五分後の世界 の商品レビュー
一番読み返している小説。 何かと情報過多の社会で生きていると自分は元々どこに向かおうとしていたのか分からなくなるけど、これを読むとスッキリする。特に甘え、憧れ、そんなものたち。 ただ、必要な過程ではあるのだがあらゆる描写が細かく、特に戦闘描写は圧倒されてしまうものがあるので一度又...
一番読み返している小説。 何かと情報過多の社会で生きていると自分は元々どこに向かおうとしていたのか分からなくなるけど、これを読むとスッキリする。特に甘え、憧れ、そんなものたち。 ただ、必要な過程ではあるのだがあらゆる描写が細かく、特に戦闘描写は圧倒されてしまうものがあるので一度又は二度読んだだけでは、わあ〜なんかグロかった〜アンダーグラウンドかっけ〜しか残らないと思う。 二度以上は読んでほしい。この小説の真髄が解ります。
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二十数年前、何故か読了せずにいた本を改めて手に取り、今回はすんなりと読み終えた。 歴史ものを「もしも本土決戦を回避できていなかったら、どれほど悲惨なことご起きていただろう」という文脈で読むことが多いので、ここまで戦争継続を美化することには正直違和感あるし、ゲリラ国家に共感するこ...
二十数年前、何故か読了せずにいた本を改めて手に取り、今回はすんなりと読み終えた。 歴史ものを「もしも本土決戦を回避できていなかったら、どれほど悲惨なことご起きていただろう」という文脈で読むことが多いので、ここまで戦争継続を美化することには正直違和感あるし、ゲリラ国家に共感することも決してないが、「アメリカ的価値観の奴隷にならない」ということに自覚的であるには格好の本だとは思う。 二十数年前に読んだ時、おそらく、次のフレーズの影響なのだろう、頭字語のフルスペルは必ず確認するようにしてることに気が付いた。 P128 それらを略語で呼ぶようになって、それに慣れてしまうと、本来の意味が失われてしまうことがある、必ず若いうちはフルネームで言いなさい、(中略)国連軍の公用語は英語だ、われわれは彼らよりも英語の意味をしっかりと掴む必要があるのだ
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主人公小田桐とアンダーグラウンドが格好いい。第4章「戦闘」の描写は圧巻。米軍(作中は国連軍)の兵器に塵芥のように殺される人間の軽さは、不気味なリアリズムを感じる。平和な日本に生まれたかとを感謝する一方で、5分後の世界の日本を生きてみたいような気もする。
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戦闘描写が長い。ほとんどそれで占められている作品。 「戦争」とひとくちに語る私たちはとても無責任だ。作品中にある「遠くの盆踊り」の音のようにして諸外国の紛争を聞いている。 でもこれは平和なのだろうか。 五分前の世界では適当に生きていた男が「生き延びること」に改心する壮絶な物語。
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なんのきっかけか気づいたら、現実世界から“5分”後にずれたパラレルワールドにいた男の話。 そこは第二次大戦の末期、連合国軍に降伏することなく、文字通り地下に潜り未だにゲリラ戦を展開している現代の日本。 日本を取り巻く国際情勢が興味深いです。 ただ、主人公の小田桐の目を通して、彼を...
なんのきっかけか気づいたら、現実世界から“5分”後にずれたパラレルワールドにいた男の話。 そこは第二次大戦の末期、連合国軍に降伏することなく、文字通り地下に潜り未だにゲリラ戦を展開している現代の日本。 日本を取り巻く国際情勢が興味深いです。 ただ、主人公の小田桐の目を通して、彼を取り巻く状況がかなり詳しく描写されているので頭の中で5分後の世界を想像しながら読んでいたのですが、どこか現実味がなく、物語にのめり込むまでには至りませんでした。
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読みきるのにかなり苦労した。このタイプの本は苦手。私の読書モットーは、「ジャンル問わず、偏り過ぎないように、なるべく幅広く、読みたいと思ったものを素直に読む」というのが大体なんので、好みのタイプではないものを読んだという意味では正解。ただし本当に読み進めていくのが気乗りしなかった...
読みきるのにかなり苦労した。このタイプの本は苦手。私の読書モットーは、「ジャンル問わず、偏り過ぎないように、なるべく幅広く、読みたいと思ったものを素直に読む」というのが大体なんので、好みのタイプではないものを読んだという意味では正解。ただし本当に読み進めていくのが気乗りしなかった。途中挫折しようとも思ったけど、読みきらない限りは自分の読書経験にはならないからと結構無理して読んだ。 優れているなという点を一つだけ挙げるなら、現実とは全く異なる世界(カタカナでそういうのなんて言うんだっけ…?)をこんなにも事細かく表現していて、書き手にも読み手にも相当の想像力を求めているのがハイレベルだなと思った。(だから私に合わなかったのかも。) ハマる人にはハマる本でしょう。 ただ、私の読書力が無かっただけ。
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設定はとても面白いが、それによる日本という国、小田桐という人間の内面が今ひとつ見えてこない。タイトルが意味深ではあるが。はやりの「もしこうだったら...」というシュミレーション小説と言ってしまえばそれまでだが、村上龍が書くのだから、もう少し深みがあるものを期待していたのだが......
設定はとても面白いが、それによる日本という国、小田桐という人間の内面が今ひとつ見えてこない。タイトルが意味深ではあるが。はやりの「もしこうだったら...」というシュミレーション小説と言ってしまえばそれまでだが、村上龍が書くのだから、もう少し深みがあるものを期待していたのだが...。戦闘シーンの描写ばかりが前面に出てしまっているような感じを受けた。
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前半の面白そうな雰囲気に比べ、後半のかったるさったら無かった/ 特にコンサートのくだりは眠たい/ オチもまともについていないし、読み返すことはないでしょう/ 村上龍じゃなかったら出版すらされていないはず/
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今まで読んだ中で最高です。 終わり方もすごく良かったです。 男が好きな作品だと思います。 村上龍好きな人は他にどの作家がおすすめか教えて欲しいです。
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間違いなく面白い。ただ、他の作品と同様に、私自身は村上龍が苦手である。それはあとがきに書かれているように、読み手自身が生との向き合い方を変えなくては、到底消化し切れない作品だからだと思う。私のようなチキンには、なかなかそれが難しい。
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