1,800円以上の注文で送料無料

統計でウソをつく法 の商品レビュー

3.6

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2020/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り口の軽妙な、専門化による入門書。統計数値は人をだましたり、ごまかすために利用されてるよ、と言うことに気づかせてくれます。新型コロナ感染が拡がってから、新聞にも多くの統計数値が掲載されるようになったがいったどれだけに人がその意味を正確に理解しているのか。初歩的なことでも正確に理解しなければならないと思わされる。 原著の出版が1954年というものすごく古い本であることに読んでみてから気づいた。出てくる(アメリカの)例や価格などに古さを感じるけど、その内容には古さを感じない。この本で紹介されるのは平均値だとか中央値だとかかなり初歩的な内容のみで、現代人がタイトルから期待するような内容はあまりなく、教養のあるそこその大人ななら既知であることも多いとは思う。でも、こんな簡単なことで結構騙されてしまいそうだな、という例も多い。平均値と中央値なんてのは正確に理解しておきたいところ。

Posted byブクログ

2020/05/03

1968年発行とのことで、今でも読まれていることに驚き。出てくる例えも今とは感覚が違っていて趣深い。しかしながら、統計と直感のズレを補正するための基礎的な知識が確認できる歴史的良著には違いありません

Posted byブクログ

2020/04/19

 統計的に処理された(と思われる)数字を、そのまま信じてしまうことって、意外に多いようです。もっと言えば、具体的な数字を示されると、反論できなくなってしまうこと、誰だって経験ありますよね。  しかしこの本では、本当の意味で、客観的に信頼できる数字を出すことが、いかに難しいかとい...

 統計的に処理された(と思われる)数字を、そのまま信じてしまうことって、意外に多いようです。もっと言えば、具体的な数字を示されると、反論できなくなってしまうこと、誰だって経験ありますよね。  しかしこの本では、本当の意味で、客観的に信頼できる数字を出すことが、いかに難しいかということが述べられています。ランダムにサンプルを選ぶことの難しさ、選ばれたサンプルに偏った回答をさせないことの難しさ、そうしたことをことを十分考慮しなければ、本当の意味での客観的な数字など、あり得ないことが分かります。  さらに、その数字を利用する側の意図を見抜かなければ、我々はだまされてしまうことがあるかもしれません。特に、グラフなどというのは、気をつけなければいけません。  というわけで、いささか古い本ではありますが、情報化社会と言われる現代に生きる我々にとって、必読の書と言える一冊ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2020/03/19

統計について、何と比べ、何が問題で、比べ方は何か、といった細かな背景に注目する必要性が理解できる一冊

Posted byブクログ

2019/06/12

過去の具体例から,簡単な統計的嘘が説明される.1968年初版本なので例は古いが,通底する嘘の内容は古今東西変わらないものである.つまり,自分の頭で考えなければ,いつまで経っても統計的嘘にだまされ続けることになるということだ.

Posted byブクログ

2023/12/26

統計で騙されないために統計でウソをつく方法を教えるという本。 グラフの書き方、トレンド、一つだけの数字、アンケートにおいて人は相手が回答して欲しい内容を答える等々、統計にまつわる人を誤解させる方法が記述されており、非常に参考になった。 統計を勉強する前に読んでおくことで、自身が統...

統計で騙されないために統計でウソをつく方法を教えるという本。 グラフの書き方、トレンド、一つだけの数字、アンケートにおいて人は相手が回答して欲しい内容を答える等々、統計にまつわる人を誤解させる方法が記述されており、非常に参考になった。 統計を勉強する前に読んでおくことで、自身が統計を扱うにあたって、注意すべきものが明確になる。 見るときも使うときも注意していきたい。

Posted byブクログ

2019/04/10

古い本である(1968年出版)のと文章が読みづらい(原著の言葉使いに癖があるのと訳が拙いのが原因らしい)のとで、ちょっとてこずった。 この本で語られている統計のウソやごまかしはさすがに今では知られた手法だけれど、かといって今使われていないとはけっしていえない。素人がだまされないよ...

古い本である(1968年出版)のと文章が読みづらい(原著の言葉使いに癖があるのと訳が拙いのが原因らしい)のとで、ちょっとてこずった。 この本で語られている統計のウソやごまかしはさすがに今では知られた手法だけれど、かといって今使われていないとはけっしていえない。素人がだまされないようにするのは難しいけれど、疑ってみるぐらいはした方がいいなと思った。

Posted byブクログ

2019/03/03

とんでもなく数学が苦手なので、とりあえず何か本を、と手に取る。 最初は基本的な話だったので理解できたが、最後の方はやはり難しい。 でもここで諦めずにもうちょっと勉強してみよう。 ところでこの本は統計に騙されないようにするにはどのように考えればよいか、という本だが、どう料理すればこ...

とんでもなく数学が苦手なので、とりあえず何か本を、と手に取る。 最初は基本的な話だったので理解できたが、最後の方はやはり難しい。 でもここで諦めずにもうちょっと勉強してみよう。 ところでこの本は統計に騙されないようにするにはどのように考えればよいか、という本だが、どう料理すればこの数字から自分たちが持っていきたい結論に持っていけるか、を考えて数字をつくるのもまた面白いよなあ、と真逆のことを考えながら読んでいた。

Posted byブクログ

2019/01/19

「科学をあなたのポケットに」でお馴染みの講談社ブルーバックスの本。 本書は古い、原著が1954年に出版され邦訳版が1968年、手元の本で2016年の94刷、どこの書店でもブルーバックスのコーナーの一番左端にあるような気がする。 本のタイトル通り統計に関する基本的な考え方、サ...

「科学をあなたのポケットに」でお馴染みの講談社ブルーバックスの本。 本書は古い、原著が1954年に出版され邦訳版が1968年、手元の本で2016年の94刷、どこの書店でもブルーバックスのコーナーの一番左端にあるような気がする。 本のタイトル通り統計に関する基本的な考え方、サンプルの偏りや、「平均」に含まれる作為的な意味、定義の変更、図表の表現方法がもたらす印象など。様々な統計を操縦する方法について、そのよくある手法をわかりやすく説明している。 ただ、例が基本的に古い。第二次世界大戦前後のアメリカの話が主で、それはそれで面白いけども。 それと、挿入されるグラフや絵に味があってそれも良い。

Posted byブクログ

2019/01/14

統計学について書かれた本は多いですが、この本は「統計や数字がどのようにウソをつき、平凡な事柄を大きく見せるか」がテーマです。 例えば、あるイベントの参加者が2018年は10人、2019年は15人だったとします。 「イベント参加者が前年比で5人増えた」 「イベント参加者が10人...

統計学について書かれた本は多いですが、この本は「統計や数字がどのようにウソをつき、平凡な事柄を大きく見せるか」がテーマです。 例えば、あるイベントの参加者が2018年は10人、2019年は15人だったとします。 「イベント参加者が前年比で5人増えた」 「イベント参加者が10人→15人になった」 「イベント参加者は前年比150%」 「イベント参加者は前年比で50%増」 「イベント参加者は前年比の1.5倍」 上5つの文章は全て同じ事実を言っていますが、文章を見るとずいぶん印象が違うと思います。 世の中に溢れる数字や統計を上手に使えば、見た目を簡単に騙すことができると感じました。

Posted byブクログ