が進むが、後半は一気読みしてしまう展開である。怪しげな人物が続々登場するので、犯人探しも楽しい。

Posted byブクログ

2024/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語全体のこの「トーン」は好きです。 4人の視点で書かれるというのも、新鮮でした。 意外な犯人に、驚きの声が出てしまったけど、 (もう一度読み直さないと、色々読み落としてる) 私が犯人の立場でも、同じことをした…かも。 次も読みます。

Posted byブクログ

2023/12/01

北欧ミステリとは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの主に5か国が舞台となるミステリー作品のこと。このジャンルでは、アイスランドを舞台にした「湿地」が有名になりましたね。本書もそんな北欧ミステリです。 舞台となるのは、アイルランドとノルウェーの中間...

北欧ミステリとは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの主に5か国が舞台となるミステリー作品のこと。このジャンルでは、アイスランドを舞台にした「湿地」が有名になりましたね。本書もそんな北欧ミステリです。 舞台となるのは、アイルランドとノルウェーの中間くらいの海洋に位置するシェットランドの孤島。この地で大晦日の夜、長年の間家に閉じこもる老人を2人の女子高生が訪問するところから物語は始まります。翌朝、2人の女子高生のうちの1人の遺体が近くで発見されました。シェトランドでは数年前にも別の少女少女が疾走する事件が起きています。その過去の事件の容疑者でもあったマグナスは、当然今回の殺人でも皆から疑われます。噂やゴシップで非難されることとなったマグナス。状況証拠に基づいてマグナスを逮捕した島の警部のジミー・ペレスですが、彼は別の未知の殺人者を示す手がかりを見つけ、誰もが行きたがらないシェットランド諸島の過去に深く迫る捜査の迷路に入っていくというのがストーリーのあらすじです。プロットの中には様々な紆余曲折が盛り込まれており、最後まで犯人はなかなか本性を現しません。 そのせいか、最初の内はローカルな人間関係の事情の説明が主で、とにかくまともにストーリが動き出すのがかなり後の方になるため、読む人を選びそうな感じの一冊です。

Posted byブクログ

2023/11/20

終始淡々としたモノローグでつづられる物語。 退屈ではないものの、先へ先へと言う気持ちにはならず、ゆっくりめのペースで読んでいたところ、 最後の最後、犯人が明らかになった時、 思わず「えーーーっ⁉︎」と叫んでしまった。 それくらいの意外な結末。 イギリス本土と北欧の間に位置する...

終始淡々としたモノローグでつづられる物語。 退屈ではないものの、先へ先へと言う気持ちにはならず、ゆっくりめのペースで読んでいたところ、 最後の最後、犯人が明らかになった時、 思わず「えーーーっ⁉︎」と叫んでしまった。 それくらいの意外な結末。 イギリス本土と北欧の間に位置するシェトランド島。 セーターと牧羊犬くらいしか知らなかった土地が、 このような場所にあったとは。 華やかな観光地とは言えないけれど、 味わい深く描かれていて、「シェトランド四重奏」とされるこのシリーズ、続きも読むつもり。

Posted byブクログ

2023/08/25

濃密な心理描写と雪原の描写が大変素晴らしい。まるでその場に居合わせてしまったかのような雰囲気がある。それだけに後半に至っての失速が残念。それまではテンポよく進んでいたのに突然バキッと勢いを殺されたような感じがした。それでも読ませる作品ではある。

Posted byブクログ

2023/05/26

イギリス最北端の地、シェトランドが舞台。元旦の深夜にマグナスの家を訪れた二人の高校生のうち一人が、4日後絞殺されて発見される。 住民全員が知り合いの小さなコミュニティで起こった犯罪。8年前の少女失踪事件と関係はあるのか。 孤独な老人マグナスが知的障害があるということで、あっけな...

イギリス最北端の地、シェトランドが舞台。元旦の深夜にマグナスの家を訪れた二人の高校生のうち一人が、4日後絞殺されて発見される。 住民全員が知り合いの小さなコミュニティで起こった犯罪。8年前の少女失踪事件と関係はあるのか。 孤独な老人マグナスが知的障害があるということで、あっけなく捕まってしまう描写がツライ。小さなコミュニティならではなんだよな。だからこそ「違和感」を感じるペレス警部が救いだし、ロンドンから来た第一発見者フランの“一般的な”感じ方に救われる。 キャサリンが直前まで「何を」していたかが→ わかったあたりから話がぐんぐん進んで面白くなる。 イングランドとノルウェーの間にある島、しかも冬が舞台だからとにかく寒々しく、常に曇天な雰囲気が漂うんだけど、これもまた物語の雰囲気を盛り上げてるなーと思う。 味わいがある物語。 一つ残念なのが、ブクログのネタバレ感想よ……430ページも読んでフーダニットを楽しめないとか地獄かよ……。1番上にあるから、私以外にも被害者いそう。辛い。 モンハンみたいにキックできたらいいのに(乱暴)

Posted byブクログ

2023/04/21

英国本島から遥か北の最果ての地「シェトランド諸島」 ― 人口わずか2万2千人と「誰かに知られずにはオナラも出来ない、誰もが知り合いの土地」を舞台に、大鴉の群れが飛ぶ雪原で絞殺された女子高生の死体をめぐり、八年前の少女失踪事件の容疑者で知的障害者の独居老人、シングルマザーの教...

英国本島から遥か北の最果ての地「シェトランド諸島」 ― 人口わずか2万2千人と「誰かに知られずにはオナラも出来ない、誰もが知り合いの土地」を舞台に、大鴉の群れが飛ぶ雪原で絞殺された女子高生の死体をめぐり、八年前の少女失踪事件の容疑者で知的障害者の独居老人、シングルマザーの教師、地元警察の警部の三人称で語られる、虚々実々の群像心理ミステリ-。 E.ブロンテの『嵐が丘』を連想させる荒涼たる地での、閉ざされた社会の渦巻く人間ドラマを描いた本作は、英国文学の気品さを漂わせた心揺さぶる長編小説。

Posted byブクログ

2023/01/07

原題”Raven Black" カラスじゃなくて、大鴉、しかも鳴くじゃなく啼く。 こういった小道具の情景設定へ与える雰囲気がぴったり来ている。 個人的には【ユアン&サリー】 【マイクル&シーリア】 【ケネス&サンドラ】の3組の夫婦が作る空気感の微妙な色合いがハーモニー...

原題”Raven Black" カラスじゃなくて、大鴉、しかも鳴くじゃなく啼く。 こういった小道具の情景設定へ与える雰囲気がぴったり来ている。 個人的には【ユアン&サリー】 【マイクル&シーリア】 【ケネス&サンドラ】の3組の夫婦が作る空気感の微妙な色合いがハーモニーの様に奏でられ、ともすると退屈極まりない殺人事件解決物語へ色を添えている。 何といっても狭い空間、登場人物が限られているから、犯人の目星はすぐ着きそう・・と言っても知的に問題のある老人を証拠なしにしょっ引き立てるのは些かやり方がちゃち。8年前の少女殺人事件の古傷、なにやらろくに捜査もしていなかった感があるのは鼻しろむ。 そうなるとサスペンスというより解説に有るようにイギリスの最北端、地の果てともいうような孤絶の小さな町の人間劇を愉しむというのが正解だろう。 北欧の小人を思わせる様な老人、おちょくるような2人の少女との絡み・・そして数日後の死体。マフラーの赤、黒髪、雪の白・・発見者が元画家という事も併せてなんと色彩的。 更に一人のCの頭文字を持つ少女が行方不明・・は何ともおまけっぽく。 火と炎の祭りを背景に盛り上げたかったようだが、「男たち衣装をまとって欲望を秘めつつ、踊りあかす」空気感は今一つ内容にマッチしていないように思えたが。

Posted byブクログ

2023/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アン・クリーヴスのシェトランドシリーズ(カルテット)第1巻。 全8冊のシリーズがとうとう完結したとのことで。 15年ぶりの再読(奥付見て、購入してからそんなに経つかと愕然)。 女の子が殺された。過去にも行方不明になった女の子がいる。現場近くに怪しい男が住んでいる。 事件自体はシンプルで、大掛かりなトリックはない。小さなコミュニティのシェトランド諸島で、誰が何のために殺したか。4人の視点から語られる。 終盤近くになり、殺された女の子の行動が明らかにされる。そこからの展開は早い。 シェトランド諸島の有名な祭りアップ・ヘリー・アーの最中、容疑者と思われる登場人物が順番に姿を現す場面は圧巻。最後の最後まで犯人が分からず、フーダニットを楽しませてもらった。

Posted byブクログ