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大鴉の啼く冬 の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2010/05/20

編み物にはまっていて、シェトランド島が舞台だというので。 閉ざされた島で起こる殺人 白痴の老人 マグナスが哀れでかわいかった

Posted byブクログ

2015/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大晦日の夜に老人マグナスを訪ねた少女キャサリン・ロスとサリー・ヘンリー。数日後パーティーで朝帰りしたキャサリンがマグナスの家に招かれた翌日絞殺体で発見される。8年前に失踪した少女カトリオナ事件との関係を疑われていたマグナス。ベレス警部とテイラー警部の捜査。死体の発見者フラン・ハンターの元夫ダンカンが開いていたパーティー。カトリオナの遺体の発見。カトリオナの殺害容疑で逮捕されたマグナス。サリーがベビーシッターをしていたキャリーの失踪。キャサリンが撮影しようとしていた映画。大晦日の夜にキャサリンたちを送った実業家イズビスターの息子ロバート。ロバートとキャサリン、サリーの関係。キャサリンが撮影したビデオ。

Posted byブクログ

2011/09/06

読もうと思いながら積み残していた本。雰囲気たっぷりのイギリス(の田舎)もので、ゆっくり楽しめた。小さな村の錯綜する人間関係に分け入っていく快感がある。「白夜に惑う夏」も読もうかな。

Posted byブクログ

2011/09/18

すごくおもしろかった。各種ミステリベスト上位に入ることはある、というか、ミステリベストみたいなのもやっぱり信憑性はあるのか、というか。いつも謎解きがわけわからなくどうでもよくなってくるわたしですが、この作品では、つねに、今なにが謎になっているのか、っていうのがよくわかっていたし。...

すごくおもしろかった。各種ミステリベスト上位に入ることはある、というか、ミステリベストみたいなのもやっぱり信憑性はあるのか、というか。いつも謎解きがわけわからなくどうでもよくなってくるわたしですが、この作品では、つねに、今なにが謎になっているのか、っていうのがよくわかっていたし。なにより、登場人物みんなの背景がちゃんと描き込まれているのがよかった。それぞれに過去があり、思いがあり、という。人となりがくっきりして、それも読みやすさにつながる。読む前は、いろいろな紹介とか感想とか読んで、もっともっと陰気で、文学的で退屈なのものを想像していたんだが、そんなことはなかった。まあ、陽気ではないけれども、読みにくくもないし、退屈でもない。閉鎖的な地域社会のなかでもがく人。このもがく人がいることで、ちょっと風が通っているというか。ぜひぜひ次作も読みたい。

Posted byブクログ

2023/09/07

シェトランド島を舞台とする4部作の1作目だそう。ほぼタイトル通りの期待に応える雰囲気と内容です。 女性作家が書いているだけあって、地元のペレス警部もちょっとイイ感じ。本土のインヴァネス署から来たテイラー警部と共に、捜査に当たります。 雪に埋もれた風景の中を行き来する女子高生、そ...

シェトランド島を舞台とする4部作の1作目だそう。ほぼタイトル通りの期待に応える雰囲気と内容です。 女性作家が書いているだけあって、地元のペレス警部もちょっとイイ感じ。本土のインヴァネス署から来たテイラー警部と共に、捜査に当たります。 雪に埋もれた風景の中を行き来する女子高生、その親たち、バイキングのような船主の息子、幼い子を連れた離婚女性フラン、大金持ちのフランの元夫、知的障害のある一人暮らしの老人マグナス… 誰もがよく知り合っている村で、1年前に越してきた娘キャサリンが殺された。 数年前の少女行方不明事件も思い出させて、大きな祭りへ向かう時期に、村は紛糾する。 スコットランド北端からノルウェーへ向かう架け橋のような島の形。 その中でも寒村というと、想像を絶するものが。 でも現代なんで、車で行けば大きな街もあるんだけど。 離婚後もこの地に留まっている女性フランがヒロインで、ペレス警部としだいに仲が深まりそう。 2006年、CWA最優秀長編賞を受賞した作品。

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2011/07/19

Ravenと言えば Never more 。 ポオ仕立ての恐怖小説かと思いましたが、シェットランド島という珍しい場所を舞台にしたミステリーです。 謎解きもさることながら、バイキング文化の残る島の珍しい風俗、ロンドンなど都会から移住してきた新住民や、小さな離島から教育や仕事を求め...

Ravenと言えば Never more 。 ポオ仕立ての恐怖小説かと思いましたが、シェットランド島という珍しい場所を舞台にしたミステリーです。 謎解きもさることながら、バイキング文化の残る島の珍しい風俗、ロンドンなど都会から移住してきた新住民や、小さな離島から教育や仕事を求めて渡ってきた人々と、村人たちとの軋轢、孤独な老人問題、都会にあこがれる若者、新しい産業など、島の小さなコミュニティにも、伝統的あるいは今日的な、さまざまの社会問題が渦巻くさまが描かれていて、興味深いです。

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2011/12/27

イギリス最北の地、シェトランド島。大晦日の夜、一人暮らしの老人の家を訪問した二人の少女。4日後の朝、一人が絞殺死体で発見された。誰が、何のために彼女の命を奪ったのか?地元の警部ペレスは地道な捜査の末、真実をつかむ。四人の視点で描かれるこの小説。伏線が実にていねいに敷かれていること...

イギリス最北の地、シェトランド島。大晦日の夜、一人暮らしの老人の家を訪問した二人の少女。4日後の朝、一人が絞殺死体で発見された。誰が、何のために彼女の命を奪ったのか?地元の警部ペレスは地道な捜査の末、真実をつかむ。四人の視点で描かれるこの小説。伏線が実にていねいに敷かれていることに、読後気付かされました。著者は20年以上のキャリアの持ち主だそうで、これから他の作品の翻訳にも期待したいです。

Posted byブクログ

2011/08/09

雪原で殺された少女。8年前の少女失踪事件。 二つの事件が奇妙に絡み合い、小さなコミュニティの人間関係を暴いていく。 犯人の描写が秀逸。殺人を犯した後の心理の変化が、話が展開しそれと分かったときにすとんと腑に落ちる様に描かれている。 三人称で書かれているけれど視点として扱われるのが...

雪原で殺された少女。8年前の少女失踪事件。 二つの事件が奇妙に絡み合い、小さなコミュニティの人間関係を暴いていく。 犯人の描写が秀逸。殺人を犯した後の心理の変化が、話が展開しそれと分かったときにすとんと腑に落ちる様に描かれている。 三人称で書かれているけれど視点として扱われるのが4人だけで、この辺が作品に不安感を与えているように思う。この作品にあった手法だ。 舞台設定や伏線の張り方も旨くて、読み応えのある1冊だった。 他の作品も読んでみたい作者なので、続編や他シリーズが翻訳されるといいな。

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