1,800円以上の注文で送料無料

統計でウソをつく法 の商品レビュー

3.6

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/05

人類に統計を使いこなせる日は来るのか? 自身の考えを,あたかも統計を適切使いつつ客観的に見せかけるワザを紹介した本.目盛りを誤魔化したり,縦横比を変えて,グラフの変化の印象を操作したり,割合と絶対的な変動を誤魔化したり,算術平均と中央値を使い分けたり,無作為に生じた値で都合のよ...

人類に統計を使いこなせる日は来るのか? 自身の考えを,あたかも統計を適切使いつつ客観的に見せかけるワザを紹介した本.目盛りを誤魔化したり,縦横比を変えて,グラフの変化の印象を操作したり,割合と絶対的な変動を誤魔化したり,算術平均と中央値を使い分けたり,無作為に生じた値で都合のよいものを選んだり,実は証拠になってないことを示したり,相関を因果と偽ったりとかである. データ分析を学んだ人なら,そこかしこで毎日のように目にするいつもの手口だなと思うだろう.しかしながら,この原著は1954年に発刊されたもので,その当時に行われていた手口が70年たった現在でも現役で使われていることが驚きである.およそ人は信じたいことを望んで信じてしまうと言われてから数千年もたっているように,自身の信じることをデータに否定されても,それを受け入れるというのはいかに難しいということなのだろう.統計という道具を使いこなせる日は人類に来るのだろうか?

Posted byブクログ

2024/06/24

カーネマンの「ファスト・アンド・スロー」にある「タイプ1」と「タイプ2」の違い良くわかる。 全ての数字には「ストーリー」があり、重要なのはその「ストーリー」をどれだけ的確に掴むかが重要。特に情報のソース、データ処理の手法、隠されたバイアス、意図的な欠落。 誰でも陥る「思考の罠」を...

カーネマンの「ファスト・アンド・スロー」にある「タイプ1」と「タイプ2」の違い良くわかる。 全ての数字には「ストーリー」があり、重要なのはその「ストーリー」をどれだけ的確に掴むかが重要。特に情報のソース、データ処理の手法、隠されたバイアス、意図的な欠落。 誰でも陥る「思考の罠」をわかりやすくしかも面白く解き明かした本。 CFOに1番必要な思考。

Posted byブクログ

2024/05/15

原著1954年、ブルーバックス初版1968年、今も版を重ねている古典の名著。 扱われている例も昔話だがコロナ禍の報道を見ても使われている手口はさほど変わらないから新刊として売れているし最近、図書館でも貸し出しが増えているようだ。 古典に学ぶのは大事なことで高校生以上の必読書とす...

原著1954年、ブルーバックス初版1968年、今も版を重ねている古典の名著。 扱われている例も昔話だがコロナ禍の報道を見ても使われている手口はさほど変わらないから新刊として売れているし最近、図書館でも貸し出しが増えているようだ。 古典に学ぶのは大事なことで高校生以上の必読書とするべきである。 数式は出てこないし中学生でもわかるんじゃないかな。 講談社は売れているから、そのまま刷っているだけかもしれないが 新訳を出してくれても良いのでは。 ★統計のウソを見破る5つのカギ 1.誰がそういっているのか?(統計の出所に注意 2.どういう方法でわかったのか?(調査方法に注意 3.足りないデータはないか?(隠されている資料に注意 4.いっていることが違ってやしないか?(問題のすりかえに注意 5.意味があるのかしら?(どこかおかしくないか?

Posted byブクログ

2024/02/09

完全文系人間だけど楽しめた、と書くと語弊があるかもしれない 〇〇入門書系は「文系だけど…理系だけど…」という宣伝文句が付きがちだが、この本はそういったことは何も関係なく、ただ統計学の面白さを知ることができる 何十年も前の本なのに、その中で紹介されている統計を使った小賢しい術は変...

完全文系人間だけど楽しめた、と書くと語弊があるかもしれない 〇〇入門書系は「文系だけど…理系だけど…」という宣伝文句が付きがちだが、この本はそういったことは何も関係なく、ただ統計学の面白さを知ることができる 何十年も前の本なのに、その中で紹介されている統計を使った小賢しい術は変わっていないことが可笑しい

Posted byブクログ

2024/02/06

世の中に出回る統計やグラフに騙されないようにするための本。この本を読んで、グラフで人を騙そうなどという邪な考えを持ってはならない。正直かなり古い本なので文体も古く事例も分からないものが多く(アメリカの昔話…)なかなか読むのには苦労する。似たようなコンセプトでもっと新しい本にあたっ...

世の中に出回る統計やグラフに騙されないようにするための本。この本を読んで、グラフで人を騙そうなどという邪な考えを持ってはならない。正直かなり古い本なので文体も古く事例も分からないものが多く(アメリカの昔話…)なかなか読むのには苦労する。似たようなコンセプトでもっと新しい本にあたってみてもよいかもしれない。

Posted byブクログ

2023/05/06

第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第6ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2021.09.18

Posted byブクログ

2022/09/19

そもそも提示された数字やグラフに疑問を持てる程度にその分野に精通していないと気づけないようなウソについて書いてあるか、まあそうでしょうなと思う当たり前の例しかなかった。 そういう考え方もあるのか!と感動するような本ではなかったのは残念。

Posted byブクログ

2022/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少し読みにくい本だった。語られていることは今も通じることなのだと思うけれど、やはりアメリカの人の本だからか、例がなじみにくいものがあった。また何度か「キンゼイレポート」というものが出てくる。書かれた当時、大変話題になった、レポートだったようだが、前置きもなく、その中身を詳しく説明することもなく、あの有名なキンゼイレポート、のように書かれていて、戸惑ってしまった。Wikipediaで調べてようやく分かったけれど、読みにくさを感じた。

Posted byブクログ

2022/06/18

統計の読み方に関するイロハのイにあたる一冊である。 初版が今から50年前ということもあり、さすがに今の時代にはそぐわない内容の例なんかもあったりするんだけど、基本的な考え方は実はあんまり変わっていないというのが率直な印象だ。 本書で挙げられている事例に関していえば、ニューヨーク...

統計の読み方に関するイロハのイにあたる一冊である。 初版が今から50年前ということもあり、さすがに今の時代にはそぐわない内容の例なんかもあったりするんだけど、基本的な考え方は実はあんまり変わっていないというのが率直な印象だ。 本書で挙げられている事例に関していえば、ニューヨーク州とニューヨーク市の話以外はすぐにツッコミを入れることができたので、まあ私個人としてはそこまで刺激を受ける内容の本ではなかったかなというところはある。 とはいえ、本書に出てきたキーワードの中で普段いちばん目にする機会があるのはたぶん「平均値」だと思うんだけど、例えば「平均値」と「中央値」の違い、使い分け方、注意点等をぱっと説明できる人は案外少ないのではないだろうか。 そういう意味では、特に数字に苦手意識がある人ほど読んでおいたほうがいいように思う。 結局、ニュース等で流れてくる統計情報の解説を全面的に信頼したりはせず、疑いの目を向けること、常日頃からツッコミを入れる訓練をしておくことが大切なのだということを再認識させられた一冊だった。 それにしてもこの2年ほど(※2022年時点)、新型コロナに関する様々な統計情報やグラフをニュース等で目にする機会があったが、本書を読みながらそれらを見返してみるのもある種の訓練になっていいかもしれない。歪められた統計情報がそのまま垂れ流されたケースも相当数あったように思うから。

Posted byブクログ

2022/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前興味を持ったのだが、今回書店で発見し読んでみた。 出たのがかなり前なので、事例の古さは否めない。それでも、イラストでの表現やグラフの見せ方など今でも十分に通用しそうなテクニックが豊富で、ずっと読まれているのも分かる気がした。 統計は分かれば便利だが、データを見るときなどここに出ているようなところは気をつけないといけないと、感じた。

Posted byブクログ